合格3割弱 第1志望はいつ決める?

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◆受験の窓口 今日のメニュー
・後手に回ると勝てない中学受験
・3分の2以上が6年生で第1志望決定
・理想的5年で第1志望決定2割強
・第1志望は子どもの「直観」を信じる
・コロナ禍でできる学校研究

★後手に回ると勝てない中学受験
首都圏で埼玉の入試が解禁される1月10日を中学受験のスタートと位置付けるなら、残り5カ月です。大枠ですが受験校の候補を挙げる時期になりました。塾によっては「もう少しあとでも」というところもありますが、先手先手と打つのが中学受験。既に具体的なスケジュールを数パターン組んでいる家庭もあります。
「もうすっかり出来上がっている」という家庭もあれば、まだ選択しきれていない、絞り切れていないという家庭も多いことと思います。特に21年は様年に続き、新型コロナウイルスの感染拡大によって学校見学・説明会もままならないことを考えれば致し方のないことです。
しかし、照準が定まらないと9月以降の志望校対策、過去問演習も集中できません。特に第1志望をどうするかだけでも決めておかないと、軸ができません。軸がブレていると第1志望だけでなく、他の受験校の対策も後手に回ります。中学受験は後手に回ると、かなり不利になります。

★3分の2以上が6年生で第1志望決定
コロナ禍でなくてもあれこれ悩む受験プランですが、最終的に第1志望を各家庭が決めるのはいつ頃が多いのでしょうか?大手進学塾「栄光ゼミナール」が行った、中学受験をした保護者217人を対象にしたアンケートによると、一番多かったのが「6年生の夏以降」で40.7%でした。結構ギリギリまで、親子が検討に検討を重ねている姿が目に浮かびます。
続いて多かったのが「6年生の1学期」で27.3%。要するに、小学校4年生から本格的に中学受験の“航海”に出たとするなら、その3分の2以上が最終学年になって「目指すべき希望の地」を決定するというわけです。

★理想的5年で第1志望決定2割強
受験プランの最終決定は6年生にならなければできないことですが、柱となる第1志望は早いうちに決めておいた方が受験勉強の方向性が定まり、理想的です。
できれば5年生の夏前に、まだ憧れでも構わないので、大きな目標として掲げた方が受験勉強をより具体的に考えることができます。ただ漠然と勉強をするという状態から脱するきっかけになります。
5年生で第1志望を決めた、という割合は同アンケートで22.7%。5人に1人以上は照準を定めていることを考えれば、珍しいことではありません。早く決めれば合格しやすいかどうかは、データがないので分かりませんが、中学受験での第1志望合格の割合は3割弱。4人に1人程度。5年生で第Ⅰ志望を決めた割合と近い数字です。過去の多くの事例を見る限り第1志望に憧れ続け、それを目標にひたすら走ってきた生徒の方が、実際に合格、進学するケースが多いことは事実です。
第1志望という目標が定まると「具体的にどうしなければならないのか」ということもはっきりしてきます。ただ中学受験をする、というのでは霧の中を歩いているようなもので子どもにいくら頑張れ、と叱咤激励しても頑張れるものではありません。実際「第1志望が決まってから勉強のエンジンがかかった」「勉強に取り組む姿勢が変わった」ということはよくあります。「第1志望決定はできるだけ早く」。これが受験必勝の鉄則です。

★第1志望は子どもの「直観」を信じる
第1志望の決め方としては、子どもが「ここに行きたい」と思うのが一番です。たとえ偏差値的に見て難しくても、親御さんに違う意向があったとしても、子どもの「ここに行きたい」は尊重してあげてください。第1志望の旗を掲げているうちはまだモチベーションを保つことができます。これを下ろしたりすると、気持ちがついていかず、受験はなかなかうまくいきません。第1志望は受験の象徴的存在です。
子どもは多くは文化祭や体験授業などをきっかけに「ここ!」というケースが多いようです。子どもは子どもなりの「直感」、「肌感覚」で「ここなら」と心に響くのです。コロナで子どもが「ナマ」の中学校に触れる機会が極端に少なっており、イメージが湧きずらいのですが、最近はYouTubeや学校HPに動画をアップしている中学校も多いので、大いに利用したいところです。

★コロナ禍でできる学校研究
コロナ前は親御さんが通学させたいと思う学校を数校ピックアップして、そこの行事に誘い、できるだけ自由に行動させ、親御さんは子どもの様子を観察。我が子が通学しているイメージができるかどうかを“参考資料”としていました。さらに親御さんが「在校生インタビュー」をして、さりげなく学校の日常の様子や勉強の取り組み、部活動のことなどを複数の生徒に聞いて、一つの判断基準として志望校にするかどうか考える行動派もいました。学校説明会よりもリアルな情報を得られ、志望校決定時に大いに役立ったからです。
感染拡大が終息しない中でかつてのようにはいかないだけに、志望校決定は本当に難しいと思います。ホームページ、学校案内の冊子をみればおしなべて「良い学校」に映ります。すべて宣伝ですから。秋になっても学校説明会、文化祭に行くうえで制約があるのなら、違う日に学校周辺を歩くだけでも違います。登下校の様子を見られれはなお良し。ダメもとで見学させてくれるように掛け合ってみるのも手でしょう。熱意を伝えれば「何かしら」のことはしてくれる学校が多いと思います。
ネット上にある学校の口コミ情報も、すべては信じられませんが役に立ちます。極点に良い評価と極端に悪い評価を除くとある程度「姿」が見えてきます。両社に共通して書かれている内容はほぼその通りです。あまりのめり込むのは良くありませんが、参考程度なら。さまざまな角度から受験校が見えてきます。(受験デザイナー・池ノ内潤)

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