国語の勉強法

国語「解答解説学習」で偏差値5UPへ


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・どう勉強していいか分からない国語 
・解答解説学習」 で読解の正体を知る 
・選択肢問題は国語成績UPのヒント満載 
・「思考の方向性の修正」で国語はできる 
・国語選択肢問題2問正解で偏差値5P   

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どう勉強していいか分からない国語 
 国語の読解を苦手にしている生徒はかなりの数に上ります。素材文を読み切る語彙力がない、そもそも長い素材文を読むだけの「勉強体力」に欠ける、面倒なので適当に飛ばし読みし、ヤマ勘で答えている――。“症状”はさまざまですが、どう勉強してよいかが分からず、点数も上がらないから嫌い、やる気が出ないというのは共通した国語への苦手意識でしょう。 

 大手進学塾、中学受験の指南書をはじめ、国語専門塾もあり、それぞれ研究された独自のメソッドで学ぶことによって、多くの生徒が一定の成果を挙げています。しかし、その方法がすべての人に合うとは限りません。国語は「こうすればできる」といった確たる方法が一般的でないため「つかみどころがなく、どう勉強していいか分からない」というのが悩みどころです。 

「解答解説学習」で読解の正体を知る 
 読解が苦手な子に「重要な部分に線を引け」と言っても「全部重要に見える」(要点の仕分けができない)となりますし、「物語文は主人公の心の動きの変化を追う」と言われても「そういう気持ちになったことがないからよくわからない」(共感することができない、そういう気がない)という答えが返ってきます。国語読解のための方法論を解いた市販の参考書は「ある程度」のレベル、偏差値で言いうと50台半ばくらいの子には割と有効かもしれませんが、40台レベルの子には「要求」が多すぎて、ついていけません。 

 そこで、ちょっと発想を変えてみます。最初から自力で問題を解かず、解答解説を横に置き、素材文、設問を「解体」していきす。例えば「どういう文が素材文として取り上げられ、どういう問題の種類があるのか」「それに対する解答はどういうものになるのか」というパターンをたどります。これを「解答解説学習」 といいます。まず相手の「正体」を知って、「わけの分からない国語」という思い込みから脱出を図るために、素材文、設問を徹底研究します。サンプルを十数問やっていくうちに、それぞれ素材文は違えど、国語の読解に共通する「解法」が見えてきます。 

 国語が苦手な子どもだけでは無理です。親御さんと二人三脚で頑張ります。親御さんは子どもが間違えたことを絶対に責めないことが鉄則です。「親子バトル」は中学受験最大の敵。間違えた場合は子どもの思考の方向性を知るいい機会ととらえ、親御さんの指導の「参考資料」にします。 

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選択肢問題は国語成績UPのヒント満載 
 手始めに選択肢問題を中心にとり組みます。子どもに素材文を音読してもらいながら、途中親御さんが区切りながらナビゲーター役として説明を加えたり、子どもの考えを聞きます。設問箇所にきたら、子どもが「どう思っているか」を尋ね、親御さんも「私はこう思う」と意見を言い、一緒に考えて解答解説で正解を確認、同時に正解以外の選択肢がどうして間違っているのかを分析します。 

 不正解の選択肢は、無理やり誤っているものを作問者が作り上げるため、「表現が大げさ」「絶対にコレ」といった決めつけ、よく読んでみると主語が違っているなど、さまざまな「キズ」があることに気が付くと思います。逆に正解選択肢の「筋の通った考え方」「文に余分なものがなくすっきりまとまっている」「言い換えているけど意味としては同じ」など「正解選択肢の特徴」があることも分かってきます。 

「思考の方向性の修正」で国語はできる 
分析とともに大切なのが「親子の対話」です。取り組んだ国語の素材文を通して、親御さんは子どもといろいろ「意見交換」してくださいください。大人が「当たり前」と思っていたことでも、子どもは全然別のことを思っていたり、想像もしなかったことを思い浮かべていたりします。子どもの「思考の方向性」を知ることは国語の読解問題を攻略する上で重要な指針になります。 

 「方向がずれているから正解が導き出せない」 「人に共感するということがよく分かっていないから物語文が読めない」など、さまざまな「気づき」があると思います。大学附属校に入学した我が子も人間や物事に対する考え方が「ちょっとズレている」から読解問題の解答がいつも的外れだったことに気がつき、設問に関わらず最初からズレているので正解にはたどり着けないことが分かりました。そこで「思考の方向性の修正」に取り組むと、素材文の読み方が変わり、読解問題の正解率も伸びて合格に近づきました。

 「解答解説学習」はまず1カ月くらい続けてみましょう。数をこなすより、1題を大切に、徹底復習します。解答を出すことより、子どもがその素材文の解説を自力でできるかがポイント。一度親子でやった問題の復習は「子ども先生」が親御さんに解説するというスタイルがベスト。教えられた勉強は定着しにくいですが、自ら脳ミソに汗をかいて必死にやったことはずっと忘れません。 

★国語選択肢問題2問正解で偏差値5P 
選択肢問題なら1問正解で5点前後得点できます。テストの種類によりますが、サピックスオープンなどの場合は、偏差値が2ポイント以上アップします。2問なら5ポイントは上がるでしょう。偏差値が45から50、50から55になると話はだいぶ違ってきます。どんな言葉よりも、「偏差値アップ」は子どものモチベーションを一気に上げます。 

 しかし、一番の目的は偏差値アップではなく、それを自信として志望校、受験校の入試に挑み突破することです。入試の場合、国語で5点違うと「受験者平均」から一気に「合格者平均」付近まで近づきます。もう1問できれば大きなアドバンテージになり、他科目での「ミス」(しないように努力をしなければなりませんが)の損失を埋めることができます。 

 合格者最低点前後3点以内に受験者の1,2割が集中していることもあることから、国語の読解の選択肢問題を1問正解するのと、しないのでは「天国と地獄」ほどの差になります。たった1問かもしれませんが、「運命を左右する1問」なのです。 

 「解答解説学習」は勉強法として、長く続けるものではありません。与えられた素材文を制限時間内で読み解く演習量が最後はものを言います。その前段階して、読解問題はどういうものかを知る手段、こう読めば正解を導き出せるという実感をする勉強法としてとらえてください。(受験デザイナー・池ノ内潤) 


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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