中学受験 偏差値&成績

どう上げる?偏差値30台後半~40台の成績


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「どう頑張ったか」で偏差値は決まる
偏差値の差は「基本問題正解」の精度の差
・ケアレスミスははっきりした「実力不足」
デキないを克服するカギは「正解」にあり
偏差値の差は「当たり前のレベル」の差

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★「どう頑張ったか」で偏差値は決まる
 夏期講習、あれだけ頑張ったのだから秋には成績が、偏差値が上がるはずだ、と信じて疑わない親御さんは多いと思います。信じて疑わないというより、時間とお金をかけてきたのだから「上がってもらわないと困る」といったところが正直なところかもしれません。

 しかし、夏休みに頑張ったからといってすぐに結果が出る子と、そうでない子がいます。加えて「どう頑張ったか」によっても成果は大きく異なってきます。中でも偏差値帯でいう30台後半から40台前半の生徒は「どう頑張ったか」によって、数字は全く違ってきます。これは夏休みに限らず、1年を通して問われる姿勢です。方向性を誤まると、いくら勉強をしても成績は足踏み状態からさらに下降線をたどります。

★偏差値の差は「基本問題正解」の精度の差
 偏差値30台後半から40台前半の子が、真ん中の偏差値「50」を超えるには「一生懸命頑張る」「苦手を克服する」では恐らく到達しません。一番最初にやることは「基本問題を完璧にする」ことでしょう。

 この偏差値帯の子は、模試や塾内の月例テストに取り組んだ際、大問1や2などの基本問題を丸ごと完璧に全問正解することはまずありません。国語の漢字、算数の計算、理科社会の用語を答える空欄補充問題や選択肢問題、どれ1つをとっても「全問正解」はありません。はっきり言ってしまえば「だから偏差値50以下」なのです。

 応用問題ができないから偏差値50を超えないのではなく、全体の正解率が60%以上の問題をボロボロ落としているから得点が積み上がらないのです。偏差値50台子にも見られる傾向ですが、その数が割と少ないので50台をキープできています。60台以上になると、基本問題の全問正解は「当たり前」です。難問、応用ができるから高い偏差値ではないのです。偏差値の差は「基本問題正解の精度」の差に表れます。

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★ケアレスミスははっきりした「実力不足」
 基本中の基本問題である漢字や計算、用語問題の不正解が「ケアレスミス」と総称されることが受験の世界ではあります。その言葉の裏には「本当はできるのに、不注意で間違った」というニュアンスが感じられます。

 人間ですからミスはあります。常にパーフェクトはありません。ミスを反省して次回からは絶対に間違えない、のなら1度間違えたことも意味があります。しかし、成績が振るわない子は1度にとどまらず「ケアレスミス」なるものを繰り返します。こうなると、それはミスではなく「実力不足」「理解不足」の何物でもありません。

 それを単なるミス、次は気を付けようね、でやり過ごすのでいつまでたっても「ミス」なるものを繰り返し、進歩がなく成績が停滞するのです。漢字の「ハネ」「トメ」の間違いは、その子に「ハネ」「トメ」がきちんとできて。初めて正解になるという概念が欠けている「理解不足」だし、計算をいつも間違えるのは1つの計算問題も正確に解き切れない「実力不足」なのです。「ちょっとしたこと」として片づけられることこそ、徹底的に「潰していく」(正確にできるようにする)ことが、俗にいう「ミスをなくす」=「実力を付ける」につながります。

 これが偏差値低迷から脱却する第一歩にして、一番有効な勉強法です。基礎問題を「だいたい」ではなく「きっちり、完璧に」やることを心掛けることで、成績は飛躍的に上がります。得点もアップしますが、その姿勢が身に付くと、勉強への取り組みが違ってきて、他科目にも波及効果が表れ「それまで」とは風景が違ってくるのです。

★デキないを克服するカギは「正解」にあり
 子どもも親御さんもテストで正解した問題にはあまり関心を示さず、間違った問題をピンポイントで解き直しをしたり、復習に取り組んだりします。

 しかし、個々に独立した設問は別として、算数の大問は、ある流れに沿って出題されているものです。(1)の問題をあまり理解していないまま、なんとなく数字をいじっていたら正解して、次の(2)も「こうかな?」とやっているうちにできた。しかし、(3)以降はさっぱり分からずお手上げということがあります。これこそ、実は(1)(2)でこの大問を解く上での基本的な考え方、どうしてその答えになるのかがきちんと分かっていないので、(3)以降はどうやって取り組んだらよいのか、問題解決の糸口さえつかめないのです。

 親御さんは「デキていない問題」「空欄の問題」を何とかしようと躍起になりがちですが、実は「正解している問題」をきっちり理解できているかどうかが、デキていない問題のカギを握っていることが多いのです。できた問題を理にかなった手順で正解に至っているかどうかを一度確認することによって、以後の問題ができるかどうかが占えます。

★偏差値の差は「当たり前のレベル」の差
 中学入試で出題される問題(大問)にはどの教科も「テーマ」があって、その問題が「何を聞いているのか、何を問いたいのか」が分かれば、問題は芋ずる式に解けて大問丸ごと正解に近づきやすくなります。偏差値の高い子は難問を鮮やかに解く、というよりこの「テーマ」を見つける、あるいは「テーマ」の方向性をに沿って解き進められる力があるため、芋ずる式に正解して好成績を出しているケースが圧倒的に多いです。

 「そんなことが小学生にできるのか」と思うかもしれませんが、それを可能にするのが普段の学習です。塾の宿題は「指定されたところだけをやればよい」と考えている親御さん、生徒も多いのですが、偏差値上位の子の多くはテキストをすべてやり切ります。それが「当たり前」になっているのです。その「経験値」が生きて、テストで、模試で、そして入試本番で得点を積み重ねるのです。

 普段の勉強からして「当たり前」のレベルが違う。偏差値の差はそこに表れます。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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