中学受験 ピアノを習っている子が成績が良いワケ

にほんブログ村 少しでも参考になりましたら「中学受験」のマークをクリックして頂くと幸いです!
◆受験の窓口 今日のメニュー
・いきなりピアノ 中高一貫校の音楽の授業
・習い事 難関校では「ピアノ」が顕著
・ビアノと受験勉強に不可欠な「集中力」
・ピアノとケアレスミスの関係
・ピアノと共通する問題攻略の作戦立案
・英語同様、ピアノも継続を

★いきなりピアノ 中高一貫校の音楽の授業
私立中高一貫校の実技教科の履修内容はバラエティーに富んでいます。特に音楽は「歌う」ことよりも楽器に力を入れており、公立中学校では授業でまずやらないものを結構本格的にやります。
例えば、ピアノ。中学生に入学した直後から、経験の有無にかかわらず、いきなり鍵盤の前に座らされます。バイオリンやギターをやる学校もあり、受験勉強一色で頑張ってきた子、特に男子は入学後最初の”難問”にぶち当たります。

★習い事 難関校では「ピアノ」が顕著
学研教育総合研究所の「小学生白書」(2019年8月)の習い事に関するアンケート調査では、小学生の14%が歌や楽器などの「音楽教室」に通っていると回答、これは英語を習っている小学生より若干多いという結果でした。
中学受験をする小学生がどれくらいの割合で「音楽教室」に行っているかは分かりませんが、入学してみるとクラスの半分以上が何かしら楽器を習っていた(習っている)といったことがよくあります。難関校だと、特にピアノをやっている割合が多いことに驚かされます。

★ビアノと受験勉強に不可欠な「集中力」
相関関係を証明するデータがあるわけではありませんが、ビアノをやっている中学受験生は成績が良い子が多い傾向にあります。少々乱暴ですが「ピアノをやっている子は偏差値が高い」生徒が多いと言えそうです。
理由として主に3点挙げることができます。1つは「集中力」です。ピアノを弾く際に、楽譜に従ってミスなく演奏するためには、集中しなければなりません。気持ちに乱れがあると、音に乱れがあるでしょうし、演奏もミスが多くなります。
一定の時間、全神経を集中して音で表現しなければならないピアノと、こちらも一定時間、頭をフル回転して正当を導かなければならない受験勉強は共通項があります。ピアノと中学受験にとって不可欠なのが「集中力」です。「集中力」がある子で成績の悪い子はほとんどいませんが、逆に成績が上がらないこの大半はこの「集中力」に問題があります。

★ピアノとケアレスミスの関係
集中力にも関係しますが、ピアノのミスと受験勉強のケアレスミスも共通点があり、ピアノでミスタッチが少ない子は、受験の問題を解いていても「まさか」というような間違いをしません。これがピアノをやっている子が成績の良い2つ目の理由です。
演奏中のピアノでのミスはとても残念です。そのためプレーヤーは神経を集中させてミスを防ぎます。1つのミスでリズムが狂い、演奏そのものが台無しになってしまう場合もあるからです。
算数でも計算はたった1カ所ミスしてしまうことで、答えは不正解です。1つ1つ丁寧にやることの大切さを、ビアノを習っている子どもは知っています。ミスをなくす、少なくすることで、偏差値は5~10違ってきます。

★ピアノと共通する問題攻略の作戦立案
最後に「全体を見渡すことができる」能力をピアノができる子は持っています。1曲をひき続けるためには、曲の構成を頭に入れておかなければなりません。中学受験でも模試だけでなく、入試本番で時間配分をしてその科目の試験をどう解いていくかの「構成」を短時間で考えなければなりません。
ピアノでこの曲をどう演奏して、どう魅せるか、というのを考えるのと似ています。やみくもに練習をしてもピアノが上達しないのと同じで、受験もどう戦略を立てて問題を解いていくかということに思いを巡らせことが大切。それをピアノをやっている子は比較的得意です。

★英語同様、ピアノも継続を
ピアノを習えば、百発百中で中学受験がうまくいくわけではありませんが、勉強になること、共通点は数多く見出せます。受験だからといって、無理やりやめることはありません。英語同様ペースを一時落としながらも、やり続けることが受験にも好結果をもたらす可能性があります。(受験デザイナー・池ノ内潤)

にほんブログ村 最後までお読みいただき、ありがとうございます。少しでも参考になりましたら「中学受験」のマークをクリックして頂くと幸いです!