中学受験 偏差値を高くしないと始まらない③

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偏差値が高いと親御さんのメンタルが割と安定する
過去問の出来の良さは親御さんの「心のよりどころ」になる
偏差値が安定して高いと“変化球”に対応できる
模試の偏差値は最高と最低を除いた「平均」で判断を
親御さんの鉄則は「心は熱く、頭はクールに」

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★偏差値が高いと親御さんのメンタルが割と安定する
 偏差値が高いことのメリットの3つめは「親御さんのメンタルが割と安定する」ということです。

 多くの親御さんは受験直前期になると、子ども以上にプレッシャーがかかります。自分が受験する方がどれだけ楽か、なんて言葉もあちらこちらで聞かれます。志望校の難易度にかかわらず、我が子のことを思うと期待と不安が入り交じった思いが交錯します。成績のことで、四六時中悩んでいる親御さんも少なくありません。

 それでも偏差値が高い、というのは気持ちを比較的良い状態に保つのに何よりの薬で「合格しなかったら…」という不安が多少はあるものの、「普通に力を出せば行ける」という自信の方が上回っているので、精神的には安定しています。

受験生の親御さんは常に精神的に不安定

★過去問の出来の良さは親御さんの「心のよりどころ」になる
 親御さんの受験に対する「心のよりどころ」は2つあります。1つは過去問の出来、もう1つは偏差値です。両方とも数字で状況を見ることができるという点で共通しています。受験において数字は説得力を持ちます(しかし、最後の最後は数字で測れないものが決定打になることもよくありますが…)。

 「過去問との相性」が中学受験ではよく取り沙汰されます。「模試の合格判定が20%でも過去問の出来が毎回良くて合格した」「過去問の傾向に絞って勉強したら逆転合格した」というのは、合格体験記の定番です。入試問題というのは、その学校からの“メッセージ”で、「こういう子に入学してもらいたい」という願いが込められています。模試の結果とは逆に、過去問の出来、点数がその年度の合格点を超えているということは、子どもと学校の相性は良い可能性が高いです。

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 加えて「この学校の問題はできる!」という意識は何よりの味方です。潜在意識の中に自信があるというのは、受験に関わらずスポーツでも「うまくいく」大前提です。数字では測れないもの、というのはまさにこの「自信」あるいは「強い気持ち」です。

過去問の点数が良いのは心強い

★偏差値が安定して高いと“変化球”に対応できる
 もう1つの偏差値。これが高いと、過去問同じかそれ以上の親御さんのよりどころになります。過去問の出来で「自信」が持てるのなら、偏差値の高さは合格を「確信」させてくれます。

 偏差値が安定して高いということは、中学受験で出題される多くの問題に対応できるということを意味します。得意単元が偏って、弱点も結構あるという状態ではなく、オールラウンドにできますよ、ということです。穴が少ないということは、過去問で傾向が変わる、つまり“変化球”を投げられた際に対応することが比較的スムーズにできる可能性が高いということです。一瞬えっ、となるかもしれませんが「どうしよう、どうしよう」とはなりにくいのです。

 過去問に絞って仕上げてきた受験生は作戦通りならば勝てるかもしれませんが、傾向は一緒でも出題形式を変えられたり、作問者が変わって毛色が違うものが出題されれば一転して苦戦を強いられる、あるいはしっくりこないまま試験を終えてしまう可能性もあります。

“変化球“を投げられても対応できると落ちない

模試の偏差値は最高と最低を除いた「平均」で判断を
 ただし、偏差値が高いといっても受けた模試や塾の月例テストなどの中での「最高成績」を基準とするのは危険です。逆に「最低成績」も忘れてしまいましょう。指標は数回受けたテストのアベレージ(平均)で判断します。極端に良かったテスト、極端に悪かったテストを除いて平均を出すと、真の実力が見えてきます。

 模試や月例テストで安定した成績をとるのは難しいです。偏差値の凸凹はあって当然です。しかし、乱高下をできるだけなくすよう、苦手を一つずつ、地道につぶしていて6年夏以降に“水平飛行”に入ると、受験校の組み方もあれこれ頭を悩ませずに、実力相応の学校に挑戦できます。

できるだけ早く偏差値を“水平飛行”に

★親御さんの鉄則は「心は熱く、頭はクールに」
 一喜一憂してはならないと頭では理解しつつ、過去問の点数で合格最低点をクリアしたかどうかや模試での合格判定に喜んだり、不機嫌になったり、怒ったりと、直前になればなるほど感情がストレートに出てしまいます。

 それでも「心は熱く、頭はクールに」。これが親御さんの中学受験に臨む鉄則です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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