中学受験 小学4年の冬こそ学習の総点検を

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5年生で大勢が決まる中学受験 4年時の総点検を
「解法暗記」がたどる算数の成績ただ下がり現象
「どうして…」と考える子どもの背後に親御さんの指導
・理社も国語も「どうして…」の追究

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★5年生で大勢が決まる中学受験 4年時の総点検を
中学受験を志す多くの子どもが勉強を始めて1年弱となる小4の冬期講習。塾側も普段の授業の延長という流れでくると思います。それはそれで流れに乗りながら、別ルートとしてこの1カ月強で4年生の間にやってきたことを総点検しておくと、5年生からの学習でどこを注意しながらやっていくかの指針がはっきりしてきます。

 中学受験の成否は実は5年生までの勉強で大勢が決まるといっても過言ではありません。6年生での逆転劇も5年生の時に頑張った成果が、時間差で現れるだけの話で、夏休みから急に頑張っても、秋以降にエンジンがかかっても、追い上げられる範囲は限定され、いわゆる「逆転合格」は稀にしか起こりません。

精神的にもつらいヒヤヒヤする受験よりも、先行逃げ切りで気持ちには余裕を持ちたいものです。そのための総点検です。

4年生の学習内容を総点検

「解法暗記」がたどる算数の成績ただ下がり現象
総点検は苦手単元を洗い出すという具体的なことも必要ですが、子どもの勉強の方向性が「解法暗記」に走ってないかを親御さんは注目してほしいと思います。

 例えば算数。文章題で意味も分からず「ここにこの数字を入れて、こっちの数字を掛け算する」というように、文章を“読解”せずに解答の記憶をたどって式を作り、答えを出していると例題や典型的な問題は正解しても、問い方を変えられたりしてしまえばおしまいです。問題を変えられたり、応用になると「いつもと違う」ということだけで思考が止まり「こんなの習ってない」とか「知らない」となって考えようとしません。

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 「算数の成績が5年生の夏以降下がり続けて上がる気配がない」という相談を6年生になる前後でよく受けますが、原因は「解法暗記」という横着な勉強法から抜け出せていない、ということが多々あります。この算数の成績“だだ下がり”現象は、受験勉強の“戦意喪失”を招き、親御さんからすれば「こんなはずじゃなかった中学受験」という残念な道をたどる危険性が高くなります。

「解法暗記」だけでは成績は“だだ下がり”

「どうして…」と考える子どもの背後に親御さんの指導
 しかし、これも無理からぬことで、4年生、5年の前半くらいまではまだ受験勉強の序の口なので「解法暗記」である程度乗り切れてしまうのです。点数、偏差値とも「悪くない」レベルはキープできます。そうなると大半の子どもたち、親御さんにしても「どうしてこの問題の答えはそうなるのか」を深く考えるという回りくどいことへ関心が巻きません。

 実は「どうしてそうなるのか」を考えることこそ、算数の成績を5年生後半も維持し、6年生で難関校を狙える下地になるのです。感性で算数の問題を解いてしまう天才肌の子は別として、算数小僧ではない努力を少しずつ積み重ねながらできる子は、4年のスタート時から「どうしてそうなるのか」を考える習慣を日々の学習の中で取り組みます。

 子どもだけではそこまで気が回りません。多くは親御さんの指導があるケースが多いと推測できます。まだ反抗期が来る前に、算数に取り組む一番の肝を徹底させるのは先々、かなりのアドバンテージになるでしょう。

「どうしてそえなるのか」を一生懸命考えるから成績が上がる

★理社も国語も「どうして…」の追究
 もちろん「暗記」してしまった方がいいものもあります。12×12が144だとか、0.125が8分の1だとか、計算をするうえで有益なものは九九と同じように瞬時に出てくる方が入試では圧倒的に有利です。そういう“コレクション”も武器になります。

 理科や社会も覚えなければ始まらないものも数多くあります。一問一答形式の練習はそれをチェックできる学習ツールです。しかし、理社で勝負が決〇のも「どうしてそうなるのか、そうなったのか」という理由や背景を考えて答える問題です。国語の読解も「どうしてその選択肢が答えなのか」という根拠をもとに正解が導き出されます。

 5年生の勉強が本格化する夏休み前までに「どうして」を徹底的に問う勉強スタイルを身に着けてほしいと思います。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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