夏からの脱偏差値30~45「丁寧さを続ける」

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中学受験の窓口 今日のメニュー 
・下位4割弱からの脱出 
・「雑」からの脱却「丁寧」がもたらすもの   
・成績の差がつく分岐点は「分かった」の後 
・「応用ができない」のではなく… 
・基本を続けると全体の得点能力が上がる 

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★下位4割弱からの脱出 
 「夏は受験の天王山」と言われます。実際は天王山は、夏場ではなく、日々一瞬々々が天王山、つまり日々の学習の1つ1つを大切にすることが、受験という勝負に勝てる力を付けるのであって、夏だけ頑張ったところでたかが知れています。 

 そう言われても…と困る受験生、親御さんも少なくないでしょう。特に4割弱を占める、偏差値30~40前半の、受験の世界では厳しいレベルの層は、学年を問わず、この夏に「何とか脱出を」と強く思っているはずです。「何とか」と思う以上は「覚悟」が必要ですが、とりわけ「丁寧さを続ける」覚悟が大事になってきます。 

「雑」からの脱却「丁寧」がもたらすもの 
 偏差値が低迷している原因として、全体的に勉強の質が「雑」というのが挙げられます。例えば算数。計算問題に取り組んだ場合、殴り書きのような式を書いて、どこでどう計算したかが分からなくなった、自分の書いた数字が読めない…そんなことが繰り返されていませんか。国語の漢字にしても指定された数だけ書いて、トメもハネも字のバランスもバラバラ、ということになっていませんか。途中から「違う字」に変形していることさえあります。 

 「雑な勉強」は興味のなさの表れです。「親が勉強しろって言うからとりあえずやっているだけで、興味ないんだよね」という感情の表れが式に字に出ます。ここが変わらない限り、時間をかけても、量だけやっても成績アップはおぼつかないでしょう。 

 正解するかどうか以前に、計算する場所をきちんと決めて、自分なりにできるだけ「丁寧に」式を書く、筆算する、という「訓練」を繰り返します。国語の漢字ならトメハネを正確に書き、字のバランスを手本を見ながら、丁寧に字を完成させます。実は丁寧にやるだけで勉強ができるようになるのではなく、「頭の中で雑然としていたものが整理される」というのがミソ。解答への筋道が見通せるようになる」ということにつながる、ということです。 

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 これを意識してやるだけで、勉強に取り組む考え方は変わってきます。料理でも見た目で食欲かそそられるのと同じで、「美しい」「整っている」は学習のモチベーションを上げます。まずは計算問題1題、漢字1字から「丁寧に」やってみてください。「美しいって悪くない」と思うはずです。次もやってみようという気持ちにつながると思います。量は欲張らずに少しずつがポイント。もう少しやりたい、で止めると次の学習につながります。 

同じ「分かった」でも成績の差がつく理由 
 雑なものを丁寧に、が1つできたとします。大切なのはここからです。「はい、よくできました。では次」と、意識して丁寧にやったことを忘れて、問題を次々解くことに関心を移してしまいがちです。そうではなく、しばらく「丁寧さ」を「続ける」ことが必要です。

 成績が低迷している子も教えた時は「分かった!」と目を輝かせます。成績の良い子と変わりません。違いはその後。成績不振の子は「分かった!」でおしまいです。偏差値60以上の子は「分かった!」を忘れないように、もっと言えば何も考えず、いつでも自分の引き出しから取り出せるようになるまで復習するなど、徹底的に「続ける」のです。

 勉強量もそうですが、勉強の質が違うのです。成績の差が出るのは、「頭の良し悪し」なんかではなく、勉強の「質量」が大きく違のです。成績の伸びない子は「分かった」で終わり。できる子は「分かった」といえるものは百発百中の精度までレベルをもって行きます。「当たり前のレベル」の違いが、成績の差です。 

「応用ができない」のではなく… 
 「丁寧なのは必要かもしれないけどそれでは先に進まない」「現実の入試に追いつかない」「いまさらそんな悠長なことをやっていられない」、と訴える親御さんも多いです。が、1つのこと、特に基本中の基本ができていないのに前のめりになっているから、これまで足がもつれてしまって前に進まず、成績不振だったのではないでしょうか。ちゃんとバットの握り方、構え方も知らないのに、大谷翔平のボールを打とうとしているのと一緒。まずは「型」をしっかり確立することが先決。近道こそ実は地道な積み重ねで、焦って前へ前へとなっている限り、空回りを繰り返すことになります。

 これと関連してできない子の親御さんの一部はよく「応用ができない」と訴えます。しかし、よく答案を見てみると基本問題の取りこぼし、得点の獲り方が「雑」なのが特徴です。しかも、これを「ケアレスミス」と片づけたり、「人間だからたまには間違える」とあまり気にしていないのです。 基本問題に対して、この「甘さ」がある限り成績は上昇しません。

 応用問題の演習をやるより、まずは基本問題を完璧にできるようにしてください。大問1の配点が20点なら20点を毎回獲るようにしてください。模試や塾内テストで、そこを完璧にすることに全力を注ぎ、極端なことを言えば、後は0点でも構いません。 

 成績がコンスタントに良い子は難問ができるわけではなく、取るべきところを確実に得点します。基本問題はほぼノーミスです。そして時々難問に正解して「おまけ」が付いてくる感じ。 勘違いしている親御さんは結構います。

★基本を続けると全体の得点能力が上がる 
 不思議ですが、基本中の基本をマスターすることに全力を注ぐと、それだけでは終わらず、いろいろなところにもその効果が波及して、その科目全体の得点能力だけでなく、他教科の成績もが上がっていきます。「正確に解く」ことが身に付き、丁寧に問題に取り組むことで集中力、気づきが違ってくるからです。どの教科も基本を疎かにしない、と意識するだけで偏差値なんて10くらい上がります。 

 そのためには繰り返しあるのみです。少しできるようになったからからと言って辞めてしまうと元に戻ります。できるようになっても、継続します。計算なら計算、漢字なら漢字、手の付けやすいところから「丁寧に」「完璧」になるまで続けてください。効果は秋以降必ず表れます。 

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