中学受験・算数 模試で偏差値を上げる(2)

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・一番「残念な」偏差値50~55の生徒
・「テキトー」で「思考レベルが浅い」とは?
・「問題を解く」ための3つの段階
・「量より質」で「引き出し」を増やす
・もう遅いのか…それとも今からでもやるのか

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★一番「残念な」偏差値50前後の生徒
公開模試を受けると成績表とともに、各問題の正答率も表示されて返却されます。偏差値が伸び悩んでいる子は、正答率の低いところは空欄、80%前後の高いところでも、ちらほら落としており「伸びない理由」の一端がうかがえます。

 偏差値が高い子は正答率が高いところを確実に正解しているかといえば、そうとも限らず、やはりそこは11、12歳の受験。偏差値60台後半の子でも80%の問題を間違えたりします。

 その中でも一番「残念な間違い」が目立つのが、偏差値50前後の生徒。「よくできたねぇ」という正解もあれば「えっ、どうしてこれを間違うの?」というものが混在している傾向にあります。

偏差値50前後が一番残念なレベル

「テキトー」で「思考のレベルが浅い」とは?
偏差値50~55までの子は、模試で出題された大問のうち後半の大問4~7、8の(1)くらいは正解します。しかし、ちょっとひねられたり、あまり問題集でお目にかからないような変化球を投げられると、バットがくるりと回って空振り、なんてことがよくあります。

 これは問題に対する「思考のレベルが浅い」ということです。塾の授業で習った際には理解して帰宅しますが、自宅学習の復習や宿題をやる段階で「テキトー」にやっている傾向があります。

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問題に示されている数字のみを使ってできるものはいいのですが、その数字をもとにしてある数字を導き出して解答の足掛かりにするという「ひと手間」をかける、という発想にたどり着かないのです。問題文の中から数字を拾って、「テキトー」に足したり引いたり、掛けたり割ったりすれば答えが出る、という段階で止まってしまっているのです。

問題文にある数字だけではどうにもならない

「問題を解く」ための3つの段階
「問題を解く」ということには、3つの段階を経る必要があります。⑴問題文が何を解答として求めているかをつかみ、(2)そのためにはどういう「ひと手間」をかけ、どういう「道筋」をたどるのかの方針を立て、(3)計算のルールに従って解答を導き出す――、という流れです。

 ところが、偏差値50前後で停滞している子は、数字と計算結果ばかりに目を奪われ、「ひと手間」がなかったことと、「道筋」をたどっていないことに気が付いていないのです。答え合わせをして、解説に正解への筋道が記載されていても、そこにはあまり目がいかず、行ったとしても問題文に出てきていない数字を使った式や数字が出てきて意味が分からず、「なんだかよく分からないけど、間違いなんだ」というところで終わりにしてしまいます。

この点も含めて、偏差値50前後の子どもは算数についての「思考のレベルが浅い」という残念な状態になるのです。

ひと手間かけると「正解」というきれいな花が咲く

「量より質」で「引き出し」を増やすのが近道
では、「思考のレベルが浅い」という状況から脱するには、どうしたらいいのでしょうか。算数の問題に対する「思考のレベル」は、「経験から得た引き出しの数」が多いほど上がります

 そのためには、「量より質」の勉強をしばらく続けることが近道になります。1回の勉強で1問だけで構いません。解答解説をしっかり読んで「どうしてそうなるのか」という「状況把握」を徹底して追究します。計算式だけでなく、言葉で「こうだからこの数字を使う」という自分だけが分かる「解説」を書き込むのもOKです。とにかく自分が納得のいく、問題解説書をコレクションします。

この「引き出し」が多くなればなるほど、「思考のレベルが浅い」から「深い」に変わっていきます。算数のできる子は「引き出し」を数多く持っています。この引き出しがあるからこそ、応用問題や問われ方が変型された問題にあたっても、適切な引き出しの中から道具を引っ張り出してきて、自分が学んできた、経験した形に持ち込んで解答を導き出すことができるのです。

思考のレベルが深くなると見たこともない世界が広がる

もう遅いのか…それとも今からでもやるのか
やみくもに問題を解く量だけ増やしても、思考のレベルは上がりません。量だけ解いて、解答を写しておしまい、が一番ヤバい勉強法です。解答を写すのではなく、それを自分が納得できる形にまで落とし込むことが、算数の問題を解く力につながります。

4,5年生から始めれば効果絶大。6年生でも今からやらないよりやった方が絶対いい結果が出ます。受験直前期にそんな悠長な…という声もあると思いますが、雑な勉強をしてきたこれまでを思えば、遥かに有効です。問題を解く際も問題を解く量も「数」だけでは、どうにもならないのです。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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