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「GMARCH」人気は継続する
・女子に人気の明大系
動向注目の青学系
人気赤丸急上昇!?魅力満載の中大系
楽しみな立教、法政、学習院のこれから

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「GMARCH」人気は継続する
 受験の世界に「MARCH」(マーチ)という言葉が登場して、40年近くが経つかと思います。大学受験で私立大学が人気、偏差値とも上昇した1980年代半ば、「早慶上智」に次ぐ関東の私立大のランキングのカテゴリーとして、当時の偏差値60台前半から50台後半の学部を有する大学(明治、青山学院、立教、中央、法政)をひとまとめにした呼称です。

 これに「G」(学習院)が加わって「GMARCH」(ジーマーチ)となり、6校構成になりましたが、中学受験でもこの大学の附属・系属校の人気は高く、入試の実質倍率は高止まりしています。大学附属ばかりを志望校にして受験、12歳時点で6年後の進学先を確保しまいたいという親御さんも相当数います。迷走する大学入試改革と相まって、数年先まで「GMARCH」人気は継続すると見られます。

★女子に人気の明大系
 男女とも人気の筆頭が明治大学系の3校です。大学直属は調布市の明大明治(通称、明明=メイメイ)のみで、中野区の明大中野(通称、明中=メイナカ)、八王子市の明大中野八王子(通称、明八=メイハチ)は学校法人中野学園が経営しています。明明と明八は共学、明中は男子校です。

 明明、明八にいたっては9割以上が明治大学に進学できるとあって、中学入試でも安定した人気です。コロナ禍にもかかわらず、21年度入試の志願者数は明明が計2回入試で前年比微増の計1344人。明中は同1869人で前年比8%増になり、明八は前年より9人減ったものの3回の入試で1197人を集め、ほぼ前年並みでした。倍率にして1回目の入試で3倍前後、2回目以降は約5倍以上となり、かなりの激戦です。

 人気の背景は明大のブランド力と伝統的に強みを発揮する就職、加えて昭和の「バンカラ」から脱却した「おしゃれな明治」というイメージが親御さん世代にも浸透し、女子も志望しやすくなったことが挙げられます。親御さん、祖父母が明治出身の場合はファンも多く、三代にわたって明治という家庭も増えています。

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明治大学

★動向注目の青学系
 根強い人気を誇るのが青山学院系です。「本家」の青山学院中等部、2016年に系属校となった横浜市の青山学院横浜英和中学校、同19年になった浦和ルーテル学院中学校の2校の計3校は、21年度三者三様の入試動向となりました。

 中等部は女子が実質倍率6.1となり、近年では一番厳しい入試となりました。一方男子は志願者数が前年比2割減。加えて入試当日の欠席者も64人を数え、実質倍率3.0倍となり、ここ4年間で一番“合格しやすい”入試でした。男子で2割も落ち込んだのはコロナ禍によって近県からの受験生が減ったことが要因の1つと考えられます。今後のコロナ禍次第ですが、来年度は青学を“狙い目”として受ける男子が増えそうな予感がします。

 浦和ルーテル学院中は青学という看板効果が如実に表れた21年度入試でした。1月と2月の計3回の入試で男女786人が志願、前年比34%増です。1月10日に行われた1回目の入試では男子が5.0倍、女子は4.1倍と20年度のそれぞれ2.4倍、2.1倍の比ではなくなっていました。一方の横浜英和中21年度は志願者が前年の84%と大幅にダウンしました。21年度入試で定員を160人から120人へと40人も大幅に減らした影響とみて間違いありません。

 先述した明大系の3校と違って、青学へ確実に進学できるのは中等部のみ。ルーテルも英和も「近道」に通じているかもしれませんが、確定ではないという不安要素がつきまといます。22年度はそのあたりをどう親御さんがとらえるか。ブランドとしての青山学院は魅力的ですが、秋以降の模試の志望者状況など動向に注目したいところです。

★人気赤丸急上昇!?魅力満載の中大系
 中央大学系の中学校は中央大学附属中学(東京都小金井市、通称チュウフ)と中央大学附属横浜中学(横浜市都筑区)の2つがあります。21年度のチュウフは2回の入試で計1068人の志願者を集めましたが、前年比12%減。横浜はというと、2月1日と2日午後に実施し、1日こそ男子が前年比10%減の志願者数となりましたが、午後入試がトレンドの中で2日は大台を超える1016人が出願し、前年比6%増になりました。

 22年度はチュウフが「隔年現象」で志願者増が予想され、横浜も同様の傾向プラス午後入試人気で志願者は増えるでしょう。加えて中大系は志願者増の魅力的要素が複数あります。中大への内部進学が中大附で約9割、中大横浜では約8割。そのうち中大の看板学部である法学部への進学が最多の3割に達します。多くの大学附属では「顔」ともいうべき学部へ進むには、校内成績で常に上位にいなければ難しいのですが、100番以内でトップ学部へ進めます。

 しかも法学部は23年に多摩キャンパスから東京都文京区の茗荷谷(みょうがだに)にオープンする新キャンパスへの移転が決定、45年ぶりに“都心回帰”します。看板学部がアクセスの良い場所にあり、司法試験や公務員試験など資格試験にも強いとあれば、不確実な世の中にあって「堅実な人生」が期待できます。親御さんにとっては「買い」となります。


★楽しみな立教、法政、学習院のこれから
 2024年に創立150年を迎える立教学院。関係する中高一貫校は大学と同一の法人でともに男子校の立教新座(埼玉県新座市)と立教池袋(東京都豊島区)、別法人で系属校となると立教女学院(同杉並区)、香蘭女学校(品川区)の4校です。学校の特色もそうですが、大学進学についても立教に縛られず、それぞれ独自路線を貫いており魅力的です。

 法大に9割近くが進学する法政大学中・高(東京都三鷹市)と法政第二中・高(神奈川県川崎市)もそれぞれ07年と16年に男子校から共学化。新しい歴史のページを開きました。法大は21年3月現在15学部。日本大学の16学部に次ぐ豊富な学部数を誇り、少人数ですべての授業を英語で行う「グローバル教養学部」など、世界で通用する人材の育成へと大きく変貌を遂げ、今後が楽しみな大学です。

 学習院中等科、学習院女子は時代の変化に対応しつつも流されずにブレない姿勢は、親御さんに安心感を与え、意外と自由な校風に親子三代、四代学習院という家も少なくありません。

 附属校は大学にどんな学部があるかがあらかじめわかるので、自分がどんな道へ進めるのかが見通しやすいメリットもあります。単に中学合格だけでなく、その先を見据えた受験プランを立てるのが良いでしょう。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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