塾・家庭教師

悩ましいオンライン授業


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直面するオンライン授業の「難しさ」
できない子の「オンライン授業」
オンラインを選択しない2つの背景
親御さんがオンライン参戦で得られるもの
こういう時期だからこそ「塾を利用する」

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★直面するオンライン授業の「難しさ」
 新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。昨年とは比べようもない感染者数の爆発的増加、各地で起こる「医療崩壊」…ワクチン接種は進んでいるものの、それが「絶対」ではないため、不安はぬぐいされないまま2度目の秋を迎えようとしています。

 中学受験の世界でもコロナ感染は日常的になり、クラスターの発生した学習塾もあります。大手進学塾ではzoomを使ったり、映像の録画授業を展開したりと、来る22年度受験に向けて手を緩めず「やれること」を最大限やって、通塾生の学習に精いっぱいサービスを提供しています。

 しかし、現実問題としてオンライン授業の「難しさ」に直面している家庭はことのほか多いようです。

★できない子の「オンライン授業」
 コロナ感染拡大で外出するのが躊躇する時期に、自宅に居ながらにして塾のライブの授業が受講できたり、移動しなくても家で先生の講義が聞けるのは「時代の恩恵」です。十分有効利用すれば、効果は通塾に勝るかもしれません。

 しかし、小学生にとってオンライン授業を使い倒すのは至難の業です。一番難儀なのは「集中力」の持続です。大人でもそうですが、余程興味があったり、面白くない限り1時間、1時間半講義に集中できる人はほとんどいません。特に子どもはマンツーマンのオンライン家庭教師でもない限り、その傾向が強くなります。注意する先生もいなければ、周囲に頑張る仲間もおらず、一方的に授業を聞いているだけでは、違うことを考えたり、ぼやっとしたりするのも無理はありません。

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 中でも授業についていけていない子、成績が振るわない子はなおさらその傾向が強く、画面の前にただ時間になるまで座っていただけで「勉強したこと」になってしまいます。

★オンラインを選択しない2つの背景
 昨年からオンライン授業で、子どもにとっては使いこなすのが厳しいということを親御さんも体感しているからでしょうか、コロナ感染が日に日に拡大しながらも、通塾している生徒の方が多いようです。

 塾側は「親御さんの判断で」というスタンスで、どちらがお勧めという態度は示していないところが大半です。先生経由で感染するリスクも高い中で、親御さんが塾に行かせている背景には、そうせざるを得ないものが浮かび上がってきます。

 1つは前述した通りの「小学生のオンライン授業の効果」。大学受験をする高校生ではかなり広まっている勉強法ですが、ある程度目的意識がしっかりしている高校生と比べるのは無理があります。

 もう1つは「子どもだけで長い時間家に置いておけない」という事情もあります。共働きの家庭も多く、日中子どもがオンライン授業で「在宅」させても集中して勉強しないのは目に見えており、だったら塾へ行って先生の目が届くところで勉強を、と考えます。親御さんのどちらかが常に家にいる場合の方が、zoom授業を選択する割合が高いといわれているのも、そういう背景と関係がありそうです。

★親御さんがオンライン参戦で得られるもの
 オンラインの場合、後でも講義を見られるものであれば、大いに利用したいところです。できる子は自分のペースで、分かるところは飛ばし、理解が十分でないところは何度も繰り返します。この「何度でも」をやっているうちに、「電流が流れる」瞬間があります。この数が増えていくと、他のものにも波及し、1つ分かったことが2つにも3つにもなり「力が付く」のです。デキる子とそうでない子の違いは、「何度でも繰り返す」ことをしているか、していないかです。

 成績が厳しいこの場合は、親御さんもオンライン授業に「参戦」、子どもに伴走します。口出しをするというより、一緒に授業を聞き、ノートをとって、いわば親子で塾でやっていることの共有をします。子どもが何を勉強しているかを把握しているだけで、中学受験への取り組み方が違ってきます。自分の子が何に苦しみ、どうしてできないかを分析するだけで、打つ手は変わってきます。塾や個別、家庭教師任せから脱出するヒントが、親御さんの「オンライン授業参戦」にはあります。

★こういう時期だからこそ「塾を利用する」
秋に向かって、感染の収束を期待したいところですが、現時点では全く予測不能。年明けの入学試験もこのままの感染状況で推移すれば、入試のやり方も変えなければいけない点も出てくるでしょう。ただでさえキツい中学受験、子どもには勉強に集中してほしいのですが、そういう状況ではないことが本当に悩ましいです。

 親御さんも気軽に塾へ、先生へ相談しにくい雰囲気ですが、直接話ができなくても電話なり、メールなり、それこそzoomで面談を申し込むなど、「塾を利用する」というやり方は必要です。こういう時だからこそ、より必要なのかもしれません。勉強を見てあげること以上に、側面からのアシストが親御さんの務めです。(受験デザイナー・池ノ内潤)


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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