過去問に親御さんが関わることの意味

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どうしても確保したい過去問の時間
・「過去問10年分3周で合格点突破」に意味はあるのか

ついやってしまう解答暗記、丸写し
過去問への取り組みは親御さんがかかわって
親御さんのこれまで、が問われる過去問対策
入試問題は「なまもの」出題されたら困るを減らせ

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どうしても確保したい過去問の時間
6年生秋は通塾日数も時間も増え、家庭学習の時間を捻出するのが難しくなります。あれもしたい、これもしたいと計画を立てても、思い通りに進む受験生は皆無と言っていいでしょう。

 時間の確保が難しい中でも、過去問を解く時間は真っ先につくらなければなりません。1回やれば最低でも3時間はまとまった時間が必要(科目ごとに小分けも可です)。やりっ放しでは意味がないので、振り返り、解き直しも必須。となると、1回(1年分)やった問題は、再尾取り組む時に、まとまった時間をとってできないのでは…という見通しになってきます。

過去問をやる時間の確保は課題

★「過去問10年分3周で合格点突破」に意味はあるのか
 同じ過去問を何度も繰り返しやるほどの時間は、6年生の終盤にはありません。よく合格体験記などで「第1志望の過去問を10年分3周しました!おかげでやるたびに得点が上がり、入試前には合格最低点を超えて安心して試験に臨めました」などという血と汗と涙の合格のような話があります。すさまじい執念です。

 が、それほどの時間がよくひねり出せたな、と関心はするものの、私としてはあまりお勧めできる過去問の取り組み方とは思えません。やり直すことが悪いのではありません。過去問をルーティーンのように、掲載されている合格点を突破するために何度もやることに意味はないと思うからです。

受験に執念は必要だが方向性を間違えないように

★ついやってしまう解答暗記、丸写し
 一度やった過去問の出来をしっかり検証せず、採点だけをして合っていた、間違っていた、何点だ、とやっても何の進歩もありません。

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 特に子どもに丸付けや過去問への取り組みを任せている場合は注意です。やり直してみて「やった!前より点数が良くなった」となったと親御さんへ報告に来ても、前回の丸付けで正答の記号や言葉を覚えていたりしている可能性があります

 子どもを信用しないわけではありませんが、大人から見て「そんなことをしても仕方がない」といったことでも、子どもはやります。それだけ不安なのです。入試が近づいてきて志望校の問題を目の前にして手も足も出ないのは恐怖です。現実を直視できるほど強くなく、できなければ親御さんの厳しい言葉が…。そう思うと、こっそり解答を見て写していることさえあります。

ついつい解答を先にみてしまうことも…

過去問への取り組みは親御さんがかかわって
 なので、過去問に取り組む際にはできれば親御さんが深くかかわってあげてください。実物の入試問題や赤本の管理、取り組む日時などのスケジュール管理をはじめ、採点も行ってください(国語の記述などは塾の先生に頼めるのならお願いしてください)。

 個人塾や家庭教師、個別塾などの場合は、その先生にお願いするのもいいのですが、時間的に制約があるのでどこまで有効かは未知数です。先生と協力しながら、やはり親御さんがかかわっていくのがベストでしょう。そうすれば子どもの現状も把握できます。

過去問対策には親御さんのかかわりが必要

★親御さんのこれまで、が問われる過去問対策
 問題は親御さんが子どもの過去問の出来に一喜一憂してしまい、冷静になるのが難しいことです。我が子のことです。入試が近づいてきて出来が気にならないわけがありません。

 しかし、ここで感情むき出しに叱責したりすると、子どもは委縮するか、反抗的になるだけです。大切な時期に勉強どころではなくなってきます。今まで積み上げてきたことが音を立てて崩れてしまいます。

 何ができていて、何が不安定で、何がどうできていないのか…。客観的な分析がここで必要になります。4年生から親御さんが付かず離れず、子どもの学習状況を把握しておくことの必要性は、この時期のためだった、とも言えます。

 いきなり子どもの答案をみて、冷静に分析することはできません。慌てないためにも、子どもの学習の進捗状況と現状は常に気にしておいてください。過去問に取り組んでいる最中に「どうしよう」と右往左往しても、打開策はありません。親御さんも、子どもの学習と同様「積み重ね」が大事なのです。

これまでの親御さんのかかわりが試される

入試問題は「なまもの」出題されたら困るを減らせ
 過去問への取り組みを「中学受験終盤の最大のヤマ」と位置付ける先生は多いです。志望校に集中特化して、傾向と対策を徹底的にやり込み、逆転合格を狙うという戦法です。

 出題傾向や問題に一定の規則性が毎年変わらずあるのなら、そう言うやり方もありでしょう。合格のボーダーラインにいる受験生が、その戦法で勝負に出ることもいいと思います。過去問をやり込んで合格した、という話もごまんとありますから。

 しかし、入試問題は「なまもの」です。いつも通りの“直球”ではなく、“変化球”を投げられたら、おそらく空振り三振です。過去問で志望校の出題傾向の流れを把握しつつ、優先順位を付けて弱点を潰していき、入試本番で「出題されたら困る」という分野を減らしていくのが、合格への近道です。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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