受験でもスポーツをやめない方がいい理由

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不完全燃焼ならスポーツを続けろ! 
時間がないからこその集中力 
「未練」ほど怖いものはない 
スポーツ経験者に逆転合格が多いワケ 
カギは4,5年生からのルーティーン 

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不完全燃焼ならスポーツを続けろ! 
 小学生のうち、「受験勉強一筋」という子少数派です。多くの子がそろばん、ピアノなどの習い事、スイミングスクールに通ったり、サッカー、野球などチームに所属してスポーツを楽しんでいます。 

 チームスポーツの場合、6年生になると早い子で春から、通常夏休み前にチームを“引退”して受験勉強に専念するといいます。ハードな夏期講習、9月から本格化する志望校対策の日曜特訓、定期的に行われる模試などの過密スケジュールを考えると、秋季大会に出場するのは無理、という判断を親御さんがするのは納得できます。 

 しかし、子ども本人がまだ不完全燃焼の状態で続ける意志が強いのなら“完走”の道を選ぶのが、かえって受験勉強にはプラスに働くことが多いのです。 

★時間がないからこその集中力 
 理由は3つあります。1つは「スポーツをやめたからといって、その分勉強に集中するとは限らない」からです。練習、試合に取られていた土日祝日の時間が丸々受験勉強に使え、体力の消耗も避けられると考えがちですが、「時間がある」という気持ちから逆に集中力は緩みがちです。 

 塾に行っただけでおしまい、復習に取り組んだとしても時間があると思い集中力に欠ける傾向にあります。スポーツをやっていると物理的な時間は当然少なくなりますが、「時間がない」という思いから子どもの集中力は発揮されます。 

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 例えば、土曜特訓。午後に行われている場合、スポーツの練習などで途中参加となった生徒は「塾でやったことだけでもマスターしよう」と授業、演習に集中します。とりあえず塾に行ってという「他人ごと」のような勉強ではなく、その姿勢は前向きです。欠席となってあとで教材をもらったり、授業でやった範囲を教えてもらって自分で取り組むことによって、勉強が「自分ごと」として自覚できたりもします。 

「未練」ほど怖いものはない 
 チームに所属し、特にレギュラーで試合に出ている子はやめると特に逆効果です。「もうやり切った」というのなら引退もありですが、春の大会で納得いく結果が出せなかった、負けたので秋こそ、とまだ続けたい理由があるなら、継続した方が受験にも得策です。 

 確かに勉強時間、量は少なくなるでしょう。しかし「未練」ほど怖いものはありません。「本当は…」という気持ちを秘めたまま、今やるべきことに突き進めるほど12歳の子がうまく切り替えられるはずがありません。夏休み、秋の日曜特訓、勉強中にふと思い出すのは試合や練習のことばかり。ついぼんやり、ではスポーツをしていた方が精神衛生上何倍も健全です。 

 その代わり、親御さん場合によっては塾の先生も交えて必ずやるべき勉強は決めておくというのが鉄則。「時間がなかった」という言い訳はご法度というルールが必ず必要です。好きなことを続けての受験なのですから、退路を断つ覚悟は12歳の子どもでも必要となります。 

スポーツ経験者に逆転合格が多いワケ 
 3番目として、スポーツに熱中していた子は「集中力」があります。どの競技に限らず、試合の勝負所どころでは集中力を最大限に発揮しなければヤマを乗り越えられません。集中力のある子は、勉強の遅れを取り戻すだけの馬力があります。馬力、昭和風の言葉で言えば「根性」というやつです。 

 令和の時代に根性?と思うかもしれませんが、受験で最後のひと押しとなるのが根性です。根性だけではどうにもなりませんが、人間としての馬力があるので、限られた時間である程度物事を形にしてしまうのです。 

 そこには先生だったり、親御さんだったりのアシストもあるのですが、積極的に質問して分からないを放置しない、疲れていても授業に集中してその場での理解に努める、などの根性があるなしでは結果は大きく違います。スポーツをやっていた子に「逆転合格」が多いのは、終盤戦での集中力がものを言っているからなのです。 
 

カギは4、5年生からのルーティーン 
 勉強を逃れるためにスポーツをやめたくない、チームに入っていることを勉強をやる時間がないという「逃げ道」にしている子は難しいです。やめさせたところで勉強をやるとは思えませんし、続ければ続けたで「疲れた、やる気が出ない」といってズルズル行って、入試直前に慌てる、という図が浮かびます。こうなると第1志望にチャレンジしつつも、身の丈に合った進学先を親御さんが選び、「負けない受験」を目指すのが賢明でしょう。 

 そうならないようにするには、4、5年生からの「勉強習慣」が大切です。何があっても最低限やるべきルーティーン(その代わり時間があるから、といって増量はしない)を決めて、実行できるまで他のことは一切しないというルールを構築します。いきなり6年生になってできるものではないので、長期的展望に立って親御さんにはプロジェクトを立案、修正していってほしいと思います。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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