小学校で「ほぼ満点」では勝てないワケ

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中学受験の窓口 今日のメニュー 
・2つの「中学受験あるある」 
「こうも考えられる」となるかどうか 
「ほぼ満点」の危険性 
・「できる方に入る」では上位は難しい 
・たいして受験勉強しないのに合格のタイプ 

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★2つの「中学受験あるある」 
 小学校のテストは「ほぼ満点なのに、塾では一番下のクラス」という話は「中学受験あるある」の1つです。小学校のクラスでは「できる方に入る」のに、塾では偏差値40くらいで「できない方」に分類される…。中学受験に縁遠い場合は、信じられない話かもしれません。

 小学校での勉強の出来は大事です。ついていけないようでは中学受験を考えるよりも、まずは小学校の教科書レベルをきちんと理解できるように親御さんが面倒を見てあげなければなりません。そういう子は進学塾へ預けても一向にできるようにはなりません。中学受験を目的としない、補習塾で丁寧な先生に手取り足取りみてもらって、学習の「基礎体温」を上げていかなければならないでしょう。 
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★「こうも考えられる」となるかどうか 
 話を戻しましょう。小学校のテストは「ほぼ満点なのに、塾では一番下のクラス」という現象はなぜ起こるのでしょうか。理由は主に2つあります。まずは「小学校のテストは全く難しくない」ということです。A3程度の大きさの単元確認テストでは教科書に書かれている程度の内容しか問題になっておらず、授業に普通に参加していれば何も考えず正解できます。算数も数字が違うだけで計算間違いしなければ難なく解けます。満点が当たり前なのです。 

 中学受験になると様相は一変します。国語の読解で出題される素材文は大人が読む小説だったり、論説文であることも珍しくありません。社会の用語にしても理科の生物や地学分野にしても、高校入試を越えて大学入試に近いものがあります。しかも 理由や現象の原理原則できちんと理解ししていかないと点数は取れません。ただ覚えるだけでよいなら差がつかないからです。 

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 基礎を固めたうえで「こうも考えられる」と発想を広く展開していくのも中学受験の勉強。小学校は1+1=2の発想ですが、中学受験はそれが3にもなるかもしれないし、4にはならないかもしれないけど、5にはなる、など仮説を立てて、それが正解になるかなどを探求しつつ学力を上げていく側面があります。そういう発想ができるかどうか。現状の小学校の授業、テストでは育みにくいところです。 

「ほぼ満点」の危険性 
 もう1つは「ほぼ」という点にあります。「ほぼ」というのは計算ミスや漢字で書けない字があったり、知識の詰めが甘く間違えて95点とか90点になるのでしょう。しかし、中学受験ではミスを誘発する問題ばかりが出題されるぐらいに思っていた方が良いです。それが小学校のテストでは1つくらいでも、中学受験の勉強になると5つも6つもとなり点数がとれず、ミスをしない子との差がつくのです。 

 過去にも何回か触れてきましたが「ケアレスミス」と言っているうちは実力がつきません。一般的にケアレスミスに分類されるような間違いは実力不足からきています。計算問題をきっちり解き切ることができない、漢字の細部に注意が行き届かない、ものごとを表面的に曖昧にとらえている…。ここに神経を使っていくだけで、人によっては偏差値が10や15簡単に上がります。まずは「ほぼ満点」で良しとせず「すべて満点」を目標として小学校のテストも集中してください。 

「できる方に入る」では上位は難しい 
 次に「できる方に入る」です。これは中学受験をするボリュームゾーンを考えれば、「できる方」では中下位にしかならない確率の方が高いと思われます。 

 中学受験を志す子は概ね全小学生の上位20%です。一番下の層でも、全小学生の中では100人いれば20番目に入ると単純に考えられます(実際には小学校の学習もどうなの?という子もかなりいますが)。上位5分の1ですから「できる方」でしょう。しかし、中学受験では「できない方」です。厳しいようですが小学校では「できる」と断言でき、加えて「あの子はほかの子と違う」という言葉まで聞かれないと、中学受験ではなかなか上位にこれないでしょう。 

小学校では4つ星ではダメ「5つ星」レベルてないと

たいして受験勉強しないのに合格のタイプ 
 例外として、何かを知ること、学ぶことには興味があるものの、「小学校の授業が面白いと感じいない子」というケースがあります。教科書よりも専門書、図鑑の類が好きな子です。 

 このタイプの子は、知識が豊富で、学ぶことのスタイルの許容範囲が広い先生にあたると大きく伸びます。小学校でのテストの出来とかはあまり関係なく、思考型の問題などに力を発揮し、難関中学の合格をつかみます。いわば「天才肌」というタイプの子です。よく大して受験勉強をしなかったのに合格してしまう子は、この手のパターンです。 

 いずれにしても通っている小学校レベルで中学受験を考えるのではなく、「中学受験という世界」で我が子の現状をみていくというのが、成績向上の「はじめの一歩」になります。(受験デザイナー・池ノ内潤) 
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