早稲田実業 早大進学一択への道

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・もはや“付属校”の系属校 
激戦必至 22年度定員減の理由   
女子の「歩留まり」良さは屈指 
1200点満点 政経志望なら1000点 
・校則は早大学院と真逆 

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★もはや“付属校”の系属校 
創立120年の伝統校、早稲田実業学校(東京都国分寺市)は21世紀に入って大きく様変わりした、早稲田大学の系属校です。 

 かつては早大と目と鼻の先、新宿区早稲田鶴巻町にあった男子校でしたが、創立100周年を機に国分寺へ移転。男女共学になり、初等部も立ち上げ、実業学校の象徴でもあった商業科を廃止し、普通科一本の早大進学にほぼ特化した学校になりました。 

 21年度の早大進学者数は卒業生435人中423人(推薦422人、受験1人)で97.2%。付属校で原則100%早大へ進学できる早大学院の約98%とほぼ変わりません。早大へ進まなかった12人のうち、1人は東大に合格。あとは国立大医学部などへ進み、4人の進路が「その他」で明かされていません。 

★激戦必至 22年度定員減の理由 
中学受験で合格すれば、早大への道が保証されているといっても過言ではないだけに、2月1日の早実入試は毎年アツい戦いになります。 

 21年度の入試は男女で前年比計10%の志願者減になりましたが、男子は3.2倍、女子は3.9倍の相変わらずの激戦に。19年度のように男女とも4倍を超えた入試に比べ人気に陰りが…というわけではなく、実力者しか集まらない入試へと“進化”を遂げたといえます。 

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 22年度以降はさらに「狭き門」となります。早実はこの3月に入学定員を減らす方針であることを発表。中学部の募集人数は現在の125人から110人となります。内訳は男子が70人で女子が40人。男子が15人削減となるのです。高等部はもっと大胆で、現行の180人募集から120人と大幅に削減されます。 

 早実側は今回の削減について「初中高大連携教育の推進、探求型の学びへの転換及びこれまで以上のきめ細かい教育の実現等を目指す」ためとしています。しかし、実際は早大側からの要請があったとみられ、推薦する生徒のレベル向上を要求された模様。誰でも早稲田に行けてしまう構造を少し“整理”したというのが実情のようです。 

★女子の「歩留まり」良さは屈指 
それでも女子の定員には手を付けませんでした。入試でも定員のプラス10人程度しか合格を出さない「歩留まり」の良さは中高一貫校の中でも屈指。首都圏で付属・系属校から早大に進める唯一の場所ということで、女子生徒は相対的に男子生徒より優秀という評判です。 

 制服、特に女子生徒のものは「あまり可愛くない」と不評のようです。それでも早稲田佐賀の例と同じで「早稲田ファン」の親御さんの熱望、加えて女子生徒自身が「早稲田ファン」であることが多く、制服で志望校を選びがちの女子の中学受験とは、早実に限って言えば少し趣が違うようです。

★1200点満点 政経志望なら1000点 
早実から早大への推薦は高校3年間の学業成績で決まります。人物、素行なども評価の対象にはなりますが「よほどでない限り問題にならない」(早実OB)といいます。部活動の成績も加味されるといいますが、やはり決め手は成績です。 

 成績は1200点満点で評価します。高校3年間の成績が各学年200点満点で掛ける3の計600点満点。高校3年5月と10月に行われる学力試験(通称「学テ」、各300点満点、文系、理系に分かれ3科目ずつ)の600点です。3年間の成績は年4回の定期試験の結果、学年末に出る10段階評価に評点に20を掛けたもの、例えば評点が8.5だとすれば170点となります。 

 学部志望は第5志望まで出せます。総合得点の良い順に希望がかなう単純明快なシステムです。基準点は公表されていませんが、文系学部トップの政治経済学部なら1000点前後はほしいところ。理系学部も900点ないと安心はできないようです。人気の商学部や社会科学部では700点前後が目安です。 

 ただ、進学に条件が付く学部もあります。政経や、基本的に英語で授業をする国際教養学部志望の場合は、学校での成績のほかに TOEFL ITPで480点のスコアを取る必要があります。英検で比較すると2級と準1級ま間ぐらいのレベルです。また、大学共通テストも受験することが義務付けられています。推薦が決まった後なので、影響はありませんが、結果は進学する学部に報告されます。 

校則は早大学院と真逆 
甲子園で優勝経験もある野球部の活躍などで、早実の人気は高く、早大系列の中高一貫校でもファンの数は圧倒的です。一方で髪型や服装などのチェックが厳しく、校内や最寄り駅でのスマホの使用が発覚すると、2週間没収の上反省文の提出など、同じくらいの割合で早大に進学する早大学院と雰囲気は真逆です。 

 「学部にこだわりがなければ、早稲田には行ける」という学校ですが、推薦が決まるのは12月のクリスマスのころ。多感な中高生時代の生活の中心を、良くも悪くも推薦入学のことを念頭に置きながら、というのが大半の早実生の姿です。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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