中学受験 偏差値&成績

中学受験国語 5年生秋以降の偏差値アップ作戦

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・5年生秋こそじっくり苦手克服を
・塾の国語のテキストをもう一度読み返す
・受験生苦手の物語文4ジャンル攻略法
・「未知の世界」の「疑似体験」は役に立つ
・漢字は実際の入試問題に挑戦
・語句の知識は絶対偏差値を引き上げる

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★5年生秋こそじっくり苦手克服を
中学受験の勉強を初めて1年半。5年生の秋といえば、「中だるみ」という雰囲気になりがちかもしれません。が、この時期は苦手克服を長期スパンで考えるうえで、大切な時間になります。6年生になる前にじっくり苦手科目を基礎からやり直すことによって、春から入試に向けた演習問題へ積極的に取り組めるようになります。

 数は少ないですが、模試を受ければ志望校判定も弾き出されます。偏差値、判定とも現時点では「参考記録」ですが、結果が良ければ学習を進めていく上でいいモチベーションになります。いい流れをつくる意味でも、狙って偏差値を取りに行きたいところです。

5年秋は長期の目標を立て苦手克服を

塾の国語のテキストをもう一度読み返す
 4年生の頃、まだ精神的に幼さが目立ち、国語の読解をやってもとんちんかんな解釈や答えを出していた子も、さまざまな素材文に触れ「自分の知らない世界」が世の中には広がっている、ということくらいは肌感覚で分かってきていると思います。

 そこで今まで扱ってきた塾の国語のテキストを引っ張り出してきて、もう一度読んでみてください。問題は敢えて解かなくても構いません。授業で扱ったときはよく分からなかったけど、今なら分かるもの、今読んでも話の中身が理解できないものを大別してみてください。「今分かるようになったもの」は進歩です。国語の読解をする上で引き出しが増えたことになります。

 親御さんも一読して「読んでみて感じたこと」を話し合ってみることが大切。子どもの思考の方向性も分かって、今後の学習のヒントが見つかる可能性も十分あります。

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テキストをもう一度読み返すと発見がある

受験生苦手の読解4ジャンルを克服するには?
 「今読んでもちょっと」という素材文もあるでしょう。令和の時代に生きる子どもには想像がつきにくい世界です。

 物語文で言えば、戦争中の話、幻想の世界(ファンタジー)、芥川龍之介、夏目漱石らの文豪の作品、女の子の複雑な心模様(男子の場合)の4つが受験生の苦手ジャンルです。いずれもキーワードは「未知の世界」です。

 今後も実体験をする機会がないのなら、素材文から分かることをいろいろ汲み取って、読解の引き出しを作りをするのです。もしかしたら親御さんもイメージしにくい世界かもしれません。親子で音読しながら、解説を読みながら理解を深める。この勉強法、意外と効果があります。

漱石や宮沢賢治、芥川の作品も入試では出題される

「未知の世界」の「疑似体験」は役に立つ
 記述解答のテクニックや選択肢問題の正解へのアプローチとは別に、国語の読解はそもそも「素材文が何を言っているのか分からない」のでできないということが、中学受験では「あるある」です。大学受験の場合は、話が哲学的でよく分からなくても、読解のテクニック(対比関係をつかむなど)型を把握することで正解に至りますが、中学受験ではその手法を駆使するのは難しいです。

 なので、同じジャンルや時代背景の素材文に数多く接することで「疑似体験」をして、少しでも「未知の世界」に触れておくという経験値が役に立ちます。

育った環境の違いなど物語文は背景を読み取ることも大切

漢字は実際の入試問題に挑戦
 漢字や語句の学習もかなりの量になってきたと思います。漢字はマスターするものも徐々に少なくなっているので、ある程度自信のある子は実際の入試問題の漢字問題に挑戦するのも面白いです。

 いくら練習問題をやっても、実際の入試で出題されたという「付加価値」は違います。できれば自信もつきますし、数を重ねていくうちに中学校の偏差値にかかわらず、漢字は同じようなものが出題されるんだな、ということも分かります。

 男子なら女子校、女子なら男子校、共学ならまず受験しないだろうという、遠隔地の学校のものを「実戦問題」に取り組みます。日能研系の出版社、みくに出版の「中学入学試験問題集」(通称銀本)だと200校近い学校の問題が出ているので、手ごたえ十分です。

 最新のものでなくて良いので、中古本なら1000円かからずに入手できます。ことわざや四字熟語など、他の語句系の問題もついでにやるのも良いでしょう。

漢字は実戦問題に挑戦

語句の知識は絶対偏差値を引き上げる
 和語、慣用句など、語句の知識は読解に取り組む際に武器になります。あまり力を入れてこなかった場合は、これも過去のテキストを読んで、よく意味が分からないものを拾っておきましょう。語句だけを集めた短文集のような市販の参考書より、素材文で実際に出てきた語句を音読したり、ノートにまとめて自分だけの語句集にして、何度も見返す方が身になります。

 この積み重ねは、6年夏以降の過去問に取り組んだときや本番入試で必ず威力を発揮します。地道な作業ですが、語句コレクションとその復習は国語の偏差値を確実に引き上げてくれます。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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