中学受験・算数 模試で偏差値を上げる(1)

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・数が厳しい状況の子の「戦い方」を考える
・算数ピンチの子は大問1~3に全力を
・プレッシャーを感じる計算問題
・60と40台の差は「基礎力」の取り組み方

・「ほどほど」か「きっちり」か
・算数の偏差値アップの近道は「基礎徹底」

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★算数が厳しい状況の子の「戦い方」を考える
6年生になるとなかなか偏差値が上がって行かないのが算数です。5年生時に比べ「急落」という話はよく聞きますが、「急上昇」という話はあまり耳にしません。それだけ受験勉強を始めた時からの積み重ねが大切で、一朝一夕には…という科目なのです。

 「算数を制する者は受験を制する」とは古くからの金言として知られますが、6年の秋時点で制するどころか、明らかに厳しい状況の受験生はどうしたら活路が見いだせるでしょうか。今回は偏差値50以下の成績の子どもの「戦い方」について考えてみます。

算数ができないのは受験でツラい

算数ピンチの子は大問1~3に全力を
 各進学塾の公開模試や首都圏模試などの算数の問題構成は上から順に計算、数の問題を中心とした小問集合、図形を中心にした小問集合、続いて割合、比、推量などのテーマ別問題へと続いていくバターンです。難易度も下に下るほど難しくなる傾向です。

 算数の成績が振るわない子は、全体を見ずにまずは大問1から大問3までに全力投球してください。ここで全問正解を目指すところから始まります。

大問1,2に全力投球

★プレッシャーを感じる計算問題
 大問1は計算問題。「何だ、簡単じゃん」と思いがちですが、実は一番簡単であるはずの(1)から間違う子も珍しくありません。偏差値が60を超える子でも「あれっ?」ということがあります。

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 計算問題は、意外とプレッシャーを感じるものなのです。「間違っちゃいけない」という緊張感です。大問1の計算問題での全体正答率は8割前後。50分の試験時間で、全問解き終わるには計算くらいさっさと終わらせなくちゃ、という意識が強く働き、そのため筆算のケタがズレたり、約分したことを忘れたり、挙句の果てに自分の書いた数字か読み取れない、という”悲劇”も起こります。

 算数が苦手な子はここで焦ると、得点の見通しはさらに厳しくなります。周りの鉛筆の音が耳に響いて気になっても、慌てず騒がず、じっくり解いてください。計算問題で確実に“満点”を取れば模試によっては30点も得点できます。

 算数は大問1の(1)でも、一番最後の難問でも配点は同じことが多いので、「自分ができる問題を落とさない」というのが偏差値を維持、上げる最善のやり方です

計算問題は意外とプレッシャーがかかる

偏差値60と偏差値40台の子の差は「基礎力テスト」の取り組み方
 続いて大問2です。ここも全問正解を狙います。30点くらいは加算されます。

 しかし、偏差値40台前半だと早くもこの辺りから苦戦が始まります。大問2の全問正解率は概ね50%。既に計算問題でも「落としている」生徒は、もう1問も落とせないのですが、偏差値50台に届かない子は、分からない問題だけでなく「分かっていると思い込んでいる」問題でのつまずきが多いです。

 算数が苦手なら、問題を解く早さは問いません。じっくり1つ1つ確認しながら解いて、パーフェクトを目指してください。大問2を完璧にする教材は、ごく近くにあります。それは各塾で配布される、計算や一行問題が集まった「基礎力トレーニング」(名称は塾でそれぞれ。基礎力トレーニングはサピックスの名称)です。算数が超得意で計算も早い「算数小僧」はちょっと置いといて、努力で偏差値60の子といつも偏差値40台の子には日ごろの勉強の姿勢で違いが出ます。それが「基礎力」の取り組み方です。

基礎力トレの取り組みの差が偏差値の差

「ほどほど」か「きっちり」差が、そのまま偏差値に表れる
 基本的に毎日自宅で取り組むのですが、偏差値50以下の子はこの基礎問題集を「ほどほどに」しかやりません。その日によってやったりやらなかったりの頻度の問題もありますが、正解でも間違えていても丸付けをしたらおしまい。親御さんに復習を指示されても、解答の数字を写すだけという流れに終始します。

 偏差値60の生徒はこのあたりの問題は、ほぼサクサクできますが、間違えた場合でも放置せず、「きっちり」納得がいくまで解き直しをしています。この「ほどほど」か「きっちり」差が、そのまま偏差値や点数として表れるのです。

「ほどほど」か「きっちり」差が出る

算数の偏差値アップの近道は「基礎徹底」の一本道
 実は大問2まで完璧にできるようになっていれば、それで「終わり」ということはまずありません。大問3も5問あれば3問は正解できます。大問4以下も正答率が60~70%あたりの問題はとれます。そうすると150点満点のテストで100点前後になっているはずです。

 偏差値にして55は超えているでしょう。55から先はまたひとヤマあるのですが、それは次回に話すとして、要は焦らずじっくり、完璧に計算と一行問題をやるだけで、高い偏差値の足掛かりになるのです。

 いたずらに応用問題ができるようになりたいとか思って、どうにもならず足踏みしているより、基礎を地道に徹底し続けることで算数攻略の突破口は開けます。算数の偏差値アップの近道があるとすれば、この基礎徹底の一本道しかありません。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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