参考書はこう使う

中学受験の第一歩塾選び(2) 友達と同じ塾

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・塾選び できる親御さんは「ひと手間」かける
・中学受験が盛んな地域で起こること
・同じ小学校、同じ塾、どうするママ友との付き合い
・厄介な“塾ワールド”のマウント少年
・塾選び「逃げるは恥だが役に立つ」

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★塾選び できる親御さんは「ひと手間」かける
「どうなの、あそこの塾?」「うん、結構いいわよ」――。そんな会話がママ友の間でしばしば交わされます。子どもの教育に多少なりとも興味のある親御さんなら、中学受験をするにしろ、公立中学に進んで高校受験をするにしろ、小学校4年生近くになると塾は関心事です。

とりわけ補習塾より金額が張る進学塾は、「口コミ」が選択の“重要資料”。「結構いいわよ」と言われれば、“とりあえず見学に行こうかしら”となるし、「うーん、ちょっと…」なら“あそこはなしかなぁ”という方向に傾きがちです。そういう吹き込みがあっても「百聞は一見にしかず」で、足を運ぶ親御さんは「できる親御さん」です。ママ友の言葉も参考にしつつも、自ら確かめる「ひと手間」を中学受験では大切にしてください。

塾選びは自ら足を運びさまざまな角度から検討を

★中学受験が盛んな地域で起こること
ただ、小学生の通塾となると、いい塾が見つかったとしても、そう遠くへというわけにはなかなかいきません。自宅からの距離、通塾時間、塾の知名度などからある程度「絞られてしまう」のは仕方のないことかもしれません。

中学受験が盛んな地域へ行くと、小学校のクラスメイトの半分以上とか学年で3分の1が受験、というケースはよくあることです。必然的に通う塾が同じになる、というのは避けがたいことでしょう。それぞれ大人の節度をもってママ友同士がお付き合いをすればいいのですが、そういう人ばかりではないのが厄介です。

受験が盛んな地域では塾の“バッティング”もよくある

同じ小学校、同じ塾、どうするママ友との付き合い
 塾のことを避けて話をするのも不自然だし、ランチ会のお誘いもあるでしょう。中には学校説明会を一緒にと言ってくるお母さんもいます。一つ言えるのは「受け身、聞き役に回ること」です。

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 ママ友同士の情報、たかが知れています。ランチ会での会話は「へぇ、そうなんだ」と言って相手を立てましょう(発言には注意して)。学校説明会、断れなければお付き合いして、志望校なら別の機会を見つけて再度単独で訪問です。

 こんなことで気を遣いたくない中学受験です。対ママ友は「慌てず、騒がず、常に客観的で」という気持ちが大切です。相手の言動はその場が終われば右から左に抜けるくらいで丁度いいと思います。

ママ友との距離感は大切

★厄介な“塾ワールド”のマウント少年
 同じ塾に通っている上に、小学校が同じ、クラスが同じ、という子どもも厄介な場合があります。「中学受験の勉強」だけが自分の世界になり、小学校へ行っても話しかけてくる話題はそればかり、という子が必ずと言っていいほどいます。

 「組分けテストどうだった?オレは完璧」「○○はクラス落ちした」。「模試で算数が偏差値70だった」「(成績優秀者の)メダルもらった。お前は?」…。

 言葉から察しがつくように、“塾ワールド”の話を小学校でもするのは、比較的成績優秀な子です。自らの成績を誇っては、マウントして優越感に浸っています。かなり面倒くさいです。最初から“その手の子”と分かれば、別の塾という選択にもなりますが(それはそれで自分の通っている塾と比較し馬鹿にする)、なかなか見極めのつくものではありません。

自分の成績をマウントしてくる子は言わせておけばいい

塾選び「逃げるは恥だが役に立つ」
 知っている子同士、切磋琢磨して競い合い、それぞれの志望校へ合格していく―というのは理想ですが、そういうシチュエーションが苦手な子もいます。まして成績やクラスまで“暴露”されると、受験に関係ない子まで知られてしまい最悪です。相手にしない、とこれまたしつこく、場合によっては嫌がらせをする性格の良くない子もいます。

 できるだけリサーチをして、そういうトラブルが起きそうな雰囲気を持つ子とは別の塾を選択することも危険回避の点から「あり」でしょう。どうしてもその塾というのなら、別校舎に通うのも手です。通塾時間、手間などかかりますが、ただでさえストレスと向き合わなければならない中学受験です。そのような外的要因のストレスはできるだけ関係のない世界にいたいものです。

 ドラマのタイトルではありませんが「逃げるは恥だが役に立つ」です。気持ちよく学習に専念する場を用意するのも親御さんの務めです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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Published by
池ノ内 潤

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