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最難関校の一角「渋幕」について


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女子では文字通り最難関になった“シブマク”
珍しくない開成に合格したけど渋幕落ちた」
「ごまかし」が効かない渋幕の国語、算数
・理社でわかる「自調自考」の資質を問う問題
打倒御三家!? 高校からも募集で新陳代謝活発
【関連】渋谷教育学園幕張に合格!
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★女子では文字通り最難関になった“シブマク”
 千葉の中学受験の中でも、首都圏の”できる子”が集うのが、1月22日に第1回入試が行われる渋谷教育学園幕張中学、通称「渋幕(シブマク)」です。

 21年度用のサピックスでの合格80%偏差値は男女とも65、四谷大塚は男子で70、女子は72。女子は桜蔭中学よりポイントが高く、女子では文字通り最難関となっています。

  男女共学校では東大合格者数全国1位の74名合格(現役56名)を誇り、海外大学への進学にも力を入れています。

 JR海浜幕張駅から徒歩10分以上かかりますが、大学受験実績と「自調自考(じちょうじこう、=自ら手で調べ、自らの頭で考える)」の教育目標が親御さんにも好評で、例年3倍近くの倍率になります。

女子では最難関の渋幕

★珍しくない「開成に合格したけど渋幕落ちた」
 かつて男女御三家受験の「予行演習」のような位置付けでしたが、今ではとんでもないことです。

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 千葉在住でなくても第1志望の受験生はごまんといますし、「開成に合格したけど渋幕落ちた」という例なども決して珍しくはありません。

 2月の第2回入試は、偏差値は若干低くなりますが、倍率はおおむね10倍前後になり、激戦必至です。

 これだけの人気校になれば、待っているだけで生徒が集まると思いますが、入試担当や進路指導の担当の先生方は精力的に塾などでも単独で説明会を行うなど、優秀な生徒獲得に貪欲な姿勢をみせています。

開成合格でも渋幕残念は最近の「受験あるある」

学力の「ごまかし」が効かない渋幕の国語、算数
 入試問題のレベルは高く、教育目標にもあるように「自らの頭で考える」勉強をしてこないと、まったく太刀打ちできません。解法暗記の力技で乗り切ってきたような、学力の「ごまかし」が効かないのです。

 特徴があるのが国語の読解の素材文です。学校説明会の際に、入試問題の出題のヒントが各科目の先生から簡単なレクチャーがありますが、国語科の先生からは、気軽に読めるようなライトノベルのようなものではなく、日本の名作といわれるような作家の作品を“味わって”もらいたい、という趣旨の説明があります。

 その説明の通り、ここ5年ほど、芥川龍之介や三島由紀夫の小説に寺田寅彦の文章など、小説・説明文を問わず、子どもには難しい文章が出題されています。その世界観が短時間で把握できるかそうでないかで明暗くっきりです。

 算数はこれまでも作図など図形問題に特徴がありましたが、最近はいきなり数の調べ上げの問題が突き付けられ、焦らず丁寧に取り組むという「自調自考」の姿勢が試されているような出題も目立ちます。

国語の素材文は難しい

理社の出題からわかる「自調自考」の資質を問う問題
 国算の配点が100点ずつなのに対し、75点ずつの理社でも入学後、「自調自考」が実践できるかどうかの資質が問われているような出題です。

 理科はぱっと見、取り組んだことのないような問題が出されるように感じますが、きちんと問題文をたどっていくと、解答の糸口につながるという「読解」系の誘導問題だったりします。

 これも文献をきちんと読み取り、それを自分なりにどう咀嚼していくかという「自調自考」のベースになるものにつながります。

 「ランドセル」「動物園」「プール」など、渋幕の説明会では子どもたちに「身近なもの」をテーマに出題されるというヒントをもらいますが、テーマが何かを具体的に教えてはくれないので、何が出されるか全く想像がつかない社会。これも私立の中学受験の社会というよりは、記述も多めで公立の中高一貫校の性格も帯びている試験です。

 やはり出題の意図としては、思考力が試しています。「自調自考」に必要な能力をここでも測っているようです。

渋幕の入試問題は入学後の「自調自考」の素養をみている

★打倒御三家!? 高校からも募集で新陳代謝活発
 個性豊かな生徒が多い渋幕ですが、総じて女子の方が元気で、男子が押され気味という雰囲気です。学校側も大っぴらには言いませんが、開成や桜蔭など東京の御三家を進学実績で上回り、学業の面で“日本一”を狙っているという鼻息の荒さが、言葉の端々から伝わります。

 創立から40年弱。まだ伝統校とは言えませんが、年々中学から入学の熱望組が増え、高校からも新入生が入り、新陳代謝は活発です。しばらく入試の難化傾向は続くでしょう。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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