社会の勉強法

中学受験 得意科目がないならまず社会から

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・「勉強は楽しい」は得意科目から
・子どもには「勝ちグセ」が一番の薬
・毎日30分の「白地図演習」
・ビジュアルでイメージできると強い
・「間違えノート」で苦手をまめにつぶす

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★「勉強は楽しい」は得意科目から
 お子さんには得意科目がありますか。中学受験では算数ができると圧倒的に優位と言われます。受験勉強の中で子どもたちの実力差が一番つきやすく、1問あたりの得点も5点やそれ以上のものが多く、1問確実に得点するか否かで点差が開くのでミスが致命傷になるのです。

 受験勉強を始めたばかりの4年生は、まだどの科目が得意かははっきりしないことが多いです。算数を集中的に取り組んで受験勉強を優位に進めたいところですが、4科目とも「どんぐりの背比べ」のような成績なら、まず1つ「誰にも負けない」得意科目を早いうちに作って「勉強は楽しい」という環境づくりをして、親御さんに促されなくても机に向かうのが自然な状態にしてしまいましょう。

中学受験で勝つにはまず得意科目を

★子どもには「勝ちグセ」が一番の薬
 得意科目になりやすいのが社会です。とても安易な考え方ですが、内容を覚えれば得点に結びつきやすい科目です。社会は決して暗記すればできるものではありませんが、まずは用語を覚えることで短期間での得点、偏差値アップが期待できます。

 「勉強は楽しい」という状態を子どもが体感するには、理屈よりもまず結果です。高得点を続けることで「勝ちグセ」を付けていくことが先決です。1つでも得意科目ができれば、他の科目にも関心が行くようになります。社会をそのきっかけにするのは、算数や国語より短い時間で済むので取り組みやすいと思います。

勉強の「勝ちグセ」が成績を伸ばす最良の薬

毎日30分の「白地図演習」
 4年生の社会は地理分野の学習です。関東地方、九州地方など地域別から始めるところもあれば、都道府県別のところ、農業や工業など産業別のところと、塾によってアプローチの仕方が違います。それでも共通する必須事項は、日本の山脈や河川、島々や周辺の海、海流などを覚え、日本という国全体の感覚をマスターすることです。

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 これには毎日の「白地図演習」がうってつけです。塾のテキストに必ずと言っていいほど、白地図のページがあります。これに書き込まず、コピーを何枚もとって空欄補充問題を作ります。最初から空欄になっている場合はそれを、名称が印刷されている場合は修正テープなどで“空欄”を作ります。

 毎日10分程度でいいので必ず取り組みます。終わったら2つの課題を20分程度使ってやります。1つはできなかったところを覚え直す、もう1つはひらがなで書いていたところを最低でも1つ、できれば3つくらい漢字に直して覚え直します。最初はまず地名を定着させることを優先してひらがなでも良しとします。しかし、実際の入試では漢字で書くことを要求されるので、ゆっくりでもマスターしていく必要があるからです。

白地図を徹底的にやる

★社会はビジュアルでイメージできると強い
 しかし、白地図だけに文字を書き込んでいてもイメージが頭に浮かんできません。社会はビジュアルでイメージできると、格段に勉強が楽しくなり、得点もアップします。これには図鑑、資料集など写真がふんだんに使われているものを見るのが効果的です。

 都道府県別に主要都市や観光名所の写真、農産物、魚介類の収穫などの場面写真が並べられ、分かりやすい説明が付いています。これが記憶の助けになります。勉強というより、おやつを食べながら、お風呂上りにペラペラめくるような感じでリラックスしながら、できれば親御さんと話題にしながら会話するとより印象に残ります。

宮城・松島のカキの養殖 写真で見ると印象に残りやすい

★「間違えノート」で穴や苦手をこまめにつぶす
 塾で学んだことは次週の新しい単元に入る前に必ず復習をして、小テスト(確認テスト)で満点をとれるようにします。もし、不正解だったら「間違えノート」をつくり、問題をコピーするなり、自分で手書きをするなりして収集、計画的にノートを開いて確認、見直しをします。こうやって穴や苦手をこまめにつぶしていくことで、「できない」の負債がたまらず、次に出題されたときは正解となって得点、偏差値が上がり「勉強は楽しい」という循環になります。

 社会は比較的子どもだけでも取り組みやすい科目です。しかし、任せっきりだとどうしても楽な方向に流れ、やり方、チェックが雑になります。要所、要所での親御さんの“視察”は重要ポイント。勉強もテストも“その後”が大切です。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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