塾・家庭教師

中学受験の第一歩塾選び(3)受験ロードマップをつくる

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“ゴール”までの道のりを描く
「中学受験ロードマップ」月別に3年分一覧にしてみる
パンフを眺めるだけではダメ「マップ」は書いてこそ
それでもやる?作成中に気づく中学受験の大変さ
塾選びより…受験にかかる「お金」を考える

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★“ゴール”までの道のりを思い描く
 塾選びの段階では、多くの親御さんが漠然としか考えていないことがあります。「中学受験のゴール」です。実際には合格で終了ではなく、そこからの中学校生活こそ本当のスタートなのですが、受験勉強のひと区切りとしては、6年生の2月がゴールです。

 もちろん志望校合格を夢見て入塾するのですが、そこに至る道のり、プロセスにまで思い描いている親御さんはかなり少数でしょう。しかし、ゴールまでの過程を示した「ロードマップ」がないままスタートすると、途中で目標を見失い漂流してしまいます。

 大まかでも構いません、こういう道順をたどって受験を迎えるということを把握しておいてください。

合格までのロードマップを描こう

★「中学受験ロードマップ」月別に3年分一覧にしてみる
 入塾を検討する際、ホームページ(HP)を閲覧したり、塾側から提供される総合案内パンフレットを参照すると思います。そこには学年ごとのカリキュラム、学習スケジュールが掲載されています。これをベースにして、子どもの受験ロードマップをつくってみましょう。

 もう一度書きますが、ざっくりで構いません。こういう道をたどって、受験をする、というのが分かればいいのです。季節講習の時期、模擬試験はいつ?レギュラーの授業時間は何曜日?といったところをつかんでおきます。月別に、3年分のスケジュールをノートにざっくり書き込むと、1年後はこう、2年後はこうと一覧で見ることができます。

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月月に年ごとのスケジュールを見られる工夫を

★パンフを眺めるだけではダメ「マップ」は書いてこそ
 一度でも子どもの中学受験を経験した親御さんなら、反省を踏まえてより具体的なロードマップを作成することができるでしょう。しかし、“初体験”の場合は、全くイメージが湧いてこないかもしれません。まずはパンフやHPの文言を参考に想像力を働かせながら書いてみてください。

 マップは手書きすることに意味があります。パンフを眺めていると、「なるほどね」と“分かったつもり”で、あまり深く考えません。きちんと子どもの先のことを考えるのですから、親御さんも書き出して「実感」を持ってください。

「手書き」することに意味がある

★進むのか、それとも…作成中に気づく中学受験の大変さ
 書いているうちに親御さんは、我が子がとんでもないことに挑戦しようとしていることが徐々に分かってくると思います。普通の小学生の何十倍の勉強量と拘束時間、一体いつ寝ていつご飯を食べるのか、夏休みは旅行へ行けるのか、などなど、今までの生活とは違う時間の過ごし方がそこから浮かび上がってくると思います。

 家庭によっては「ここまでして中学受験をする意味があるのか」と方針を見つめ直す機会にもなります。「一度中学受験という特急電車に乗ったら途中下車できない」といわれます。書き出してみて、電車に乗ることをためらうこともあるでしょう。

 「周りがみんな受験するから」とか、「どんなものかやってみようと思って」という「カジュアル受験」が増えつつある傾向ですが、「真剣勝負」に挑戦する前に、一度立ち止まる機会にもなります。

一度中学受験の列車に乗ってしまうと「途中下車」は難しい

塾選びより…受験にかかる「お金」を考える
 ロードマップは受験までにお金がいくらかかるかを考えるのにもいい機会になります。10万単位の出費がそれほどだとは思わない親御さんを別として、中学受験をする家庭の多くは家計をやりくりしながら費用を捻出しています。具体的に講習や授業料をロードマップと共に考えると、概算が出ます。講習の費用は年によって変わるので、パンフ等には掲載されていないかもしれませんが、インターネットで調べると大体の額は分かってきます。

 コロナ禍ではありませんが、先のことなど分かりません。しかし、今現在、そして今後の見通しとして、中学受験の多額の出費をまかなうにはどうしたら良いのかと考えることは、どこの塾にするか以上に必要かもしれません。「経済戦略」は中学受験の重要な柱です。通塾の交通費、食費、入試の検定料、合格した場合の入学金…塾だけでなく、マップ作成時には考えうる費用にも目を向けることが大切です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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