夏の即偏差値アップ 「もったいない」をなくす

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・第1志望を諦める必要はないが…
・即偏差値アップのヒントは答案用紙に
・偏差値60台と40後半~50台の差
・正確さは意識しないと身に付かない
・伸び悩む子の「できた!」の正体

★第1志望を諦める必要はないが…
中学受験の第1志望校は偏差値にかかわらず諦める必要はありません。「第1志望の学校へ行きたい!」という願望こそが勉強の強いモチベーションになるからです。ただ、志望校の偏差値と自分の偏差値があまりにもかけ離れていると、入試日が近づくにつれて絶望感にさいなまれます。
秋から冬に差しかかる時期にそうなってしまうと、心が折れてしまい、今まで頑張ってきたことが急にばかばかしくなって、一気に勉強する気がなくなります。最後までエンジンが全開しないままの受験を迎えれば、結果は火を見るよりも明らかです。

★即偏差値アップのヒントは答案用紙に
心が折れないようにするためには「偏差値アップ」です。テキストの演習問題が前よりできるようになっても、過去問ができても、客観的な数値である偏差値が上がるというのは、一番気持ちが盛り上がります。
その偏差値アップを目指して、連日長時間の夏期講習に臨むわけですが、夏の努力が数値として現れ、定着するのは早くて11月、通常は12月か受験直前の1月になります。偏差値アップの波は遅れてやって来るのです。それゆえに「夏休みは受験の天王山」といわれるのですが、この言葉を訳せば「夏休みに頑張らないと間に合わないこともある」という意味につながるのです。
しかし、そう悠長なことも言ってられない、今すぐにでも、という受験生や小4、小5もいるでしょう。その場合は、まず自分のテストの答案用紙をじっくり見直します。特に偏差値40台から50台前半の生徒にあてはまるのですが、その答案は総じて「もったいない」のです。

★偏差値60台と40後半~50台の差
「もったいない」答案とは、一般的に「ミス」として片づけられてしまう類のものです。計算ミス、漢字の覚え違い、選択肢をきちんと吟味せず適当に読んで解答する、など問題1問1問を「粗末に扱っている」「1点の重み痛感していない」という現象です。
実は偏差値60台の子と40台後半から50台後半の子の「差」というのはそれほどなく、上記のような「ミス」と片付けてしまうところを「正確に」「注意深く」できているか、そうでないかの差だけと言っても過言ではありません。
それは模試などの答案を見比べるとはっきり分かります。算数の場合、偏差値60台の子は確実に大問1~3あたりの計算問題や小問集合などはパーフェクトです。それ以降の問題も各大問の(1)(2)あたりまでは確実に正解します。このあたりの問題は40台後半から50台の子でも、取り組める問題なのですが、計算間違いやよく考えずに式を立てたりして求めるものの「方向」が違ってしまったりして、誤答につながります。

★正確さは意識しないと身に付かない
計算ミス1つで各問題の配点が高い算数は、計算問題1題正解するだけで偏差値は1ポイントアップします。正解した子と間違った子では、2ポイントの差がつきます。小問集合なら2ポイントアップします。国語の読解の選択問題なら1問正解なら一気に2ポイント上がります。
テストで「もったいない」失点を重ねる子は、「解くのが早い子」が多いです。問題を解くのが早い子は中学入試で有利に聞こえますが、この場合の「早い」は「雑な」「正確さに欠ける」という意味になります。まずは多少時間がかかっても「確実に正解する」を第一に問題に取り組んでみてください。
早さは慣れれば身に付きます。しかし、正確さは意識しないと永遠に身に付きません。高い偏差値を獲る子は「正確に解くことを一番に、ある程度の早さで進められる」というスキルがあります。偏差値を早く上げたかったら、この夏は「モデルチェンジ」に取り組んでみてください。まどろっこしく感じるかもしれませんが、成果は必ず現れます。

★伸び悩む子の「できた!」の正体
偏差値が伸び悩む子の特徴の1つとしてテストが終わった直後に「できた!」という子が結構います。確かに自分の中では“正解”しているのでしょう。解答欄に答えを記入して“正解”と思っているのでしょう。しかし、返却されてみれば…です。答えを出したこと、解答欄に書いたことで、根拠のない、すでに正解した「気分」になっているのです。
偏差値の高い子の「できた!」は本当にできており、記述問題を含めた自己採点の点数と返却された点数の差がほとんどありません。「できたとはどういう状態を言うのか」ということを感覚で分かっているからなのです。応用問題ができるようにならないと点数も偏差値も上がらないのではなく、目の前の、足もとの基本問題を「できた!」と正確に言えるようになった時、偏差値は驚くほどアップしているはずです。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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