中学受験 偏差値&成績

学校別模試の結果が悪くても気にしなくていいワケ

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・志望校ならゼッタイ受けたい学校別模試
本番に限りなく近い実践演習ができる
・「場慣れ」が経験できる中学もある
合格確率20%はショックだが…
・点数、判定が悪くても気にしなくてもいいワケ
・悩む前に大切な答案分析に軸足を

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★志望校ならゼッタイ受けたい学校別模試
 9月以降、各大手進学塾は「学校別模試」を実施します。男女御三家、早慶、駒場東邦、栄光学園、聖光学院、渋谷幕張など最難関、難関校を中心に、複数回行われることも珍しくありません。

 どこの塾の模試が良いかは各家庭の判断となりますが、受験層のレベルを考えると、サピックス主催のものがより本番に近い層が集うと予想できます。第1志望だけでなく、受験校の学校別も開催されるなら受けておいてください。またとない実戦演習の機会です。

本番と同じ受験層が集う学校別模試

★本番に限りなく近い実践演習ができる
 学校別模試を受けるメリットは主に3点あります。まずは、志望校に絞った立ち位置が確認できるということです。

 一例を挙げましょう。桜蔭は2019年入試で510人が受験しました。対して、サピックスの学校別オープンで桜蔭模試は9月の1回目に508人、11月の2回目は506人が受けました。受けた生徒の顔ぶれは多少違うかもしれませんが、人数はほぼ同数で合格を熱望する子ばかり。つまり、限りなく本番に近い予行演習です

立ち位置を知るのは大切

「場慣れ」が経験できる中学もある
 2点目はいくつかの模試が、その学校を会場としているということ。小学6年生の子どもにとっては模試とはいえ、志望校の中学校の教室を使用して受けたテストはいい経験になります。いわゆる「場慣れ」というやつです。サピックスだと渋谷教育学園系や聖光学院、豊島岡女子学園などが教室を提供してくれて、同校の模試が受験できます。

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 3つめは試験問題の冊子、解答用紙の体裁はそっくり。紙質さえ同じというところです。塾によっては入試当日と同じタイムテーブルで進行する模試もあります。

 高い志望順ではないにしても、受験校の候補に入っているのなら、迷わず模試を受けるべきです。何が縁でその学校とつながるか分かりませんし、塾の教室で受ける模試より、実際の中学校を使って受けた方が、本番目前の子どもたちにとって受験がよりリアルに感じることができます。

志望校の教室で受ける模試は格別

★合格確率20%はショックだが…
 合格判定20%、合格最低点まであと50点――。送られてきた模試結果を見て、頭がクラクラする親御さんも多いことでしょう。総合模試なら「ウチの子には合わなかった問題が出た。気にしない、気にしない」と“強がり”も言えますが、学校別は志望校に合わせた出題傾向で、予想問題の要素もあることからショックもより大きいのです。

 ショックを受けた親御さんの救いとなればと思い、ある一例を。サピックスの聖光学院模試を受けたジュン君は、4科目の総合偏差値が43.4、約700人の受験者の中で528番。下から4分の1の所に位置し、合格可能性は20%、合格点には50点前後も足りないというものでした。中でも算数は惨たんたるもので、150点満点で38点、偏差値33.7。後ろには46人しかいませんでした。絶望的です。

 それでも2月2日は倍率3倍前後を突破して合格。受験者数はこの時の模試とほぼ同数でした。

 開成や麻布、桜蔭などに合格した子でも「学校別模試は悲惨だった」という話は枚挙にいとまがありません。ジュン君は、合格判定サピオープン4回での算数の平均偏差値は65でしたから、半分負け惜しみですが「問題が合わなかった」のでしょう。

結果が悪いのはショックだが…

★点数、判定が悪くても気にしなくてもいいワケ
 ジュン君の例でも分かるように、点数、偏差値、判定が悪くてもそれほど気にしないでください。特に全体の平均点もそれほど高くなければなおのことです。

 模試の作問者は学校の傾向に寄せようとして問題を作りますが、同時に本番と同程度の難易度よりやや高いところを狙う向きがあります。作問者がひと捻りと思っていても、解く受験生にとっては意外と難問というケースがあります。

 「作問者が初めてだったりすると、気合が入りすぎて“やりすぎ”ということがある」(大手進学塾教室長)というのも珍しくないようです。塾によっては、追い込みの時期に親御さんの不安をあおり、学校別の特訓授業を受講させる、なんて意図があるという話も耳にしたことがあります。

中には「やりすぎ」てしまう問題も

悩む前に大切な答案分析に軸足を
 模試は「現時点でこの問題が出題された場合、こういう結果になると予想される」という性質のもの。結果が良ければモチベーションはさらに上がります。素直に喜びましょう。結果が悪くても「問題によってはそういうこともあるのね。さあ、解き直し。これができるようになればできるレパートリーが増えるね」と前向きに進みましょう。

 過去のデータをみても、学校別の判定は総合模試に比べて本番での“番狂わせ”が当たり前のように起こります。悩む前に大切な答案分析に軸足を移しましょう。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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