中学受験・算数 模試で偏差値を上げる(3)

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偏差値50台ができて60以上ができない問題
算数には「におい」を感じることも必要
正答率20%以下は解き直しもスルーで
・入試問題を横断的に解き「引き出し」を増やす
・入試問題は怖くないと思える勉強法

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偏差値50台の子ができて60以上の子ができない問題
 算数の模試の問題の配列は、計算から小問集合に始まって、最後は図形や数の応用問題に至るという流れがオーソドックスなパターンです。最後の問題の正答率が低いのは、難しいということもありますが、多くが「時間切れ」で考える時間もほとんどなく、数字を適当に書いたというケースが多々見られます。

 偏差値60台の生徒たちがことごとく不正解の中、偏差値50台そこそこの子か正解するという“珍現象”が見られる問題もあります。これはまぐれで正解したのではなく、ちゃんと解いて丸をもらっているのです。

 実は最後に配置されている問題ながら、前やそのまた1つ前の大問より易しい問題だったため、分からずに最後の方の大問を飛ばしていた生徒が、最後の大問を目にして「あれ、これできるかも」で取りかかり、正解。となったのです。

偏差値が高くなくても正答率が低い問題に正解することが…

算数には「におい」を感じることも必要
模試で偏差値を少しでも上げるには「嗅覚」も大事になります。算数も他教科同様、問題冊子を開いたら、一通り目を通したいところですが、時間的にかなりタイトで、開いたらすぐに計算問題に取りかかる、というスタートになるというのが普通です。

 なので、問題に取り組む際に一読して「簡単にできそうもない」という「におい」がしたら、瞬時の判断で後回しにするのも手です。あるいは解いている最中に、自分で立てた方針でしっくりこない「におい」がしたのなら勇気をもって一時撤退です。そこで時間を取られ、できる問題が手つかずで終わったり、焦って誤答するのはもったいないですから。意味のある「見切りの早さ」も算数の成績向上の大切な要素です。

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ややこしい問題は後回しに

正答率20%以下は解き直しもスルーで
 模試を受ける意味は自分の現状の偏差値を知ることや志望校判定以上に、「間違えた問題の解き直し」にある、とはさまざまなシチュエーションで聞かれます。

 確かにその通りで、模試は各進学塾の先生が「今、受験生が触れておきたい問題」を練りに練って出題しています(対象が最難関校を目指す受験生、という注意書きが付きますが)。なので、その年の入試が終わってみると、各中学校の入試問題と「類似」した問題が出題されると、来年度向けの「入試報告会」の冊子で「的中!」の文字が踊ります。

 その一方で、練り過ぎてしまって「?」が付く出題も少なくないのが現状です。その見分けは親御さんではなかなか難しいのですが、模試の正答率が20%を切ったら、最難関を狙う子解き直しはスルーしていいと思います。この辺りが出来なくても入試本番では大勢に影響はありません。確実に基本問題を仕留められれば、十分合格点に達します。

どの問題を優先するかの選択は大切

入試問題を横断的に解いて「引き出し」を増やす
 さまざまな問題に触れて算数の「引き出し」を増していくには模試だけでなく、実際の入試問題で鍛えるのも効果的です。

 自身が受ける志望校とは別の中学校の問題を「横断」して解くのも結構力が付きます。日能研系のみくに出版が発行する「中学入学試験問題集」、通称・銀本を横断して解くといろいろ勉強になります。

 各学校別に掲載されていますが、その中から大問1だけを横断して解いていくとか、図形問題のみを引っ張り出してやってみるとか、最後の大問ばかりをピックアップするなどやり方はいろいろです。残念なのは銀本は答えのみしか掲載されておらず、解説がほとんどない点。親御さんがサポートできればベストですが、難しければ塾の先生など、「分かる人」に頼りましょう。

勉強は「引き出し」が多いほどできるようになる

入試問題は怖くないと思える勉強法
 「引き出し」が増えるのとともに、「結構同じような問題がでるんだなぁ」とか「問題の問い方は違っているけど、これはあの問題と同じ考え方だな」とか出題者の意図が読めてきます。

 解法を覚える、というのではありません。問題を通して各中学校が共通して問いたいところはここなんだな、ということが把握できるようになります。入試問題は「何が出るか分からない」という得体の知れないものから、「必ず正解に通じる道がある」という手の届くものと感じられるようになります。

 過去問に塾の課題とやること満載の秋ですが、偏差値を上げ、気持ち良く入試に臨めるようにするためにトライしてもらいたい勉強法です。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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