塾・家庭教師

中学受験の第一歩塾選び(7)下位クラスから抜け出す

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これだけある塾の上位と下位クラスの「差」
中学受験でものを言う「勉強体力」の身に着け方
「かじる」程度のサイクルが染みつくと簡単には取り戻せない
親御さんが付き合う 中学受験を成功に導くカギは「スタート」
共働きであろうと…中学受験で必要な子供に付き合うおやの「覚悟」

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これだけある塾の上位と下位クラスの「差」
 晴れて入塾を果たしても、所属クラスによって塾から受ける「恩恵」は“格段に”違ってきます。授業内容、扱う教材(問題)の質、周りの生徒から受ける刺激…同じ授業料、同じテキストを使っているのに「差」は歴然です。

 “看板講師”といわれる先生も、上位クラスを受け持つことが多く、下位クラスは経験の浅い先生やアルバイト、パートの講師が割り当てられるケースが多いのです。ただ、若い先生は熱心な場合も多いので、意外と“あたり”のときもあります。もっとも授業を受ける子どもがそれに応える学習態度と習慣がなければどうにもなりません。

塾は所属クラスによって学習内容に差が出る

中学受験でものを言う「勉強体力」の身に着け方
 入塾段階で下位クラスでも、それまで小学校での勉強ばかりで中学受験レベルの基礎につながる勉強をしていなければ、真っさらな状態ですので、少し時間をかければ浮上の可能性はあります。塾で学んだ内容を次週までに「もれなくできるように復習」するのが必須です。わかりやい目標としては、多くの塾で翌週に行われる小テストの「復習テスト」で満点をとることに置いてください。

 単純で何の“テクニック”も感じられませんが、この単純なサイクルの繰り返しこそ、中学受験で後々ものを言うことになる「勉強体力」を身に着ける基本になります。「もれなくできる」ようになることをルーティンにしていくことが復習のツボです。単元が難しくなっても「積み残し」することがなく、時間を置いて同じ単元の“レベルアップ版”、あるいはその内容を使って取り組む問題にぶつかっても、きちんと理解できていれば次のステップにつまずかずに上がれるからです。

「勉強体力」の差が最後はものを言う

「かじる」程度のサイクルが染みつくと簡単には取り戻せない
 4年生で塾ライフがスタートしても、多くの子どもたちが復習をきちんとやりません。塾へ行って帰ってきてもテキストもノートも開かず、復習テストの前日とか当日に「かじる」程度。このサイクルが染みついてしまうと、親御さんがマンツーマンで指導しても抜け出すには時間がかかります。

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 「勉強体力」が備わっていないだけでなく、塾でやった内容の「積み残し」が多すぎて、前になかなか進めず、今現在塾でやっている内容を復習しようにも学力的にも、時間的にも容易に取り戻せないのです。そうなると、親子でイライラが募り、けんか――というオチになります。最悪の展開です。

小テストの前に「かじる」程度では成績は上がらない

親御さんが付き合う 中学受験を成功に導くカギは「スタート」
 最初からレベルの高いクラスに入ること以上に、中学受験を成功に導くカギは「スタート」です。子どもに4年生の最初の段階から「塾へ行ったら来週までに習った内容はきちんと復習しできるようにしておく」というのが当たり前にします。最初はそれほど難しいことは塾でもやりません。親御さんが寄り添って、楽しくやることを第一に復習しましょう。まだ反抗期が訪れていない4年生の段階で勉強習慣、勉強体力をつけておくのが重要です。

 ただし、子どもの「出来高」に応じて進めるのがポイント。無理に量をこなすとか先取り学習は禁物です。塾で学んだ内容プラスワン(塾ではやってない問題1題程度)で止めておきましょう。その場限りで終わりでなく、中学受験の期間中コンンスタントに勉強していくのが、最大の任務ですから。勉強量の増量は「勉強体力」が付いてくれば、自然とバリバリやれるようになります。「焦りは中学受験最大の敵」です。

中学受験はスタート時の勉強習慣付けがポイント

★共働きであろうと…中学受験で必要な子供に付き合う親の「覚悟」
 共働きなどで親子でやるには「時間がない。勉強を教えられない。だから塾に預けている」という言い分もあると思いますが、大手進学塾の場合、「塾に預けている」だけでは大半の子が効果は上がりません。そこを勘違いしている親御さんは殊の外多いです。

 塾は月謝分の「教材とノウハウの提供」はしてくれますが、それを「調理、味付けする」のは子どもと親御さんの役目。それが中学受験です。参戦した以上、親御さんも「覚悟」を決めて、しばらくは子どもに伴走してあげてください。子どもがどれだけ難しいこと、大変なことにチャレンジしているのかを体感するうえでも親御さんが勉強することは、後々生きてきます。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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