中学受験 「やる気がない」を「やる気にさせる」部活動

0

受験の窓口 今日のメニュー
子どもの中学受験の志望動機って?
公立にはない中高一貫校のスポーツ施設の充実度
「部活動が受験勉強の源」は最強
運動苦手でも大丈夫 “肩身の狭い”思いをしない文化部系
部活のかけ持ち自由 多様な価値観認めるからいじめは少ない
「自己肯定感」を高めることにつながる中学受験

スポンサーリンク

子どもの中学受験の志望動機って?
 高校受験をしなくていい、大学進学に有利、地元公立と違って学校が荒れていない…。親御さんとしては、それぞれ中学受験をする意味を口にすることはできますが、当の本人である子どもは、というとしっかり“志望動機”を本音で言えるのはごく少数ではないでしょうか。

 よく耳にするのが「文化祭が楽しかったから」というもの。中高一貫校が年に一度お祭りのようになる時間なので、小学生から見れば楽しいし、自分もこの中に入りたいと思うのはよく分かります。学校側も最重要の“宣伝イベント”と位置付けており、生徒にある程度自由にやらせています。

学園祭の模擬店が楽しそう、というので志望動機にした子も

公立にはない中高一貫校のスポーツ施設の充実度
 しかし、それは特別な日のこと。日常はやはり授業があり、学校によって千差万別ですが課題を出されたりするわけです。そう考えると、“何でもない毎日”が楽しく過ごせそうか、そうでもなさそうか、を考えると子どもにとっては大きな志望動機につながります。

 その最たるものが「部活動」(同好会なども含む)でしょう。野球、サッカー、バスケットにテニスなど運動部系は公立中学校にもあるものが多いのですが、施設が充実しているところも目立ちます。

 人工芝のグラウンドや夜間照明、トレーニングルームにシャワー設備などがあるところは人気。体育館も広く、水泳部にいたっては室内温水ブールがあり、真冬でも練習ができます。女子ならではの部活もあり、チアリーディングやダンス部などは、毎年入部希望者が殺到するといいます。

スポンサーリンク
広い人工芝グラウンドは魅力的

「部活動が受験勉強の源」は最強
 この充実した施設や種類の豊富さを目の当たりにすると、小学生のうちに取り組んでいたスポーツや習い事を思い切りやりたいと、心が動いて中学受験の「やる気」へと大いにつながります。

 特に受験勉強で「好きなこと」を中断せざるを得ない状況の子どもは、この中学に入学に入って、好きなスポーツをやっている自分を想像すると、受験への意識が変わってきます。

 よく学校体験会で部活の入部体験をした後、勉強への「ギアが入った」という言葉を聞きますが、子どもにとっては大学受験などの遠い将来のことより、目の前に広がる“やりたいこと”にしか関心は向きません。「部活動が受験勉強の源」というのは、「やる気」を維持するうえで最強です。

やる気アップに部活動はもってこい

運動苦手でも大丈夫 “肩身の狭い”思いをしない文化部系
 運動部ではなく「文化部系の部活動に入りたい」でも、中学受験のやる気をアップさせる効果があります。

 中学受験をする生徒の一部には「運動が苦手」という子どもが一定数います。公立中学ではどうしても運動部主流で、「運動が苦手」な子が、放課後や日常の学校生活で“居場所”を見つけるのが、なかなか難しいといえ面があります。

 しかし、多くの中高一貫私立では運動部にひけをとらないだけの文化部の数と活動実績があります。ごく一部を紹介すると、鉄道研究、天文、数学研究、競技かるた、作画(マンガ、イラスト)、マジック(手品)、折り紙、料理研究、和太鼓…。まだまだ数えきれない面白い部・同好会活動がありますが、どれも公立中学校ではあまり見かけないものばかりです。

 活動も活発で趣味の人間が放課後に集まって地味に活動しているというより、さまざまな大会に出場し、全国大会 (数が少ないので即全国大会になるものも)で優秀な成績を収める文化部は珍しくありません。なので、校内ではステイタスもあり、俗にいう“肩身の狭い”思いをしません。そこが何より公立との大きな違い。部員数も多く、文化部系の方が充実している中学もあるくらいです。

マンガの影響で競技かるた部はさかんに

部活のかけ持ち自由 多様な価値観認めるからいじめは少ない
 さらに私立の場合は、スポーツ系と文化系の部活をかけ持ちしている生徒も多いのが公立にはあまりない大きな特徴です。野球と演劇、サッカーと俳句、バスケットとクイズ研究会…など、組み合わせは生徒の数だけあると言っても過言ではありません。中には3部兼務というツワモノも見かけます。

 友人関係も広がり、さまざまな分野に目を向けることで視野も広がります。同時に自分だけでなく周りもそうですから、物事を考えるうえで多様性が身に付き、他者を受け入れやすくなります。中高一貫校の中で比較的陰湿ないじめが少ないのは、生徒個々が忙しいのもありますが、他人を受け入れることに寛容であるから、という見方もできます。

 もちろん、部活動が忙しいと勉強の方がお留守、という生徒も多々います。親御さんにとっては「中高一貫校に入ったんだから、もう少し勉強をして」という気になりますが、中学高校の多感な時期に、「自分の居場所」を見つけられるかどうかは、偏差値の高い大学に入るよりも大切です。

校内で自分の居場所があるのは勉強以上に大切

「自己肯定感」を高めることにつながる中学受験
 「居場所があって、仲間がいて、その空間で何かをやって6年間生きてきた」。この経験は貴重です。10代の時に「自分を認めてあげる」「自分を認めてもらえる」といった経験は、現在の日本の若者に「低い」とされる「自己肯定感」を高く保つ源泉になると思います。10代の経験は人生のこれからの生き方を左右します。

 中学受験の勉強で「やる気がない」というのなら、勉強ではなく、中学へ入ってから待っている充実した部活動生活を前面に押し出して勉強を頑張るのも、大いにあり、だと思います。中学受験は合格しておしまいではなく、自己の人生を肯定的に作り上げていく第一歩になるのです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

Follow me!

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です