中学受験 一番ヤバい夏の“消化不良”

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中学受験の窓口 今日のメニュー 
・「盛り沢山」が「残念」につながる 
・6年生は塾の先生も巻き込み「一点集中」で 
算数で「考え方を切り替える」夏に 
・夏の魔法も秘薬も存在しない 
・本当は怖い「夏休みだから」 
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★「盛り沢山」が「残念」につながる 
 中学受験にとって各学年とも「節目」となる夏。夏休みをテコにして一気に巻き返しを、と考えている親御さんも多いと思います。約40日ある夏休みは、まとまった勉強をするのに適した時間です。 

 しかし、あれもこれもとメニューを詰め込む「盛り沢山」が「残念な夏休み」につながります。早く苦手を克服したい、みんなに追いつきたいという気持ちは痛いほど分かるのですが、受験終了の経験者からは「計画の半分もできずに中途半端に終わった」という声を毎年数多く聞きます。 

 スケジュール、ボリュームとも一番に考えなければならないのは「余裕」です。恐らく少し物足りないくらいで丁度いいと思います。「どうしても」というものに絞って実りある夏にしていくのが秋以降の飛躍につながります。
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6年生は塾の先生も巻き込み「一点集中」で 
 学年別で夏の過ごし方は違ってきます。6年生の場合、入試まであと半年という焦りから一番「あれも足りないこれも足りない」となりがちです。塾でも重要単元の復習が扱われることを考えると、自主的な勉強で取り組むのは「一点集中」に絞るのが得策です。 

 できれば国語、算数の“受験メインデッシュ”のいずれかを詰めておきたいところです。 

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 国語の説明文読解攻略、算数の図形問題のレベルアップなど、テーマを決め、塾の宿題、復習以外の時間をこれに割きます。読解なら1日1題、算数も多くて3題程度、1題集中でも構いません。量を欲張らないのが肝。その代わり連日のように続けるのがポイントです。 

 親御さんが進捗状況を管理、指導までできればベストですが、難しければ塾の先生を大いに頼ってください。計画段階から相談し、家庭と先生とで連絡を密にして取り組みます。夏休み直前にお願いするより、6月のこの時期から相談するのがベスト。直前になると、同じことを考える親御さんも増えてきます。先約を取っておきましょう。 

★算数は「考え方を切り替える」夏に 
 5年生の夏休みは今後の受験を占う意味で大きな分岐点となる大切な時期です。ここを境に成績が下降線をたどり、二度と浮上しないというケースはよくあります。特に算数でこの傾向が顕著です。 

 理由は解法暗記では太刀打ちできないレベルの問題に臨む時期に突入したからです。実質的に4年生から始まる受験勉強ですが、最初は入試問題を解く上での基盤づくりで、覚えてしまえばできる、言い方を変えれば覚えることが可能なくらい易しいです。だから算数で点数が獲れていたのですが、5年夏から様相は一変します。あまり考えず解法をたどるようにして勉強していた子は、夏休みを機に「考え方を切り替える」必要が出てくるでしょう。 

 「こうすればこうなる」ではなく、「どうしてこうなるのか」「どうしてこうしなければならないのか」の理由が説明できるようにする、というのを考えながら問題に取り組むようにしてください。要するに原理原則に沿って解くという基本姿勢を忘れずに、ということです。 

 理科もそうですが応用問題、発展問題と言えども原理原則に沿わない問題は成立しません。「この問題は何をきいているのか。何を答えさせたいのか」を考えて問題を解き進めるのが、算数でつまずかない方法です。良い算数の先生は授業中に、どうしてこの問題をやるのかの「出題意図」を説明してくれます。これを聞き逃さず、自分でも「出題意図」を気にしだすと、レベルが格段に上がります。 

夏の魔法も秘薬も存在しない 
 夏休みだけスポット的に個別指導や家庭教師の門を叩く親御さんもいます。ある程度自力で勉強ができて、もうひと押しというレベルなら、良い先生に出会えば問題解消となり「勉強の流れ」はスムーズになります。 

 しかし、根が深い苦手克服という重要課題は夏休みだけでは期間が短すぎます。指導する側は“書き入れ時”なので「この夏、レベルアップ!」「勝負の夏」など、さまざまな表現で誘ってきますが、期待しずぎるとがっかり、ということになる可能性が高いです。 

 6年生の場合はこの6月半ばからでも克服したい課題に少しずつ取り組むべきです。今まで一気にできなかったことが、夏に一気にできるわけではありません。成績がすぐに上がる魔法も秘薬もないのです。 

★本当は怖い「夏休みだから」 
 夏休みだから、これを機会に、というのは実はあまり勧められません。夏休みだろうと冬休みだろうと、日ごろから自分の中で決めたルーティーンを中心に勉強を着実に進めていくというのが「一番成績が伸びる」し「最強」です。 

 「夏休みだから」という人は勉強をするきっかけになる一方で、「きょうはお祭りの日だから」「いとこが遊びに来たから」「雨が降ったから」など、何か理由をつけて勉強をやらない日を簡単につくってしまいます。日ごろから「苦手の芽はすぐに摘む」、摘み切れないまでも注意してできるだけ取り組んでおくという姿勢があれば、夏休みの勉強は「本当にしたいこと、しておいていた方がいいもの」に絞れて有意義に過ごせます。(受験デザイナー・池ノ内潤) 
 

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