中学受験 偏差値&成績

小6夏休み明けに偏差値10アップは可能なのか?


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コロナで超が付く異例の夏 それでも…
夏に課題が絞り込めるのは偏差値上位層
「あれもこれも」ではなく「どうしても」
偏差値1ポイントアップに何点必要?
偏差値大幅アップは世界が違って見える
夏休みの頑張り 波は遅れてやって来る
早期の偏差値アップは中受必勝の方程式

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★コロナで超が付く異例の夏 それでも…
 受験の天王山(勝敗を分ける大切な場面)といわれる夏。2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で小学校に行きながら、夕方から夜にかけて塾の夏期講習に、という超が付く変則かつハードなスケジュールにならざるを得なくなります。

 だからといって、来冬の各中学校の入学試験で配慮をしてくれるわけではなく、コロナの影響がどこまで出るか未知数ではありますが、例年通りの準備を進めておく必要があると思います。

★夏休みに課題が絞り込めるのは偏差値上位層
 夏休みは「弱点補強のラストチャンス」と位置付けられます。

 「国語読解の記述の精度アップ」「算数の立体図形を徹底的に」「社会の歴史をもう一度洗い直す」など課題が2つ3つ程度に絞り込めている受験生は夏期講習と並行させて、重点的に取り組むことができます。

 ここに以前から偏差値を高くしてきた意味が発揮されます。重点課題を絞り込めるのは、ある程度の偏差値をマークしている上位層だからです。

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高偏差値の威力は最後の夏に出る

★「あれもこれも」ではなく「どうしても」
 偏差値50前後の受験生は課題を挙げてしまうと「あれもこれも」状態になり、収拾がつかなくなります。すべてやろうとすると消化不良、空中分解となり、結局何一つまともに克服できなかった、と最悪の夏休みになってしまいます。

 「あれもこれも」と気になるのはやまやまですが、「志望校に毎年のように出題されている」など、”どうしても”、というものだけに絞り込むのが得策です。

 何を“どうしても”に指定するのか。ここは親御さんの出番でしょう。親御さんが子どもの状態を把握しているのならプランをお持ちのことでしょう。塾の先生とすり合わせて課題を「共有」するのがおすすめです。
 
 親御さんはっきりと状況をつかんでいないのなら塾の先生に相談です。先生の方からはアプローチはしてこないと思った方がいいです。ここは親御さんが一歩前に出る場面です。

弱点のハードルは一つずつ越える

★偏差値1ポイントアップに何点必要?
 ところで、公開模試で偏差値がアップする具体的イメージを考えたことがありますか?簡単に言うと「何点取れば偏差値が1上がる」とかです。

 模試の規模や難易度によっても違ってきますが、4科目の総合偏差値で見た場合、偏差値を1上げるのに6、7点のアップが必要です。国語なら漢字の書き取り3問強、理社だと配転点1点のものも多いので地道に7問程度、算数なら計算問題1つで5、6点になるので、一番効率がいいと言えます。

★偏差値が大きく上がると世界が違って見える
 トータルの偏差値で5ポイントアップには30点前後、10ポイントなら60点以上の点数をアップさせないと届きません。

 偏差値アップへの道、受験勉強終盤になると容易ではありませんが、5ポイント、10ポイントアップすると、目の前に広がる世界が違ってきます。勉強に勢いが付きます。流れが大きく変わります。偏差値に振り回されたくはないですが、偏差値が高いと受験勉強の潤滑油になります。

偏差値が高くなると先が見通せる

★夏前からの頑張り 夏休み明けに期待
 夏休み前から地道に頑張ってきた子なら、夏休みも継続して走り続けることで、9、10月の模試で”実りの秋”を迎え、偏差値5~10ポイントの大幅アップもあり得ます。これで気持ちが乗り、過去問にも集中して取り組め、いいコンディションのまま入試当日を迎えられる可能性は高いです。

 一方で、夏休みの頑張りだけでは、休み明けの模試はなかなか成績が上がらないといいます。相対的にみんな頑張っているので、上がるどころか下がる場合も珍しくなく、現状維持なら頑張っている部類に入ります。偏差値の大幅アップはすぐには難しいかもしれません。

 志望校の過去問の出来も最初は芳しくないことが多いため、子ども自身も親御さんも気持ちがヘコみます。

 勉強して繰り返し演習をして、自分の肉となり血となってそれがアウトプットされる(解答として答案用紙に書き込むことができる)までしばらく時間がかかります。理科社会は比較的即効性はありますが、算数国語はすぐに結果が出なくても不思議はありません。

いつ頑張るかで上がる時期は違う

★夏休みの頑張り 波は遅れてやって来る
 心理的にかなり厳しい状態に置かれますが、ここでめげて、投げ出さないことが肝です。夏休み前から弱点補強に努めてきた受験生が、夏休みを経て秋に結果を出したように、波は遅れてやって来ます。

 条件としては継続。遅れてきた波は晩秋から初冬にかけて、中には1月校の入試が始まるのを待っていたかのように、2月の決戦が始まると同時にという受験生もいます。

 今までいろいろ言い訳をして勉強と正面から向き合うことを避けてきたのなら、夏はほぼラストチャンスです。子どもが薄々でも気が付くかどうか、親御さんもイライラするかもしれませんが、気が付くように” エサ”はまいても、感情に任せて叱責しないことが大切。すべてぶっ壊れますから。自分で気が付くかどうか、中学受験はそれが勝負ですから。親御さんの忍耐力が試されます。ツラいなぁ。

★早期の偏差値アップは中学受験必勝の方程式
 このように追い込まれたからの偏差値アップは容易ではありません。中学受験は先手必勝、早いうちから偏差値をアップして、それをキープしながら、緩やかに上昇していくのが「勝利の方程式」の1つです。

 次回は4年生から計画的に偏差値を上げていく過程を説明していきます。(受験デザイナー 池ノ内 潤) 


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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