中学受験 塾は「利用」してナンボ②

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クラスアップは時期によって“難易度”が違う
・授業への「参加」と復習で小テスト満点を目指す
明らかに成績アップは半年くらいかかる
前にやったことを生かしてこそ転塾の意味がある
クラスアップは勉強の積み重ねの結果

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クラスアップは時期によって“難易度”が違う
 塾のクラスを上げる。多くの受験生の親御さんが通塾中の「目標」に掲げますが、時期によって昇格の“難易度”は違ってきます。

 比較的結果が出やすいのは、新学期が始まる新3、4年生の2月入塾当初から取り組んだ場合です。鉄は熱いうちに、朱に染まる前に手を打てば、早期に塾が提供するカリキュラムに乗ることができます。用意ドン、でスタートダッシュをかければ、流れは大きく変わるので、入塾時にクラスが下位でも悲観する必要はありません。

入塾後のスタートダッシュが塾ライフの流れを決める

★授業への「参加」と復習で小テスト満点を目指す
 入塾前に、何らかの対策や勉強をしていた場合を除き、普通の小学生の入塾テストの出来は大して良くありません。「小学校ではできる方です」というのも中学受験の世界では全くと言っていいほど意味をなしません。なので、入塾を許可されても下位クラスは珍しくはないのです。

 しかし、下位クラスから脱出を図るのならば、入塾後は1回ずつの授業が勝負となります。授業に「出席する」だけでなく、「参加する」ことを第一に、それを持ち帰っての家庭復習が第二のカギになります。新4年生の頃ならば、学習内容もそれほど高いレベルではないので、塾の授業でもやらず、宿題にもなっていない問題でも、テキストに掲載されている限り、できるだけ手を付けてください。もちろん親御さんが伴走付きで、です。具体的には学習計画を立て、分からない問題について解決の糸口を示してあげます。

 テキストをすべてやる目的は2点。上位クラスの子どもが授業でやっている問題に触れるため、小テストで満点(合格点)を目指すためです。これから何人も追い抜いて行くわけですから、それくらいのことは必要です。

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小テストこそ手を抜くな この積み重ねが成績アップにつながる

★明らかに成績アップは半年くらいかかる
 毎回の授業に「参加」し、積み残しを極力少なくして、上位クラスの子が手を出している問題にも触れて「勉強習慣」と「勉強体力」をつけながら、各塾でのクラス替え対象テストである「月例テスト」(塾によって呼び方はさまざま)に臨みます。ここで高得点を獲得すれば、最低でも1クラスアップ、実力テストなどの場合は数ランク上にも昇級できます。

 一生懸命やってはいるものの、努力に見合った結果が出ない可能性も最初のうちはあります。学び、吸収したものを得点としてアウトプットできていない状態です。特に実力テスト系の「まとめ総合問題」では、最初のうちなかなか結果は出ません。ここで諦めてしまう家庭が多いので、その後の伸びにつながらないのです。

 成績が明らかに「上がった」と実感できるのは、下位クラスの子だと半年はかかります。もちろん、小テストなどでは得点はアップしていきますし、月例テストなどでも偏差値の高低を繰り返しながら、総体的に上昇傾向という感じになります。しかし、「殻を破った」という状態になるには、半年は待ちたいところです。そこまでいって変化が感じられない場合は、もう一度授業参加度や家庭での学習を点検する必要があるでしょう。

2月入塾で8月に大輪の花を咲かせれば・

前にやったことを生かしてこそ転塾の意味がある
 4年夏休みとか、5年生になってからの、いわゆる「途中参戦」組はまた取り組み方が違ってきます。転塾組はクラスアップを早期に実現するというより、前の塾でやったことからどれだけ上積みをしていけるかを一つの目標にします。そこで塾に慣れつつ、実力の凸凹を整え、3カ月後からクラスアップを目指してみてください。子どもによってはそれなりの力があり、移籍先でも最初から上のクラスでやれる子もいます。その場合は自分のペースで力を積み上げていってください。

 転塾したからといって、成績が好転するわけではありません。転塾を機に勉強の取り組み自体を変えていかなければ、今まで積み上げてきたものも生かされず、子どもは一層混乱するだけで逆に成績は下降線をたどるでしょう。

中学受験は積み重ねでしか結果が出ない

★クラスアップは勉強の積み重ねの結果
 クラスアップも大切ですが、より重要なのは簡単にクラス落ちしないことです。上がってホッとしたのも束の間、1カ月後には元に戻った、というケースはよくあります。クラス落ちした子の逆襲もありますが、たまたまテスト結果が良く、実力はそれほどないにもかかわらず“上がってしまった”では、維持することはできません。

 クラス昇格を焦る必要はないので、実力を付けて、満を持して上がるようにしてください。アップダウンを繰り返す「エレベーター」受験生では、落ち着いて勉強はできません。クラスアップは勉強の積み重ねの結果です。それを忘れて、とりあえず上のクラスへ、上のクラスへと熱くなる受験生と親御さんを時々見かけますが、本末転倒です。塾のクラスアップは中学受験のモチベーション維持には効果はありますが、それ自体が目的ではありません。あくまで志望校合格への道しるべくらいに受け止めておいてください。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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