中学受験 塾の合格実績よもやま話

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・謎だらけの「合格実績」
・「ダブルスクール」状態はどれくらい?
・気になる合格「率」
・手の込んだ合格実績増
・生徒集めに必死な塾 親御さんがとるべき態度

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★謎だらけの「合格実績」
 中学入試に限らず、その謎がなかなか解明できないのが、各塾が発表する「合格実績」です。中学受験を考えている家庭は、この実績数を入塾の判断材料の大きなポイントに位置付けます。赤文字で3ケタの数字が目に飛び込んでくると、「我が子もここへ入れば…」という思いが頭をよぎるのも無理はないでしょう。

 親御さんの心理を読み、かつては合格者数の水増しや無料講座を受けただけでも「実績」としてカウントしてしまうなど、悪質なものもありましたが、現在でも“あの手この手”を駆使して1人でも多く数字を重ねようとしています。

 実態がはっきりしないだけに、合格者数は1つの目安くらいに見ておいた方がいい、というアドバイスはよく耳にしますが、なかなか冷静になれないものです。合格実績にまつわる話はいろいろ尽きません。

合格実績は謎だらけ

★「ダブルスクール」状態は一体どれくらい?
 21年度の開成の合格者398人に対し、サピックス、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研、栄光ゼミナール、市進学院、グノーブルの7つの塾を合計すると570人(2月18日現在)になり、毎年のことですが合格者数を大きく上回ってしまいます。

 要因の1つとして、各塾が力を入れている開成対策に焦点を当てた「特訓」授業を他塾と併用して受けている受験生が、結構いるということです。平日はA塾へ行きながら、土曜や日曜はB塾の対策講座に出るなどのパターンです。

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 家庭教師や個別指導まで入れると、多くの受験生が「ダブルスクール」状態で、結局は各受験生がどういうスタイルで合格に至ったかは、それぞれに聞いてみないと分からないということです。難しいとは思いますが、タプルスクール率なるものが分かれば、中学受験の厳しさがより鮮明になるのではないかとも思います。

塾の掛け持ちも珍しくない

気になる合格「率」
 合格者「数」よりも気になるのは、合格「率」です。各塾とも合格者数は公表しますが、一体何人受験した中での実績なのかを出している塾は大手、中堅では皆無です。対策講座を受講した受験生の合格率を出している塾もありますが、それもごく一部。個人的に塾へ尋ねたり、保護者面談で話の流れで出てくる可能性はありますが、表に出ることは今のところ期待できません。

 ただ大手塾の場合、受験者数に対する合格者の割合は、その中学校の倍率に近いかそれよりも多少良いというのが実態のようです。例えば、倍率が3倍の中学校にA塾から100人合格しているとすれば、A塾からの受験者数は200人以上から300人程度とみられます。2倍程度なら半分以上が合格していると考えてよいでしょう。

「合格率」を出している塾は皆無

手の込んだ合格実績増
 大手では聞きませんが、中には実績欲しさに成績優秀な子に数多くの受験をさせて実績を増やす塾もあります。受験料を塾側が出して「受けてもらう」ケースさえ耳に入ります。

 埼玉や千葉の学校に進学することが決まり、1月中に入試を終えた子が東京の中学を複数受けたり、2月1日で第1志望を仕留めた子が、3日以降の学校を塾側から頼まれて受験したりします。あるいは、B中学に合格しておきながら、入学金等の“手付金”を支払わず、入学の権利を放棄、その後別の中学が合格し、進学先を決めた後、別日程のB中学を再度受けて2度合格をもらう、という手の込んだ話も聞きます。

塾側が受験料を負担して実績を増す場合も

生徒集めに必死な塾 親御さんがとるべき態度
 中小の塾にとっては最難関とは言わないまでも、難関・中堅校でも合格実績を1つでも多く積むことは強いアピール材料になるので、そのためには必死で手を打ちます。このケースとは違いますが、昨年、大手進学塾が「悪質な勧誘」や「合格水増し」などで同業者から告発されたこともありましたが、内容は別として、それくらい生徒の獲得合戦は熾烈なのです。

 親御さんとしては、数字に目を奪われずに、客観的なさまざま情報と子どもの性格や学力を冷静に分析して、「相性のいい」塾選びに専心してほしいところです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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