中学受験 持ち偏差値より「下」へ進学する”お得”度

+20

◆受験の窓口 今日のメニュー
決して悪いことでもないのが「滑り止め」中学への進学
・学校の「指定強化選手」になると扱いが違う
・中学の偏差値より「6年後が勝負」という生徒もいる
・皮算用通りにならなくてもゆとりがある

偏差値を高くしておくのは「選択の幅を広げるため」

決して悪いことでもないのが「滑り止め」中学への進学
 できるだけ高い偏差値をマークして、志望校合格を勝ち取る。これが中学受験の王道です。それぞれの志望校に向かって。日々受験生は奮闘努力をします。しかし、第1志望に受かる割合は約3割。中には第2、第3志望も残念、ということも珍しくはありません。

 中には自分の本意ではない中学校への進学を余儀なくされることもあると思います。憧れの学校が忘れられず、気乗りしないまま制服を着ているかもしれません。が、決して悪いことでもないのが「滑り止め」中学の進学です。

第1志望ではなくても道は開ける

学校の「指定強化選手」になると扱いが違う
 ここでは学習の面で見ていきましょう。実力相応校ではなく、偏差値的にはかなり余裕をもって入学した子は、「特待生」という恩恵を受けられる可能性が高くなります。学費の面でも優遇されますが、特待生はその学校の“看板”でもあり、中高一貫校が生徒集めで一番力を入れる大学合格実績の“ポイント”を稼いでくれる「指定強化選手」としても扱われます。

 難関大学に進む割合が高くない、中学受験でいう「一般校」(目安として首都圏模試で合格確率80%偏差値50以下の中学)では「指定強化選手」は学校をあげて学習のバックアップをしてくれます。先生は個別指導にも力を入れてくれますし、難関大合格用のプログラムをカスタマイズして一緒に考えてくれます。まさに自分にとって「面倒見のいい」学校そのものです。

 「指定強化選手」の扱いは、一般の生徒のそれとは明らかに違ってきます。大っぴらに学校側はそんなことを口にしませんが、入学してみれば分かります。大学合格実績を気にする学校ほどその傾向は強いものです。

学校の「指定強化選手」になろう!

中学の偏差値より「6年後が勝負」という生徒もいる
 受験前の自分の“持ち偏差値”にとらわれず、偏差値相応の学校よりもランクを下げて、「6年後が勝負」と照準を先に定めている受験生も少数ですが存在します。

 例えば医学部のある学校の推薦入学を狙うなどの目標がある場合、入学する中学校は自分の持ち偏差値よりも低くても構いません。そこで成績優秀、学年トップクラスを走り続ければ、推薦で進学できるチャンスを比較的容易に得られます。学力的には入学時から余裕があるので、手を抜かなければ上位をキープできますから。

狙った大学の推薦を取りにいく手段としての中学受験もアリ

皮算用通りにならなくてもゆとりがある
 ただ、持ち偏差値10も15も下の学校へ進学しても、どこにでもできるヤツはいるものです。余裕の学年1位と思っていたら、20位くらいだった、なんてこともザラです。皮算用が思い通りになるかどうかは未知数ですが、志望校に合格してもついていくがやっと、という苦しい状態よりは、心のゆとりがあり、自分のペースで勉強もでき、部活や学校生活も楽しめます。

 公立中学は避けたいけれど、満員電車に乗ってまで通学したくないとばかり、近所の私立を受験したというケースも、偏差値的にはかなり余裕がある場合が多く、6年後には希望した進学先へ、という生徒もいます。

ゆとりのある学校生活は成績アップにつながる

偏差値を高くしておくのは「選択の幅を広げるため」
 精神的にゆとりがあるのは進路を決めるうえではとても大切です。大学合格実績はあくまで「他人様」の結果で、同じ学校に入ったからといって同じような大学に合格するわけではないのです。

 中学受験は受験校でも勉強法でも10人いたら10通りあるもので、「これが必勝パターン」というものはありません。それぞれがカスタマイズするものです。偏差値が高ければ、選択の幅が広くなるので、偏差値はできるだけ高く保ちましょうというのが私の持論です。何も偏差値の高い学校へ行くことだけが目的ではありません。自分の将来に通じる学校選択は、とても大事です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です