大学附属・系属校

今こそ中央大系 イメージと違いめちゃ自由


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・地味だけど「強い」中央大学
・第1志望に「落ちてよかった」
・施設充実の中大横浜
・看板の法学部への近道
・今後中央は“買い”

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★地味だけど「強い」中央大学
 人気私大「MARCH」の1つ、中央大学知名度が高い他の4大学に比べ「知る人ぞ知る」実力派の学校です。かつては東京の中心、千代田区神田駿河台にキャンパスがあり、法曹界にも数多くの人材を輩出し、1960年代の学生運動でも“熱い”大学でしたが、1978年(昭和53年)に多摩キャンパス(八王子市)に文系学部が移転。その後は熱望する受験生も減り、強豪だった野球や駅伝の活躍も鳴りを潜めて、寂しい限りでした。

 その後は「公務員試験に強い」というイメージが定着。平成に入り、バブル崩壊後は再度注目される存在になり、もともと強かった司法試験だけでなく、公認会計士やその他の資格試験で実績を上げ、社会不安が叫ばれるたびに、施設においても周辺の環境の落ち着きという点でも勉強するにはもってこいの大学でした。

中央大学の多摩キャンパス

第1志望に「落ちてよかった」
 「堅実」という印象の中大で、中学受験からその仲間入りができるのは、中央大学附属中学(東京都小金井市)と中央大学附属横浜中学(横浜市都筑区)の2つがあります。通称「チュウフ」と呼ばれる中大附属中は、2010年(平成22年)に開校した共学校。ひと言でいえば本当に「自由な」学校です。

 中学では「携帯電話と買い食い」禁止の校則はあるものの、服装は「中附スタイル」というブレザー、スカート、パンツ、ネクタイ、リボン、シャツ、セーター、ベストを自由に組み合わせて着る、他の中学校ではみられない形です。高校へ進むと「自主自治自律」のもと、校則らしきものはありません。第1志望に落ちて泣く泣く進学した子たちが、夏休み前には「落ちてよかった」と笑顔になるというのが、この学校の全てを象徴しているのではないでしょうか。

 21年度の中大附属中の入試は1日と4日の2回にわたって行われ、計1068人の志願者を集めましたが、前年比12%減となりました。特に男子が100人以上志願者を減らし、前年比18%減で、1回目の入試では実質倍率が2.8倍となり、3年ぶりに3倍を切りました。男子より女子の志願者が多いのが特徴ですが、志願者は2年続けて減っています。男子は典型的な「隔年現象」とみられ、女子は高い実質倍率(1回目20年3.6倍、19年4.2倍、2回目20年7.8倍、19年7.2倍)からコロナ禍の「安全志向入試」で敬遠されてしまったようです。

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青春を謳歌できる中大附属

★施設充実の中大横浜
 一方の中央大附属横浜中学の21年度入試は2月1日と2日午後に実施。1日こそ男子が前年比10%減の志願者数となりましたが、午後入試がトレンドの中で2日は大台を超える1016人が出願し、前年比6%増になりました。20年度入試では19年度と比べ11%減で「隔年現象」といえばその傾向なのですが、わずかですがまだかつての水準には戻っていません。

 中大附ほど「自由」ではありませんが、制服の評判も良く、運動施設、図書館、食堂の充実度は他校より図抜けており、スクールライフも中高一貫校を選ぶ大きな指標となることを考えれば親御さんも選択肢の1つとして残しておきたい学校でしょう。大学附属が多い神奈川でも引けをとらない中学校なので、22年度は志願者増の可能性は高いです。

施設充実の中大横浜

★看板の法学部への近道
 学校生活は申し分のない両校ですが、親御さんとしては中央大学への内部進学が中大附で約9割、中大横浜では約8割という割合がこの上ない魅力です。20年春に中大附を卒業した88.9%(407人中362人)が内部進学、同じく中大横浜では75.7%(358人中271人)でした。

 大きな特徴は中大の看板学部である法学部への進学が最多の3割(20年春の卒業生で中大附から113人、中大横浜からは87人)に達しているということです。多くの大学附属では人気のあるその大学の「顔」ともいうべき学部へ進むには、校内成績で常に上位にいなければ難しいのですが、「だいたい100番以内を目指せば」(中大附の卒業生)というのが中大進学のラインです。

 将来、司法試験や各種公務員試験を考え「中大の法学部に行きたくて」という理由で附属2校を志望動機にしている層が一定数いますので、その点では、大学受験で突破するのが簡単ではないだけに、入学すればとても「近道」になります。

法曹界で活躍する中大出身者は多い

今後中央は“買い”
 中央を代表する法学部にはさらに「追い風」が吹いています。2023年に多摩キャンパスから東京都文京区の茗荷谷(みょうがだに)にオープンする新キャンパスへの移転が決定、実に45年ぶりに法学部が“都心回帰”します。これまで中央のことは評価しつつも、大学が多摩地区というだけで遠ざけていた層が、進学先として考える可能性が高くのは必至です。しかも看板学部となればなおさらです。

 起業や働き方の自由な選択がやりやすくなった一方で、コロナ禍によって社会不安が増大し、大企業へ入社しても先行き不透明になる時代に、就職先として人気が出るのが公務員です。中大の国家公務員総合職、いわゆる一般的に「キャリア」と呼ばれる中央省庁の幹部候補生の合格者(2020年)で中央は早稲田に次いで私大では2位と「公務員試験の中央」の本領を発揮しています。

中大法学部の新校舎完成予想図

 加えてOBとのつながりが強い中大は、司法試験や資格試験での指導を買って出てくれる卒業生も多く、心強い限りです。都心に法学部が移転することで、そのサポートが受けやすくなることにもつながります。人生を「堅実に歩いて行く」という選択肢として、中大への近道となる附属中学2校は、間違いなく“買い”です。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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