「赤本」早くも22年度用発売、さてどう使う?

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・22年度用過去問集、早くも店頭に
・「赤本」を早く買うことの2つの意味
・つまみ食い厳禁 過去問は受験の「メインデッシュ」
・どうしても入試問題に触れたいなら…
・あらかじめ過去問を知っておくことの意味もある

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★22年度用過去問集、早くも店頭に
 2022年度用の「赤本」=過去問問題集が早くも発売されています。「声の教育社」(東京)が男女御三家校や筑波大附属駒場、慶應などを中心に、3月後半ごろから発売。今後各校のものが順次書店の店頭に並ぶことでしょう。入試が終わってから2カ月も建たないうちに、最新の入試問題を掲載した本が出版されるとは驚きです。

 これから1年間、実質的には夏以降かもしれませんが、大半の受験生がこの本と格闘しながら1月、2月の入試本番を迎えます。いつ購入しても合否にはもちろん関係ありませんが、早く買っておいても悪いことはありません。

早くも赤本発売

★「赤本」を早く買うことの2つの意味
 メリットの1つは「目標の明確化」です。中身の問題に取り組むのは夏から秋にかけてですが、本を購入して本棚に並べておくことで「ここを目指して勉強する」という目標を目に見える形にします。背表紙をながめても、学校名の漢字が羅列されているだけですが、毎日目に入るところに置いておくことで、意識の中に刷り込まれていきます。志望校を意識する=受験の目的が明確になる、というのは勉強をするうえでパワーになります。

 もう1つは「入手不可能防止」。こうやって書いてみると大げさですが、学校によっては過去に取り組む秋口に購入しようとしても、売り切れで買えないことがあるといいます。声の教育社とともに「赤本」を出版している東京学参の場合は分かりませんが、声の教育社は基本的に過去問の重版はしません。在庫があれば書店に補給されますが、在庫が尽きればそれまで。ネット通販でも同じです。

 毎年数校で売り切れが出ます。いずれは必要なものなので見かけたら購入、が基本かもしれません。「まだ志望校が固まっていなくて…」ということもあると思いますが、目標を早く設定して受験勉強をしている「意味」をはっきりさせることは、とても大切です。

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「目標」は早期に定めるのが良し

★つまみ食い厳禁 過去問は受験の「メインデッシュ」
 逆にデメリットもあります。赤本を買ってしまえば、やはりどんな問題が出題されているか知りたくなり、ちょっと覗いてみたくなるのは当然のことです。“つまみ食い”して数問解いてしまうことも珍しくないでしょう。

 しかし、そこはグッとこらえてください。過去問は6年生の後半、志望校に対してどれぐらい合格へ近づいているか、何が足りないかを測定する指標です。これは本番と同じ時間内で、テストと同じように解いてこそ効果が発揮されます。受験のとっておきの「メインデッシュ」です。つまみ食い厳禁です。

 ということで、タイトルだけは見えるようにして透明な密封した袋にでも入れて“封印”しておきましょう。来るべき日のために楽しみに待つのです。

過去問はつまみ食い厳禁

★どうしても入試問題に触れたいなら…
 しかし、どうしても入試問題に触れたい、というのも受験勉強をしている以上、自然と湧いてくる感情でしょう。実際の入試問題の難度、塾のテストや模擬とはひと味違う質感を肌でかじることは大切です。ならば、まず受験しない学校の過去問に触れてみるのもいいでしょう。

 男子なら女子校、女子なら男子校の問題を、あるいは距離的に通学が難しい例えば神奈川在住なら千葉の学校のをといった感じです。偏差値が高いから難しくていい問題とか、低いから易しくて歯ごたえのない問題とは限りません。学校の偏差値にとらわれず、やる以上はさまざまな学校の問題にトライしてみましょう。最新の過去問は平均して2000円前後するので志望校でもないのに購入するのは抵抗があるかもしれませんので、古書店やネットオークションなどで物色してみるのが得策です。

古書店で過去問もあり

★あらかじめ過去問を知っておくことの意味もある
 他校のでは意味がない!というのなら、最新の過去問集に出ていない年度のものを入手して、できそうなものに取り組むという手もあります。声の教育社ではバックナンバー自体は販売していませんが、「カコ過去問」としてすでに販売が終了している赤本をネット通販しています。ただ、あらゆる学校に対応しているわけではありません。ネットオークションやアマゾンなどに出品されている場合もあります。

 確かに志望校がどの程度の難易度の問題を出題するのかなどを体感として知っておくのは、いざ過去問に取りかかった際に「心の準備」ができていて、落ち着いてできることでしょう。戦いの鉄則は「敵を知り己を知れば百戦危うからず」。志望校の過去問をあらかじめ知っておけば、勉強への取り組みも違ってきます。「つまみ食い」も悪いことばかりではありません。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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