中学受験 直前に新しい問題集に手を出すな

0

受験の窓口 今日のメニュー
焦りから新しい問題集は“無駄な寄り道”
限られた紙幅で苦手な子に説明と尽くすことは無理
電流を通せ!直前期はテキストの振り返りが有効
受験直前で差がくっきり「強化指定選手」と「お客さん」
・すでに勝負はついている 受験の勝負は直前期ではない

スポンサーリンク

★焦りから新しい問題集は“無駄な寄り道”
 千葉県の中学入試解禁まで1カ月を切りました。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと、子ども以上に親御さんが焦りを感じてしまう時期です。特に苦手科目、苦手単元がどうしても目についてしまい“何とかしなければ”という気持ちになります。

 ありがちなのが救いを求めて、書店の学習参考書コーナーへ足を運び、問題集などに手が伸びて購入し「さあ、これをやって」と子供の前に差し出す、といった行為です。子どもを思う気持ちは痛いほど分かりますが、この良かれと思ってとった行動が入試直前の“無駄な寄り道”になります。

寄り道をしている場合ではない

★限られた紙幅で苦手な子に説明と尽くすことは無理
 新しい問題集、新しい参考書を購入して直前期にやっても効果はほとんどないでしょう。なぜなら、問題集や参考書を使って一人でできるような子なら、とうの昔に苦手はある程度克服できているはずで、塾の授業や質問によって何とかしているはずです。

 それが長い間できずに、あるいはここに至るまで放っておいて、市販の本1冊を使ったところで数ページ、あるいは1ページもいかないところで挫折です。中学受験の問題集の解答は、塾の説明より詳しいものはないと言っていいでしょう。

 その問題集、参考書が悪いというより、紙幅の関係で端折らざるを得ないからです。苦手な子、全く理解ができていない子にテキストでは、で説明して分かってもらおうとしたら、膨大なページ数になってしまいます。

スポンサーリンク
新しい問題集、新しい参考書は効果なし

★電流を通せ!直前期はテキストの振り返りが有効
 では苦手な科目を入試までに克服するにはどうしたら…ということになりますが、比較的ハードルが低い単元から徐々に“つぶしていく”しかありません。つまり「全く分からない」という単元は捨てるしかないです。その代わりにあとひと押しで得点が見込めるものに重点を移します。できる単元のレパートリーを増やすことに専念するのです。

 その時に使う材料こそ塾で使ってきたテキストです。ノートにしてもテキストにしてもきちんと保存(スキャンしてデータとしてでもよい)しておく意味は最後の最後で威力を発揮します。

 もう一度、その単元を4年生からやっていれば戻って振り返り、どこから分からなくなったのかを確認します。苦手克服はどきなくなったところからではなく、できるところからやってどこで分からなくなったのかをはっきりさせることが大切です。そこを塾の先生に質問することで、問題点をクリアにします。分からなくなった場所に電流が流れれば、その前後が通電し、その単元ができるようになります。

“故障”箇所をきちんと直し通電すれば…

★受験直前で差がくっきり「強化指定選手」と「お客さん」
 こう書くのは簡単ですが、実際はこの直前期にもう少しで得点になるところを重点的にやることさえ、結構難しいです。個人塾や大手進学塾でも中小規模の塾で先生と生徒の“距離の近い”塾なら、先生にお願いすれば補習をやってくれる可能性は高いのですが、大手の大規模校舎ではなかなかそうはいきません。

 抱えている生徒数も違いますし、特に“デキる先生”は最難関校の対策や生徒のケアに追われます。来年度の生徒募集に威力を発揮する最難関校の合格に近い子は塾にとって「強化指定選手」です。同じ月謝を払っていて不公平に感じるのはごもっともですが、それが進学塾の実態です。塾は「強化指定選手」になれば十分な恩恵を受けられますが、それ以外は「お客さん」と化すというのが受験終盤になればなるほど、濃くはっきりとわかります。

塾は「強化指定選手」になってこそ意味がある

★すでに勝負はついている 受験の勝負は直前期ではない
 個別塾、家庭教師、腹をくくって「親塾」という選択もありますが、前者2つは運よくいい先生に当たるかどうかが未知数。親塾が一番確率は高いかもしれませんが、失礼ながら全ての親御さんが対応できるわけではありませんし、感情的にならずに冷静、客観的に教えられるかという問題があります。

 つまりこれまで手を打ってこなかった、打っていたとしてもその筋が悪ければ、直前期には逆転どころかどうにもならないという悲しい現実があります。6年生の夏以降の伸びを考えても4、5年生がカギを握るというのは、こういうことになるからなのです。

 受験の勝負は直前期ではないことを4、5年生の親御さんは心得てほしいと思います。(受験デザイナー・池ノ内潤)

Follow me!

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です