成績が振るわない子を伸ばす近道

+3

中学受験の窓口 今日のメニュー 
・できない子に 「東大生が教える」が無効な理由 
・振るわない子には「8割できる」を並べる 
・一気に成績が上がるシステムへの近道は「地道」 
・子どもの「攻撃」の一枚上を行く 
・「それでもなお」なら「覚悟」が「必要」 

スポンサーリンク

★できない子に「東大生が教える」が無効な理由 
 成績が良く、勉強に前向きなこと子と成績が振るわず、勉強にたいして興味のない子ではアプローチの仕方を変えなければなりません。例えて言えば、がっちりとした体形の人にSサイズのTシャツを着せることはできませんし、足の大きさが25センチの人に28センチの靴はブカブカで走ることができないのと同じ。「サイズの調整」が必要だからです。 

 よく、できる子の勉強法を参考にして、我が子にもこの方法で、という親御さんがいます。「東大生が教える」「●●式勉強法」などは参考にはなりますが、そのまま当てはめることは難しいです。成績の振るわない子、勉強に関心の薄い子ほど“子別”のアプローチが必要です。 

「子別」対応が必要

★振るわない子には8割できるを並べる 
 成績の振るわない子の場合は、無闇に量をやらせても却って勉強嫌いになるだけです。時間はかかりますがじっくり攻めていきます。学生時代に勉強ができた親御さんは「何でこんなことができないの!」となって、質量ともハードな内容を課しますが、成果はほとんど上がらないでしょう。まずは冷静になって、我が子の現状分析を客観的に行います。これができない状態からの脱却の第1段階です。 

 次に子どもの力量と相談しながら、「今何をすべきかを」常に念頭に置き計画を進めます。具体的には1回の勉強で「8割できるもの(正解できるもの)」を並べます。正解して当たり前の問題で構いません。要は〇の数で「あなたはバカじゃないよ。まだまだイケるよ」というのを視覚で訴えます。さらに「いいね。大丈夫、続けていけばできるようになるよ」という言葉も添えます。「続けていけば」という言葉を忘れずに、というのがポイント。できない子は正解してホッとしてしまって、歩みを止めてしまい、復習とその先へという意欲が欠けているというのが特徴だからです。

 間違えたり、理解不十分の2割。これがミソです。毎回2割のできなかったこと、あやふやだったことをきっちり理解することを目標にし、それを着実に積み重ねていきます。 負担の量が少なければ、大抵の子は何とかなるものです。

スポンサーリンク
80点をとれるようにスタートする

一気に成績が上がるシステムへの近道は「地道」 
 最初はもどかしいです。牛の歩みです。こんなペースで受験までに間に合うのかしら、と思うことでしょう。大半がこの「潜水期間」に耐え切れず、短気を起こして辞めてしまったり、最悪の場合は「短期間で偏差値を20伸ばす」とか「逆転合格」とかの甘い言葉、口当たりのいい表現に引っ張られて、実は成績がアップする一番の近道である「地道さ」から遠い場所へ移ってしまいます。 

 では地道に「できる」の数を少しずつ増やしていくとどうなるでしょうか。理解の数が増え、質も伴ってくると、少しずつ前に理解したことと、今日学んだことがつながってきます(シンクロしてきます)。すると、応用・発展問題を解く突破口になったり、電球がパッと点灯するように解答への道筋が目の前に開ける感覚を覚えます。その感覚の積み重ね、つながる回路と回路が増えると後は倍々ゲームのように増殖していきます。これが一気に成績が上がる、偏差値が伸びるシステムです。 

「潜水期間」に耐えられるか…

★子どもの「攻撃」の一枚上を行く 
  しかし、子どもは機械とは違いますから、順調に事が進まないことも珍しくありません。やりたくないと抵抗する、サボる、ごまかす、ゲームやスマホばかりいじってやろうとしない、かんしゃくを起こす…さまざまな「攻撃」を仕掛けてくることでしょう。 

 その攻撃にうろたえていてはいけません。親御さんが一枚上を行くぐらいでないとこの長丁場は乗り越えられません。抵抗するなら、相手にせず、しばらく独り芝居をさせておきましょう。勉強をサボったら、親御さんも夕食の支度も学校の用意をしてあげることをサボりましょう。ごまかしたら、親御さんも約束をすっぽかして、それがいかに罪深いことなのかを教えましょう。ゲーム、スマホ三昧の子なら親御さんがそれ以上にやって家のこともしなければ、何もやらずにいましょう。かんしゃくを起こしたら、好きなだけわめかせておきましょう。 

 こちらの思い通りににしようとするからうまくいかないわけで、こどもの行動の「それ以上」で対応して、逆に子どもをあ然とさせましょう。「この親、恐るべし」と思わせるのです。言葉で「勉強しなさい」とか成績のことでねちねち言っても効果はありません。 

 そして紆余曲折、時間がかかっても勉強ができるようになれば、ゲーム感覚になり面白くなります。そこまでくれば大丈夫。あとは付かず離れずのサポートへと移っていきます。 

威圧ではなくお母さんの方が一枚上、と思わせるのは大切

★「それでもなお」なら「覚悟」が「必要」 
 やる気のない態度、反抗、無視…はらわたが煮えくり返るような気持に何度もなります。もう知らない、勝手にすればと思うのは日常です。それが嫌なら中学受験なんてやらなければならないものではないわけですから参戦しない方が、家庭は幸せ、精神衛生的にも良いです。 

 しかし、「それでもなお」なら覚悟を決めるしかありません。中学受験で描いた目標に到達したいのなら、山の高さや険しさはそれぞれでも、共通して「覚悟」が必要です。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

Follow me!

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です