中学受験 やっばり”初回”で仕留めたい埼玉入試

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埼玉入試、第1回目の試験で合格がベスト
44倍が1.5倍に「初回」の入試は「広き門」
合格者を多数輩出するビジネス的要素
・だから”逆転合格”が起こる
様相一変 2倍弱から7、8倍に
「第2回」を制するのは「成績を超越した気持ちの強さ」

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埼玉入試、第1回目の試験で合格がベスト
 「お試し受験」というイメージが強い、1月10日解禁の埼玉の中学入試ですが、当然志望順位が高い生徒がいるわけで、その子たちにとっては練習試合ではなく、決勝戦くらいの位置付けです。

 チャンスは1回きりではなく、複数回あるので1回目がだめでもまた次頑張れば…ということになりますが、中学受験は本番になると学力よりメンタル勝負になってきます。できれば、その学校の第1回目の試験で合格を勝ち取るのがベストです。

1回目の入試で仕留めるのがベスト

★44倍が1.5倍に「初回」の入試は「広き門」
 その年の中学受験の事実上の開幕とあって、埼玉入試には県内はもとより、東京、千葉、場合によっては神奈川からの受験生も挑戦してきます。21年は新型コロナウイルスの関係で、試験日程を細かく分散する栄東中は昨年、第1回目入試にあたる1月10日の「A日程」で募集140名に対し、応募者数は男女計6200名となりました。定員通りの試験が行われたとすると、約44.3倍という超が付く「狭き門」になります。

 しかし、親御さんもご承知の通り、私立の中高一貫校で定員ぴったりの人数しか合格者を出さないところは皆無と言っていいでしょう。程度の差はありますが、必ず定員を大幅に上回る合格者を出します。この栄東の場合、実際の受験者数6098名に対し合格者数は3913名(男子2608人、女子1305人)、倍率は1.56倍です。間口はかなり広いです。

第1回の入試は「広き門」

合格者を多数輩出するビジネス的要素
 背景には「お試し受験」組が合格者に多く、最終的に入学する生徒はこの定員数と大きく変わらないという「読み」があります。学校側はどれぐらいの合格者を出せば、これくらいは入学するという長年の経験とデータに基づいて合格者数を決めます

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 実際は2万~3万円する「入学検定料」、本命校の合格発表まで入学の権利を確保しておく「一時納入金」の収入が、学校経営の大きな柱となっているという財政事情も見逃せません。「あそこは合格しやすい」という評判が立てば、受験生も集まり、学校も潤うというビジネスの要素がそこにはあります。学校の偏差値レベルをキープしながら、受験生を集めるというさじ加減の難しさがうかがわれます。

私立中高一貫校にとって入試による収入は経営の柱の1つ

だから”逆転合格”が起こる
 ここまで合格者数が多いと、合格者の偏差値の幅はまさに「ピンキリ」になります。模試で合格判定80%に届かず、40%程度の判定でも、もしかしたら20%以下でも、入試本番でできる問題を着実に正解していけば合格にたどり着くのです。

 ある程度のレベルが必要なことは確かですが、合格50%偏差値なら結構有望ですし、80%偏差値に5、6ポイント届いていなくても合格するケースは多々あります。受験生の偏差値帯が上位に集中し、倍率の高い最難関、難関では奇跡は起こりにくいのですが、2倍を切るところでは”逆転”は珍しい話ではありません。

第1回入試では結構逆転劇は起こる

様相一変 2倍弱から7、8倍に
 しかし、これが2回目の入試となると、様相は一変します。埼玉県の女子中学校2校を例にとってみます。第1回目の入試で仕留めることの重要性が分かるデータです。

 都内の最難関校との併願も多い浦和明の星女子は、20年度入試で1月の第1回では募集人数120名に対し、2053名が受験し1061名が合格、倍率は1.9倍でした。2月に行われた第2回の入試では募集40名に対し340名が受験し、合格者数は応募定員ちょうどの40名。倍率は8.5倍と跳ね上がりました。

 もう1つ、こちらも人気校の淑徳与野。20年1月13日の第1回では受験者数1690名に対し896名が合格、倍率はこちらも1.9倍。2月4日の第2回では205名が受験し、合格は29名、倍率7.1倍。両校とも2回目の入試はかなり厳しいものと言えます。

 大手進学塾の偏差値表をみると浦和明の星女子も淑徳与野も2ポイント程度第2回の方が低いのですが、それだけで「1回目より易しい」と判断するのは短絡的です。子どもの持ち偏差値はそうかもしれませんが、少人数しか合格者を出さない2回目で合格を勝ち取るのは偏差値勝負ではなく、メンタル勝負です。ベタな話ですが「どうしても合格したい」「負けられないという」気持ちを空回りせず、落ち着いてテストにぶつけられた子が合格を手にします。

第2回入試は気持ちの強い子が勝つ

「第2回」を制するのは「成績を超越した気持ちの強さ」
 一度不合格で、再度狭き門に挑戦するというプレッシャーは、持ち偏差値など全く関係ない勝負になります。「第2回」の合否は「模試とか塾での成績を超越した、気持ちが強い子が合格する」とは、多くの進学塾の先生が口にする言葉です。

 この後両校とも繰り上げ合格を30名前後出していますが、倍率の厳しさ、繰り上げ合格を期待する精神的重圧を考えると、やはり”初回勝負”なのです。同様なことは千葉でも東京でも神奈川でも言えます。受験は「先手必勝」。追い込まれる前に、が鉄則です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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