中受のボリュームゾーン 首都模試の賢い使い方

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SOと対照的な首都模試 
首都模試の強みは中堅、一般校のサンプル数 
中堅、一般校の本番規模の人数がエントリー   
首都模試と難関校の判定精度 
・良問はレベルに関係なく入試突破の共通課題  
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★ SOと対照的な首都模試 
 サピックスオープン(SO)と対照的な模試が「首都圏模試」といえるでしょう。 

 関東の中学受験で4大模試といわれる中で、唯一進学塾でない、1990年(平成2年)創立の首都圏模試センター(所在地東京・神田神保町)が主催する模擬試験で、参加者数は1万3000人前後です。 

 SOが難関校受験に必須の模試なら、首都模試は偏差値帯でいう中堅校、一般校受験には欠かせないアイテム。中学受験では7割程度がこの層に進学することを考えれば、中学受験のボリュームゾーンの受験生が集まると考えていいいでしょう。 
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★首都模試の強みは中堅、一般校のサンプル数 
 「偏差値帯でいう中堅校、一般校」の定義は難しく、塾の先生など中学受験関係者によっても違います。 

 どこからが中堅校で、どこからが一般校という正確な線引きはありません。個人的にはSOで44以下、四谷大塚の「結果80偏差値」、日能研の「R4偏差値」で50以下の学校、あるいは首都圏模試の偏差値表で59以下の学校は、その位置と考えていいと思います。 

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 その中堅校、一般校受験のサンプル数が進学塾系の模試よりも圧倒的に多く、より入試本番実態に近いのが首都模試の強みです。 
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★中堅、一般校の本番規模の人数がエントリー 
 首都模試は模試ごとに「志望校別度数分布表」という、模試を受けた生徒の偏差値別の人数を公表、同時に第1志望者数、平均偏差値を一覧で見られるようになっています。この分布表を使うと、自分の立ち位置がより明確に分かります。 

 2020年12月実施の「第6回合格判定模試」を例にとります。21年度入試で4回の入試機会があり、志願者が前年比34%増となった日大豊山(首都模試での偏差値49~56)。この模試の4科目で同校に志願したのは784人にいました。 

 4回の入試の平均志願者数が754人ですから、ほぼ入試規模と同じ規模です。これがSOですと、志願者数が十数人レベルで正確な判定が難しくなります。 

 女子では創立100年の伝統校、十文字で見てみます。SOの21年度4月の偏差値表には志願者数が少なく姿がありませんが、同じく20年12月の首都模試では4科入試では240人がエントリー。200人規模の入試で実力をはかるには絶好の機会でした。 

★首都模試と難関校の判定精度 
 逆に言えば、難関校志望の受験生が首都模試に参戦しても「実像」はなかなか見えてきません。偏差値こそ高く(概ね70以上)設定していますが、志望者数が入試の実態とかけ離れすぎていて、参考になりにくいからです。 

 同じ20年12月実施の合判模試では、男子私立最難関の開成には21人が判定にエントリー、第1志望は8人でした。 SOでは毎回800人以上がエントリーします。実際の開成入試の約3分の2の人数です。これだけのサンプルがあれば「予行演習」としては十分です。模試での“棲み分け”の判断は大切。合格へのロードマップには、「身の丈」に合った模試が必要です。

★良問はレベルに関係なく入試突破の共通課題 
 「首都模試は易しい」というのが中学受験界でのイメージです。しかし、最近では国語でも記述問題を積極的に導入したり、算数も解法さえマスターしていればそこそこの点数が獲れるパターン問題ばかりでなく、思考型の出題もあります。入試のトレンドに合わせて進化し、選りすぐりの良問が出題されています。 

 中堅校、一般校の問題が易しいかと言えば、そんなことはなく、しっかりとした学力がなければ入試を突破できない良問ぞろいです。良問をしっかり解けるかどうかは、難関、上位、中堅、一般にかかわらず、入試突破の共通課題です。 

 上位校、難関校が最終的な目標でも、まだ合格までに「距離」があるレベルなら、首都模試で基本、基礎問題を実戦でどれくらい正確に解けるかを確かめてから弱点補強の段階に進むのも有効です。 

 合格判定と偏差値だけが模試ではなく、学習の到達度を見るうえで使うのも1つのやり方です。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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