中学受験 学校説明会「お土産」にしたい5つのポイント(3)

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あまりにも多い宿題は子どもを苦しめる
宿題への考え方は学校それぞれ
・学年によって「当たり」「はずれ」の中高一貫校
「想像力」に欠けている中高一貫校もある
なぜ「深海魚」になっていくのか
・「宿題」に学校生活を振り回されないためにも

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あまりにも多い宿題は子どもを苦しめる
 中学生活を楽しく、希望を持って生活できることを妨げる意外な“邪魔者”は、日々課される「宿題」です。

 親御さんは歓迎するかもしれませんが、これが国数英を中心に、時には理科社会、実技教科のレポートなどてんこ盛りに各方面から出されると、生徒は手に負えない状態に直面します。最初は勉強に対してやる気があっても、やってもやっても追われる宿題の山にやがて“戦意”を失います。

中高一貫校の宿題量は多い傾向

宿題への考え方は学校それぞれ
 そうならないためにも親御さんが学校説明会の際に個別で聞いてほしいことがあります。「宿題は科目間で調整はありますか」という質問です。

 例えばある週で英語の宿題が多く出された場合、数学や国語は少なめ。別の週は、理科のレポートや家庭科の提出物があるので主要3科目は軽め、など学年の中で先生同士が話し合い、生徒に過度の負担にならない課題を出すよう調整しているかどうかを質問してください。

 いくつかの中学校で実際に尋ねてみると「調整している」と、当然のように答える中学もあれば「そういうことはない」と不思議そうな顔で答えた学校もありました。学校によって宿題の考え方もそれぞれなのです。

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宿題量の調整は学園生活を左右する

学年によって「当たり」「はずれ」の中高一貫校
 しかし、中高一貫校は学校全体が同じ傾向、とは限りません。同じ学校でありながら、学年によって宿題の考え方が違う場合も多々あります。

 中高一貫校の多くは「学年団」という単位でほぼ同じ先生方(多少の入れ替わりはあります)が生徒共に中2、中3と歩んでいきます。その学年団を構成する先生がどういう考えで学習カリキュラムを組むのかで、生徒の学習環境は大きく違います。宿題も今年の中1は多いけれど、去年の中1は少なかったなどの差も中高一貫校では珍しくありません。宿題だけではありませんが、さまざまな面で各学年団を比べ、生徒たちは自分たちは「当たりだ」「はずれだ」などと言ってはばかりません。

学年団によって「当たり」「はずれ」がある

「想像力」に欠けている中高一貫校もある
 宿題そのものが悪いというのではありません。授業で学んだことの復習も兼ねて宿題は適量、できればレベルに合わせて出されるのならとても有効です。中学受験同様、大学受験では日々身に着けた「勉強体力」が必要で、そのペースメーカーになるのならこれを使わない手はありません。

 しかし、生徒は学校で勉強するだけでなく、放課後に部活動に参加する場合も多く、帰宅は日が暮れてからという生徒がほとんど。夕食、入浴、さらには翌日も朝からの登校を考えると、3時間の勉強時間確保は難しいと思います。

 量だけ多く、宿題の調整をあまり念頭に置いていない中学校は、生徒の授業以外での生活への「想像力」が欠けているように思われます。先生同士のヨコの連携も薄く、「ほかの科目も宿題が出ているのに、この量を出してできるのか」と頭の中をよぎるかもしれませんが、自分の教科のことを考えると…、で宿題が上積みされていくようです。

生徒の生活を「想像する」のは大切

なぜ「深海魚」になっていくのか
 前にも紹介しましたが、宿題を出し、小テストを繰り返すことでしっかり勉強させているとして「面倒見のいい学校」を標榜する中高一貫校は少なくありません。量を出しても、できるようになるまで、理解するまでとことん付き合ってくれるのならまさに「面倒見のいい学校」ですが、そこまできめ細かい学校は稀です。

 授業のスピードも早く、宿題量も多いと徐々に落伍していく生徒が出てきます。学校は入学前の約束通り、補習という形はとってくれますが、そのあとは生徒本人次第。いわゆる「深海魚」となって底辺をさまよう可能性も低くはないです。勉強意欲がついていけない早さと処理しきれない量で削がれていくからです。もちろん成長に伴って自ら道を切り拓く生徒もいます。そういう生徒は、大学に進み、やがて社会に出る時も“強い”です。

「深海魚」になると浮上は難しい

★「宿題」に学校生活を振り回されないためにも
 話はそれましたが、宿題量は子どもの学校生活を左右します。入学してからではないと分からないのが実際のところですが、入学前に聞いておくのとおかないのでは気持ちの持ちようも違います。

 偏差値や大学合格実績、素晴らしい設備に目を奪われがちですが、一見些細なことに見える「宿題」にも少し関心を持つことも大切です。宿題量に6年間の学園生活を振り回されないためにも、頭の片隅に受験のチェック項目として付け加えてください。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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