【不合格体験記】親子で志望校の相違

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娘の希望に寄り添えなかった母親の後悔
・「この学校なら行きたい」初めて思った「志望校」
「6年間を女子校で」母親は娘の志望校受験に難色
折衷案を受け入れての志望校決定
・“タラレバ”になるが…残酷な「天と地」の差
・中学受験 最後の決め手は「気持ち」

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★娘の希望に寄り添えなかった母親の後悔
 最後まで考え方が合わないままチナツさんの中学受験は終わりました。4校受験して1つも合格はありませんでした。2月5日以降も願書を出した学校もありましたが、4日で力尽き発熱。これ以上チナツさんに戦う気力は残っていませんでした。

 「私が間違っていたのかしら…」お母さんは自分の主張を押し通して、志望校を選んだことを今更ながら後悔していました。「娘の希望を第一に考えてあげるべきだった」。受験が終わってからならそう思えるのですが、“あの頃”はどうしても娘さんの気持ちに寄り添えなかったのです。

親の希望だけで突っ走ると中学受験は後悔する

★「この学校なら行きたい」娘が初めて思った「志望校」
 チナツさんは絵を描くことが大好きで、将来はデザインの仕事がしたいと思っていました。両親のすすめで中学受験を始め、塾に通い、偏差値の高い難関校に入って東京芸大に進学するという“未来予想図”を思い描いて、勉強を頑張っていました。

 そんなある日、チナツさんは中学校から本格的に美術の勉強をできる中学校の存在を知ります。東京都杉並区にある女子美術大学付属中学校。週4時間の美術の授業に加え、国語で故事成語を学ぶにしても一枚一枚かるたを作り、その絵も自分たちで描くし、数学で折り紙を使って個性的な多面体を製作するなど、ホームページを見ると魅力的な授業スタイルが紹介されていました。

 「この学校なら行きたい」。受験勉強を始めて以来、初めて「志望校」として具体的な学校名が頭の中に浮かびました。5年生の秋のことでした。

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女の子は「ジョシビ」に憧れた

「6年間を女子校で」母親は娘の志望校受験に難色
 しかし、お母さんは違う「志望校」のプランを持っていました。女子校育ちで、その楽しくも学ぶことが多かった中高6年間の体験を娘にも、というのが中学受験を決めたスタートラインだったこともあり、母校を始め都内と神奈川県の女子校を中心に学校選びを進めていました。

 チナツさんは母親に「女子美を受験したい」と訴えました。母親は話こそ聞いてくれましたが、「美術をやりたいなら、大学へ行ってからでも遅くはない。女子校にも美術部はある」と言って、受験することに難色を示しました。

話し合いはかみ合わず…

折衷案を受け入れての志望校決定
 6年生になりチナツさんは女子美への気持ちを日に日に強くし、お母さんは女子校研究と娘の学習管理に余念がありません。何度か受験校を決めるのに家族会議をしましたが、話し合いは平行線のまま。受験にそれほど積極的でない父親の態度も曖昧で答えがなかなか出ません。

 2月1日、女子美の第1回目の試験を受けたいチナツさん。母親は「ここが第1志望」と決めた女子校を譲りません。結局、折衷案として1日は母親が希望する女子校を受験し、2月3日に女子美の3回目に挑戦することになりました。

 チナツさんの成績、偏差値から見ると、お母さんが熱望する第1志望の女子校は模試の判定で合格可能性20%。一方、女子美は1日受験なら80%ですが、定員10名で毎年倍率が5倍以上となる3回目入試だと30%に。80%偏差値が1回目と比べ7も高いのです。

折衷案で受験日程を決めたが…

“タラレバ”になるが…残酷な「天と地」の差
 結果は冒頭の通り、危惧した結果になってしまいました。

 “タラレバ”になってしまいますが、娘の希望を尊重し、1日に女子美を受験していれば、2倍に満たない倍率の中で成績から見ても余裕のあったことから、合格していた確率は高いと思います。受験生本人の「第1志望合格」です。しかし、どうしても譲れなかった親御さんの思いを通したばかりに、結局「全滅」という中学受験で一番迎えてはならない結末となってしまいました。

 地元公立中学へ進むことになったチナツさん。女子美は高校からの募集もあるので、気持ちを切り替えて頑張っていますが、“全落ち”は相当ショックで「もう無理せず入れるところでいいかも」と思うこともあるようです。

受験にも決定の「ターニングポイント」がある

中学受験 最後の決め手は「気持ち」
 「中学受験は親子の受験」といわれるほど、子どもの頑張りとともに、戦略の立案、学習管理などで親御さんの資質が問われる場面が多いことは確かです。しかし、受験するのはあくまでも子どもです。その子どもが納得しない、行きたいとは思わない学校を受験しても良い結果は伴いません。

 子どもには子どもの感性があって、それなりに「ピンとくるもの」があるのです。親御さんの意にそぐわない学校を子どもが行きたいということもあるでしょう。何でもかんでも子どもの意思を尊重、とは言いませんが、できるだけ子どもが「よし、やってやる」と前向きになれる受験プランの立案をお願いしたいと思います。成績や偏差値も大事な指標ですが、最後の決め手は「気持ち」ですから。

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