中学受験 ちょっと気になる「広告」の文言

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集客なので仕方ないのですが…
・ピンポイントで苦手克服はできない
・「無料教育相談」が意味するもの
・「驚きの成績アップ」の条件
・個別は「狙いを明確にして」お願いするのが基本

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★集客なので仕方ないのですが…
 中学受験を手掛けている進学塾、個別指導塾のホームページ(HP)やチラシなどは、本当によくできていて「ここで頑張れば成績も上がって志望校に合格できる」という感覚にさせてくれます。入塾して数年後、憧れだった合格体験記に自分の名前が載り、赤い太字で書かれた学校の横にある合格者数の数字の1人に自分も含まれている、無頑張ってきてよかったな、という感慨に浸り、次のステップへ進む子どもたちが何人もいます。

 一方で「こんなはずじゃなかった」と、入塾当初思い描いたのとは全く別の結果に終わる生徒が少なくないのも事実です。

 「苦手克服」「驚きの成績アップ」「お子様に合った学習プランの提供」「無料教育相談」…さまざまな文言が並ぶHPやチラシ。塾は勉強を教えてくれる慈善団体ではなく、勉強という「商材」を使って利益を追求する営利団体なので、インパクトのある“CM”も仕方がないのですが、親御さんはちょっと立ち止まって、その文言の実態に思いをはせてみてください。

キャンペーンなどで入塾料を無料にするなどの塾も多数

ピンポイントで苦手克服はできない
 ある塾のホームページに「ピンポイントで分からないところを分かるようにする」という意味の言葉がありました。自力で理解できないところを先生のアシストによって、できるようにすると解釈できます。

 分からないところをその1点に絞って何とかできるのは、基本的に「できる子」だけだと思ってください。中学受験でいうと算数がわかりやすい例かもしれません。ある問題でひっかかっている子が先生の解説を聞いて「ああそうか、分かった!」となるのは、今までいろいろな「問題を解く引き出し」を持っていたけれど、どう組み合わせていいか分からなかったけれど、合点がいった、という状態です。これがピンポイントの意味です。

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 偏差値50前後からそれ以下の子はピンポイントで教えても、多くは理解できません。分からない、苦手というところは、その問題以前に前にやったことを理解できていない状態が続いてきたからです。「その問題が分からない」のではなく、「その問題をやる以前から分からないことがあってそれが克服されずにここまできてしまった」というのが正確なところです。

勉強が分からないのは、そこだけが分からないのではなく…

★「無料教育相談」が意味するもの
 子どもに最適の「学習プランの提供」というのも、どのようにでも解釈できます。この場合の「学習プラン」というのは、課題をクリアにする、できないことをできるようにするということになるでしょう。

 個別塾の場合、それはいくつのコマ数(授業)を取る(申し込む)かということにつながりますが、塾側はできるだけコマ数を取るように誘導する傾向にあります。どの塾でもやってくれる「無料教育相談」を通じて、“塾にとっての最適なプラン”を示すのです。

 「これくらいやらないと(課題克服は)難しい」「算数だけでなく国語もやったほうがいい」などさまざまな“弱点”を示すことで、1つでも多くのコマ数を入れてもらおうとします。「学習プランの提供」は、勉強をどのように進めていったら良いのかのアドバイスではなく「コマ数をどうするかのプラン」を決める、といった雰囲気の塾はかなり多いです。

無料教育相談は有料受講を引き出すための第一歩

「驚きの成績アップ」の条件
 「驚きの成績アップ」もそういう例もありますよ、という一例で、誰でもというわけではありません。

 比較的早期に成績アップがかなうパターンとしては、①それまで自分なりに頑張っていたがきっかけがなかなかつかめず塾で「ひと押し」してもらって“障害物”がなくなった、➁素直な性格の子、などが挙げられます。全く勉強をやっていなかった子や素直でなく、与えられた課題をきちんとできない子は成績は上がりません。

 成績が上がらないと「コマ数を増やせば」という話になります。しかし、姿勢が変わらない限りはどうにもなりません。先生に教わるだけでどうにかなると思っている親御さんは要注意です。

コマ数を増やすという投資をしても成績は上がらない

個別は「狙いを明確にして」お願いするのが基本
 個別塾を利用する場合は、明確な目的意識が大切です。「算数の図形問題を何とかしたい」「国語の説明文の読解の目の付けどころを教えてもらいたい」「理科の物理系の原理原則を分かりやすく解説してほしい」など、それこそピンポイント、狙いを絞ってお願いすることをお勧めします。

 それでも苦手を克服するには、個人差はありますが時間はかかりますし、課題には素直に取り組まなければなりません。塾側の勧誘の文言も突っ込みどころはたくさんありますが、受講する側も大金を払うわけですから、狙いを定めて個別塾の門を叩くべきでしょう。

 ただ、その狙いに応えてくれる先生がいるかどうかは別問題で、家庭教師の方が確率は高いかもしれません。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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