偏差値は操作できる!?

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中学受験の窓口 今日のメニュー 
中高一貫校広報課「進学塾への訪問」 
・偏差値に“色を付ける” 
・「バブル偏差値」ができるまで 
模試で合格可能性が低くても合格するワケ 
入試問題の傾向が変わらない理由
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★中高一貫校広報の仕事に「進学塾の訪問」 
ある時、インターネットで私立の中高一貫校の職員の求人を閲覧していたところ「入試広報課職員募集」というのがありました。内容を見てみると、どうも未経験者よりも広報セクションで過去に働いたことのある経験者が望ましいといったものでした。肝心の主な業務内容にこんなことが書いてありました。それは「進学塾への訪問」です。 

 塾側が学校を訪ね、さまざまな情報を得て通塾生に伝えたり、塾側が主催する小規模の学校説明会(コロナ禍で今は難しいようですが)のお願いだったり、入試当日の正門前での激励の段取りだったりというのは想像に難くないのですが、中高一貫校から塾へ足を運ぶことがあるのか、とちょっとした発見でした。 
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★ 偏差値に“色を付ける” 
 募集を出していた学校は、中学受験の世界で超が付く人気校でした。塾の方から説明会をしたい、模試の会場として貸してほしいという申し出も多数あると想像できる人気校です。学校から出向かなくても、語弊はありますが“親方日の丸”状態かと思うのですが、なぜ「進学塾への訪問」がメインの業務内容なのでしょうか。 

 関係者の話を総合すると、偏差値に関連する話をしているという情報もあります。ぷっちゃけで言うと、偏差値のポイントに実際の数値よりも少々“色を付ける”=数値を高めに表示するといった「偏差値の数値の操作」についての話し合いがされているというのです。
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★「バブル偏差値」ができるまで 
 各塾の偏差値表は模試で出た志望者の偏差値データと入試結果を照らし合わせたものと、入試の志願者動向などを加味して、合格確実あるいは有望(合格可能性80%)やボーダーライン(50%前後)、志望校再考あるいはかなりの努力を要する(20%)などの判定を決定します。 

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 データだけで決めているとすれば、そこに人の意思は介入できないことになりますが、「入試動向などを加味」というのがくせ者で、ここに作為が働く場合があります。塾側に働きかける学校は少しでも偏差値を高く表示して、受験生の親御さんに注目してほしい、少しでも優秀な子に受験してもらい、あわよくば入学、6年後の大学受験で目立つ結果を出してほしいなどの願いを込めて塾側に「営業」を仕掛けます。 

 こうして実際の数値より高い「バブル偏差値」によって注目校となり、各種メディアが盛り上げて人気校への階段を上ります。入試回数を複数回に分け、極端に募集人数、合格者を絞り80%偏差値を「意図的に」上げることとセットで、その学校の「本当の偏差値」が見えなくなっていき、受験生が志望校選択の時に頭を悩ませることになります。 

★模試で合格可能性が低くても合格するワケ 
 そうなると偏差値表の信ぴょう性というのも怪しいものになります。が、塾側も“色を付けた”ものだけを出すと信用にかかわるので、すべてがすべていい加減というわけではありません。ただ、複数回入試があって、どれがその学校の偏差値の「相場」なのかは分かりずらくなっているのは確かなことです。 

 「バブル偏差値」によってとても高い壁に見えた志望校が、模試の合格可能性40%、30%くらいでも合格してしまうのは、実際には合格できる実力があったにもかかわらず、色付きの偏差値によって判定されていたためなのです。受験生にとって合格判定の数字というのは、心理的に影響を及ぼします。不安な気持ちを抱えたまま試験当日を迎えることになったとすれば、とんだ骨折り損といったところです。偏差値表を「あくまで目安」という言い方をする塾の先生の言葉の意味も、これで真意がわかったような気がします。 

★入試問題の傾向が変わらない理由 
 中学校側の塾訪問には、偏差値の数字をどうこう以前に、ランキング表に校名を載せてもらえるよう営業活動をする学校もあると聞きます。あるいは、塾側に入試問題を発注している私立中高一貫校もあるとも耳にします。 

 入試問題の傾向が大きく変わらないのも塾側の対策が困らないようにするため、と話す現役講師もいて、傾向や問題のタイプを年によって変えてくるような学校は、「塾にどう思われようと怖くない、自分たちの学校にゆるぎない自信を持っている証拠」とは大手塾校舎長。塾と中高一貫校との関係、意外と“深い仲”のようです。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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