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中学受験と並行する「習い事」としての英語は有効なのか?

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英語は習い事ランキング5位
中高一貫校、授業レベルはできる子が退屈しないようにが目安
・中学へ習い事としての英語は「あり」
中途半端な習い事英語はすぐに「貯金」を使い果たす
習い事の英語はペースダウンしても継続を

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英語は習い事ランキング5位
 中高一貫校入学前に習い事として「英語」を学んでいる中学受験生も少なくありません。2019年に学研教育総合研究所が発表した「小学生の日常生活・学習に関する調査」によると、英語塾や英会話教室に通っている小学生は13.6%で、習い事ランキング5位でした。

 1位のスイミングが30%近いことから見れば、まだまだかもしれませんが「そろばん」「書道」よりは多く、親御さんの関心も高いものと思われます。「これからの時代は英語ぐらいできないと」という親御さんの考えとともに、中学から本格的に始まる英語の授業に備えて、という思いも背景にあるのでしょう。

習い事としての英語は5位

中高一貫校、授業レベルはできる子が退屈しないようにが目安
 習い事の英語教室といってもレベルは“ピンキリ”です。小学生で中学修了レベルの英検3級や準2級の取得を目指すような塾から、あいさつ程度の英会話レベルで楽しく、という方針の教室までさまざまですが、最近は楽しむというより結構本気モードで勉強している英語塾が増えている傾向です。

 中学側では表向き、初めて英語を学ぶという前提で授業を行いますが、先生はクラスの英語ができる子が退屈しないレベルの授業を展開します。単語や熟語をよく知っているというレベルを超えて、それなり長文を読める生徒もいます。私立の中高一貫校では帰国子女入試も積極的に行っている学校も多く、英語が当初からできる子は珍しくありません。

 そうなると、小学校でやるような簡単なレベルのまま中高一貫校へ進むと、スタートから置いていかれてしまう子も出てきてしまうかもしれません。中学受験をする生徒の場合は、前述の習い事調査よりも高い割合で英語を習っていると予想できます。「英語は中学から」という感覚でいた子は、同級生とのレベルの差に驚きを超えて「恐ろしい」とさえ形容する場合もあるほどです。

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中高一貫校は英語ができる子も珍しくない

★中学へ習い事としての英語は「あり」 
 入学後のことを見通すと、中学校側の言葉を真に受けて英語を「何もやらない」まま中学へ進むと、結構苦労する、というのが実情です。勉強は初めが肝心です。英語にあまり触れてこなかった生徒は中学入試が終わったら、早めに手を打っておくのが得策です。

 中学時代の勉強の中心は、英語と数学です。この2つをつまずくと大学入試では苦戦必至です。中学に入る前に入学後のことを考えても…と思いますが、受験突破とともに頭の片隅に英語のことを少し置いておきたいところです。

 そう考えると、小学校のうちから習い事の選択として英語は「あり」、でしょう。今後中学入試での英語導入は加速の一途をたどると思われます。4科入試や算数一科、思考力型だけでなく、英語を選択しての入試は確実に広がるでしょう。

習い事として英語は「あり」

中途半端な習い事英語はすぐに「貯金」を使い果たす
 しかし、小学校の時に英語を習っていたことが「あだ」になる可能性もあります。最初は小学校の時の「貯金」で授業中は余裕ですが、中高一貫校の授業スピードはどんどん進みます。「分かっているつもり」で余裕の態度をとっていると、不定詞、分詞、関係代名詞などと進んでいくうちに、貯金がなくなり、分からなくなっていることが多々あります。

 中学入学からの”スタートダッシュ”を念頭に置いているのなら、習い事としての英語という選択は有効です。ただ、やるからには中学受験の勉強に準ずるぐらいの気持ちで取り組むことが大切です。中途半端で「英語が分かる」という思いで中学の授業を受けると、その貯金はそれほど持ちません。

英語の「貯金」は中途半端だとそれほど持たない

★習い事の英語はペースダウンしても継続を
 小学校から英語を習うことは公立中学へ進むにせよ、私立に進むにせよ、役立ちますが、継続してやる必要があります。中学受験が佳境にさしかかる6年生後半でもペースを落としつつも辞めないことが、「受験後」につながります。英語は「受験後」の主役になりますから。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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