中学受験 学校説明会で「お土産」にしたい5つのポイント(2)

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・学校説明会 魅力的に見えるキーワードのウラ
・先取り学習とはいいますが…早くて難しい英語と数学

・私立中学の補習の実態
・学校の講習もあるが…通塾率が高い中高一貫校
・質問してほしい「通塾率」

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★学校説明会 魅力的に見えるキーワードのウラ
 入試の傾向と対策に次いで親御さんの注目の的は、目指す中学校がどのような手段を講じて、我が子を「一流大学」に入れてくれるかということではないでしょうか。

 先取り学習、補習体制、塾いらず…さまざまなフレーズが担当の先生の口から出てきます。説明だけを聞けば、これがまた素晴らしい内容で「至れり尽くせり」とはこういうことを言うのだ、さすが私立中高一貫校!となりますが、先にも書いたように「学校説明会は“話半分”」が鉄則。魅力的に見えるキーワードのウラを探ってみましょう。

私立中高一貫校は痒いところに手が届くのか…

先取り学習とはいいますが…早くて難しい英語と数学
 「先取り学習」は多くの中学校で進めているオーソドックスなカリキュラムです。中3の段階で高校の内容に入り、高校2年までに全課程を終え、高3では文系・理系に分かれ、学校によっては国公立、私立、医学部など細分化してクラス編成しながら大学入試の演習授業になります。

 中学の課程を最初の2年間でやらなければならないので、当然授業の進度は早くなります。英語について、中学側は「全然勉強していなくても大丈夫。1から教えますから」と説明会で教頭先生などが話してくれますが、その辺は入学前に自習用のテキストを宿題とし、既にやったものとしていきなり授業です。

 私立中学で使う英語のメインテキストは多くが「NEW TREASURE」(Z会編集部編)か「PROGRESS」(イエズス会出版)のどちらか。公立中学で使う「ニューホライズン」や「クラウン」などより、一段も二段も難しい教科書です。小学校でも英語はやりますが、かじった程度にもならないレベルなので、ほぼ初心者の生徒は早くも苦しい展開になります。

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 数学も数研出版の「体系数学」を使用。これもレベルが高く、学年の半分の生徒は苦戦を強いられます。

中高一貫校の英語の授業は進度が早い

私立中学の補習の実態
 授業でもよく分かっていないのに、宿題も馬に食わせるほど出します。加えて次の授業では小テスト。そしてまた新しい単元と息つく暇もありません。よく分かっていないのに授業だけは進んで行って、生徒はできない、分からないが蓄積していき、中間・期末テストでは悲惨な得点に、という子が学年で一定数出ます。そこで指名制の補習が行われます。

 ここで遅れた分を取り返せれば、まだいいのですが、放課後や夏休みの数時間でカバーはできないのが現実です。もう一度先生は一通り教えてくれますが、つまずいているところは個々で違うのに一斉授業です。粘って粘って質問に行く子は脱出する可能性が高くなりますが、多くは形だけの補習で終わります。

 中学受験でもつまずきも分からないところも十人十色で、同じ対処法ではクリアできないのと同じで、ここでも個別で面倒を見てほしいのですが、なかなかしてもらえません。これが多くの中学での補習の実態です。

進度が早く、一度遅れだすと追いつくのが難しい中高一貫校

学校の講習もあるが…通塾率が高い中高一貫校
 補習の流れで話題になるのが、学校独自の受験用「講習」です。塾や予備校に行かなくても、学校の先生が開いてくれる夏期講習とかで「大学入試対策は万全。まさに塾いらずです」と学校側は中学入試説明会からPRします。

 確かに先生をいい意味で“利用”すれば、高額の塾代も払わずに済みますし、質問もしやすいという大きなメリットがあります。が、実際に通塾している生徒が中堅校だけでなく、上位校も難関校も多いのは何を物語っているでしょうか。

 全てをリサーチしたわけではありませんが、私立中高一貫校の通塾率はかなり高いです。中堅校から東大や京大、一橋、東工大、早慶に合格した生徒の多くは、学校の勉強はほどほどに入試にターゲットを絞って塾や予備校を活用して結果を出したというパターンです。

中高一貫校の生徒は学校の講習より通塾している子が多い

質問してほしい「通塾率」
 学校説明会で機会があれば個別の質問で聞いてみてください。「通塾している割合はどれくらいですか」と。

 正確な答えを要求しているわけではありません。答え方に注目してください。「ウチでも講習はやりますが、みんな結構通っています」というような返事なら信用できます。逆に「よく分からない」とか「あまり通ってませんし、学校でも勧めていません」という場合は、額面通り受け取っていいのか、悪いのか。親御さんの判断にお任せしますが、学校説明会は宣伝PRの場、ということを考えれば気が付くと思います。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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