算数偏差値30~40台前半の戦い方を考える

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・数が厳しい子の「戦い方」を考える
・算数ピンチの子は大問1~3に全力を
・計算問題は早さより慌てず正確にが第一
・偏差値は「ほどほど」と「きっちり」の差
・算数の偏差値アップの近道は「基礎徹底」

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★算数が厳しい子の「戦い方」を考える
6年生になると、なかなか偏差値が上がらないのが算数です。5年生時に比べ「急落」という話はよく聞きますが、「急上昇」という話はあまり耳にしません。それだけ受験勉強を始めた時からの積み重ねと考える姿勢が大切で、一朝一夕には…という科目なのです。

 「算数を制する者は受験を制する」とは中学受験の世界の「定番」のように言われます。しかし、6年の夏の時点で制するどころか、明らかに厳しい状況の受験生、あるいは4、5年生でも真ん中に持っていくには「ちょっと時間がかかる」という偏差値にして30台前後から40台前半の子はどうしたら活路が見いだせるでしょうか。今回は偏差値50にまず乗せる算数の「戦い方」について考えてみます。

算数ピンチの子は大問1~3に全力を
 各進学塾の公開模試や首都圏模試、中堅私立中学から多くの難関校の算数の問題構成は上から順に計算、数の問題を中心とした小問集合、図形を中心にした小問集合、続いて割合、比、推量などのテーマ別問題、平面図形や空間図形へと続いていくバターンです。難易度はまちまちですが、テーマ別問題や図形問題は、小問の番号が大きくなるにつれて難しくなる傾向です。

 算数の成績が振るわない子は、全体を見ずにまずは大問1から大問3までに全力投球してください。ここで「失点を最小限に防ぐ」ことを第1の目標にします。算数がデキる子の答案は、正解率が30%以下の問題を次々と正解するのではなく、正解率60%以上の問題をまず落とさない、という特徴があります。できる問題を確実に仕留めます。一方で算数の厳しい子は、ここでポロポロ失点を重ねます。できないというより、「計算が不安定」だからです。

 算数は社会などと違って1問の配点が5点、6点の問題が最初から続きます。5点の問題を3つ落として15点失っただけで、偏差値にして6ポイントくらいは違ってきます。ある偏差値45の男の子は模擬試験で正解率40%台の問題を2問正解していながら、大問1~3の15問中正答率94%から73%の問題5問を「計算ミス」で落としました。「タラレバ」の話ですが、この5問が正解していれば偏差値にして8ポイント近く違っていました。

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★計算問題は早さより慌てず正確にが第一
計算問題は、意外とプレッシャーを感じるものです。大問1の計算問題での全体正答率は9割前後。50分の試験時間で、全問解き終わるには計算くらいさっさと終わらせなくちゃ、という意識が強く働き、そのため筆算のケタがズレたり、約分したことを忘れたり、挙句の果てに自分の書いた数字か読み取れない、という”悲劇”も起こります。

 算数が苦手な子はここで焦ると、得点の見通しはさらに厳しくなります。周りの鉛筆の音が耳に響いて気になっても、慌てず騒がず、じっくり解いてください。早さより正確さがポイント。早さ勝負は正確にできるようになってからの話です。

 続いて大問2、3の小問集合、いわゆる一行問題です偏差値30~40台前半だと早くもこの辺りから崩れ始めます。大問2の全問正解率は概ね60%~80%。既に計算問題でも「落としている」生徒は、もう1問も落とせないのですが、偏差値50台に届かない子は、分からない問題だけでなく「分かっていると思い込んでいる」問題でのつまずきが多いです。

 小問集合を完璧にする教材は、ごく近くにあります。各塾で配布される、計算や一行問題が集まった「基礎力トレーニング」(名称は塾でそれぞれ)です。算数が超得意な「算数小僧」は別として、努力で偏差値60台に到達した子といつも偏差値40台の子の差は、日ごろの「基礎トレ」の取り組み方にあると言えます。

偏差値は「ほどほど」と「きっちり」の差
 日付が明記されている「基礎トレ」は毎日自宅で取り組むのですが、偏差値50以下の子はこの基礎問題集を「ほどほどに」しかやりません。その日によってやったりやらなかったりという問題もありますが、正解でも間違えていても丸付けをしたらおしまい。親御さんに復習するよう促されても、解答の数字を写すだけという流れに終始します。

 偏差値60台の生徒は「基礎トレ」の問題はほぼサクサクできますが、「勉強習慣」が付いているので毎日必ず手を付けます。加えて間違えた場合でも放置せず、「きっちり」納得がいくまで解き直します。この「ほどほどに」か「きっちり」の差が、そのまま偏差値や点数として表れるのです。

 計算で間違えば、なぜ間違ったか(加減乗除の間違いなのか、自分の字を読みの違えたのかなど)にはじまって、解き方で間違えれば原因を追究し、さらに「間違いノート」に収拾して、一定の時間を決めて再チャレンジを繰り返して本番で得点できるように仕上げます。

算数の偏差値アップの近道は「基礎徹底」
 結局「ほどほど」感が抜けないために中学受験全体の勉強に「しまりがない」のが偏差値30~40台前半の子の学習姿勢です。塾の宿題は指定されたところを「ほどほどに」、小テストも不合格にならない程度の「ほどほど」の点数でよしとしているので、テストで間違えてもそれほど悔しくもなければ、気にもならないのです。親御さんがイライラして、檄を飛ばして勉強するよう促しても根本がそれですから反抗するか、柳に風状態です。

 まずは算数だけでも流れを変えたいのなら、親御さん伴走の下、「基礎トレ」をきっちりやることから始めます。ここで勉強習慣、勉強体力をつけて、テキストをすべてやり切るレベルまでもっていくと、算数の偏差値は「炸裂」します。

 問題は「ほどほど」という気持ちの方向性が変わるかどうか。親御さんがどう導くかに関わってくるわけですが、1つはあれこれ勉強の課題を課さず、「基礎トレ」のみ全力投球という日を続けてみるのも手です。「ほどほど」という曖昧な状態が何かモヤモヤするという気持ちになり、「きっちり」分かった!とならないと気持ち悪いという感覚を身に着けると姿勢は変わってきます。

 いたずらに応用問題ができるようになりたいとか思って、どうにもならず足踏みしているより、基礎を地道に徹底し続けることで算数攻略の突破口は開けます。算数の偏差値アップの近道があるとすれば、この基礎徹底の一本道が実は一番の近道です。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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