親御さんの役割

中学受験 「発想の転換」で選ぶ進学先

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親御さんが考える中学受験の次善策
・絶対に避けたい「一度も行ったことがない」学校の受験

一度に聞ける「合同説明会」を使うのも効率的
「発想の転換」が求められる中学受験になることも
「中堅校」「一般校」で得られる充実空間
「上には上がいる」でもそれが目標に

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親御さんが考える中学受験の「次善策」
多くの中学受験性が小学3年生の2月から通塾し、自分が夢に描いた憧れの中学校を目指して頑張るのですが、6年生の夏休み以降になると“現実”を見つめなければならなくなります。

 偏差値、成績が志望校に全くといっていいほど届いていない場合、第1志望は諦めない強い意志を持つとともに、「次善策」を考えるのが親御さんの役目となります。3年間頑張ってきた子どもに、受験校全滅は絶対に避けなければならないところです。必ず「勝てる」学校の選択が必要です。

違う道を探す必要も出てきます

絶対に避けたい「一度も行ったことがない」学校の受験
11月には、今まで考えていなかった、あるいは候補には入っていたが本格的に検討はしていなかった学校の説明会にも足を運ぶことをお勧めします。本命の志望校研究で忙しいかもしれませんが、そこは疎かにしないようにしてください。

 “緊急事態”によって受験することになった際、一度も行ったことがない、説明会すら参加していないという学校を受験しなければならないは最悪です。そこに合格して、入学することになるとしたら、顔も性格も知らないのに結婚するのと同じことになると思えば、想像がつくかと思います。

 ちなみに、受験を熱望する学校はできれば5年生までに一度は訪れて(できれば複数回、説明会だけでなく、文化祭、体育祭など)いただきたいと思います。志望校合格を勝ち取る家庭の学校研究は「先手必勝」がキーワードです。

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行ったこともない学校は受験しないように

一度に聞ける「合同説明会」を使うのも効率的
2020年は新型コロナウイルスの感染拡大によってほぼ開催されませんでしたが、各地域での「合同説明会」などのイベントに時間を見つけて参加しておくと、直前に慌てずに済みます。

 一度に100校以上、少なくとも20校くらいは一堂に会するので、さまざまな学校のブースを数多く訪ね、担当の教職員と話をして外枠のイメージをつけておくのです。志望校のブースを訪ねるのもいいのですが、それは中学自体か大手進学塾が主催する学校施設を使っての説明会まで待ち、ここは勉強のつもりで各校の話を聞き見聞を広めましょう。

 「授業の進み具合」「宿題量」や「いじめの問題」「部活動」など、どう考えているのかをリサーチをするのが1つの目的です。さまざまな担当者と話をしていると、中高一貫校に共通した文化や考え方のようなものが垣間見えますし、志望校以外ですと冷静に話が聞け、新たな気付きがあったりします。

 この時話を聞いた中から、受験終盤になって志望校に浮上する可能性もあります。学校主催の説明会に出席できなかった場合、合同説明会で話を聞いただけでも、全くかかわったことがなく受験するよりはまだましです。

合同説明会は積極的にいくと収穫が多い

「発想の転換」が求められる中学受験になることも
難関校や上位校への合格を目指していた小学6年生、その親御さんにとって、「現実を見る」というのはつらいことかもしれません。しかし、中学入試で人生が決まってしまうわけでは100%ないので、ここは「発想の転換」が求められます。

10代の多感な6年間を過ごす中学高校で、その子に合った「居場所」があるかどうか、次のステップ(大学進学など)につながるものを見つけられるかどうかを優先して考えるべきです。背伸びして難関校や上位校に入学しても、受験時以上の努力が必要になったり、頑張っても頑張ってもという状態になり、意欲を失っては中学受験自体が誤った選択だった、ということになりかねません。

発想をかえると違った見方ができる

「中堅校」「一般校」で得られる充実空間
「中堅校」「一般校」といえども、高校から入るとしたらかなりの難関校、上位校になります。いわゆる「進学校」です。ここでトップクラスになり「特待生」という経済的にもうれしい特権が得られると、金銭面だけでなく、自己肯定感も増して学習も円滑に回りだします。成績が良いと、次は苦手科目に目を向ける余裕もできて、大学受験時は国公立を狙えるレベルに成長している可能性は大です。

最近はどの学校も大学の「指定校推薦」が充実しています。そこに行きたい大学や学びたい学科があれば、成績上位の生徒なら推薦権を取得するのは難しくありません。6年間校内で「深海魚」で過ごすより、常に顔を上げて堂々としてもらいたいと親御さんなら思うはずです。充実した中高6年間は、人生に好影響を与えてくれます。

充実した学園生活は成長に大きな影響を与える

「上には上がいる」でもそれが目標に
実利的な面に目を向ける親御さんの中には、鉄道などを使って通う「遠くの難関校」より徒歩や自転車で通える「近くの中堅校、一般校」を選択する場合もあります。偏差値や学校の知名度より、通学時間や学習時間の確保、精神的なゆとりを選択するわけです。

なので、中堅校、一般校に通っている生徒でも御三家や難関校に合格してもおかしくないレベルの子は一定数います。「ウチはランクを下げたから、この学校ではトップクラスでしょ」と思って入学すると、”上には上がいる”ということも十分あります。

それでも「深海魚」になってしまうより、そういう同級生が数人いた方がいい目標になり、子どもが伸びるきっかけにつながります。くれぐれも「合格しておしまい」の中学受験にならないよう、進学先はさまざまな角度から検討してほしいです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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