塾・家庭教師

中学受験の第一歩塾選び(11) 共働き世帯

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・親御さんのサポート次第で受験結果は左右される
・学習、塾弁…お任せの塾は親御さんにとって魅力的
・塾に任せっきりではNGなこと
・共働きでもいる強者の親御さん
・塾に子どもを迎えに行くことで分かること

・先生とあいさつができる塾はおすすめ
・塾は利用するもの お迎えの常連さんになって

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★親御さんのサポート次第で受験結果は左右される
「中学受験は親子の受験」といわれます。もちろん主役は子どもですが、わきを固める親御さんのサポートの出来次第で受験結果は大きく変わります。特にスタート時点から上手に伴走した家庭は、概ね納得のいく結果を出しています。

 受験生を支えるのは専業主婦や働いていたとしても半日とか子どもが小学校へ行っている間だけなどのパートのお母さんの方が、両親がフルタイムで働いている場合と比べ“有利”とされます。使える時間が長いということに加え、子どもと接触している時間が長いからです。

共働き家庭の中学受験挑戦は増加傾向

★学習、塾弁…お任せの塾は親御さんにとって魅力的
そのため、時間的にサポートが簡単ではない環境の共働き家庭では、進学塾に手厚さ、面倒見の良さを期待します。塾によっては「親御さんは勉強を見ないでください。我々が指導します」と言い切るところもあって、授業が終わっても遅い時間まで補習をしてくれる場合も珍しくありません。

 進学塾での勉強は通常授業でも4年生から3時間以上に及ぶところもあります。塾によっては休み時間なしで2科目を続けてやるところもありますが、夕食を挟む塾も多いです。そうなるとお弁当、いわゆる“塾弁”が必要となり、共働きの家庭では悩ましい問題になります。最近では塾に弁当を届ける宅配サービス業者もあり、1食500円台から700円程度とそう高くないことから利用者も増え、塾選びのポイントの1つになっています。

 学習面も夕食問題も、すべて塾にお任せ、頼もしい限りです。カリキュラムが大きく違わないのならば、親御さんにとって魅力的に映ります。

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宅配業者の弁当は共働き世帯には魅力的

★塾に任せっきりではNGなこと
 弁当の問題は各家庭の事情で選ぶとして、学習面のサポートはどこの塾へ行っても大なり小なり必要です。塾側が「すべて面倒をみる」といっても、付きっ切りで365日やるわけではなく、通塾している週2、3日の数時間程度です。

 進学塾に入って、中学受験がスタートしたら、後は塾で一“合格請負人”の先生たちが我が子を難関校あるいは自分の志望校へ導いてくれる。だから高いお金を払っているのよ、と考えている親御さんは多いです。しかし、何度も書きますが、進学塾は乗ればエスカレーターやエレベーターのように中高一貫校に“到着”するわけではありません。

 勉強そのものをサポートするかどうか別にして、進学塾に入って難関校から中堅校ぐらいまでを目指すなら、子どもがきちんと塾の進めるペースについていっているかどうかの確認はまめにやる必要があります。ここは放置してはいけないところです。

塾に入れただけで後は…は厳しい結果につながる

共働きでもいる強者の親御さん
 確かに共働きの家庭で、学習管理をするのはキツい面は多々あります。どうしても日々多忙の親御さんは、塾のテキストやプリントの整理を含め、通塾している子どもが今何を学んでいて、どういう課題があるのかの把握が後手に回りがちです。

 もちろん“強者”の親御さんもいます。子ども塾から帰ってきてからテキストやノートをチェックした上で、子どもが眠ってからできなかった問題を詳しく解説したプリントを用意したり、一人で勉強できるように漢字やことばの演習問題を作ったり、と徹底した学習サポートをするお母さん。週末に子どもの算数のフォローをするのに、通勤と帰宅の電車の中で問題を解き、わかりやすく解説できるように準備するお父さん。頭が下がります。

子どもに教えるため帰宅後に“予習”する親御さんもいる

塾に子どもを迎えに行くことで分かること
 しかし、すべての親御さんがマネできるスタンスではありません。恐らくそういう親御さんは、上の子供で中学受験を経験していたり、何らかの形で“腕に覚えあり”という人です。

 どうしても塾頼みという親御さんは、せめて塾の帰りに子どもを迎えに行ってあげてください。共働きの場合は、それぞれ忙しいかとは思いますが、どちらかが時間の都合をつけて、できるだけ子どもを待っててあげてください。

 子どもが教室から出てきたときの表情や発する言葉で、いろいろな“情報”が読み取れると思います。明るい表情で「今日ね、授業でね…」という感じで習ったことを楽しそうに話しているときは話し相手になっていろいろ聞いてあげてください。勉強が好きになるきっかけは、親御さんが話を聞いてあげるというのもあります。

 逆にあまり話したがらないときは、「塾で何をやったの?できたの?」と追及せずに、察しましょう。その代わり子どもが寝静まったのを見計らってノートやテキストをチェックしてみてください。

夜も遅くなるしできるだけお迎えに行きましょう

先生とあいさつができる塾はおすすめ
 迎えに行った際に先生と顔を合わせられる塾はおすすめです。校舎内に入れない(入りずらい)塾だと、先生と接する機会はごく限られます。そうなると、子どもの状況を把握するのにも大きな壁が立ちはだかっているように感じます。

 顔を合わせることができれば挨拶くらいは毎回交わすでしょう。それが大切です。先生に“〇〇のお母さん”などと認知されていれば、機会を見計らって、話しかけて即席の“学習相談”もし安くなります。いつもというわけにはいきませんが、時間をとってもらって相談する約束を取り付けることも垣根が低くなります。共働きの家庭に限らずとも、塾はこうやって利用するものです。

顔見知りになっておくと先生に相談もしやすくなる

★塾は利用するもの お迎えの常連さんになって
 塾にお任せではなく、塾を利用するという姿勢が中学受験で納得いく結果に結びつきます。高い月謝を払っている以上、決して恥ずかしいことではありません。共働きの親御さんほど、お迎えの常連さんになって、先生に顔を覚えてもらってください。“いいこと”が絶対あります。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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