「できた!」のに偏差値が…なワケ

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・子どもの「できた!」にがく然 
・男の子の“正解”の基準 
・「当たった!」が意味するもの 
・偏差値が高い子は点数の読みはほぼ正確 
・成績が安定するレベルとは 

子どもの「できた!」にがく然 
 「テストどうだったの?できた?」「うん、できた!けっこういい点になると思う ――。親御さんの“定番”の問いかけに、子ども、特に男の子はこう答えることが多いのではないでしょうか。 

 子どもの明るく答えた言葉を信じて、親御さんはテストの結果速報を首を長くして待ちます。が、塾のホームページの「マイページ」を開き、結果が判明すると、親御さんはがく然。「ええっ…」と声をあげることもあるのではないでしょうか。子どもが自信満々に言っていた予想点数との差があまりにも大きくて。予想より上回っていれば「わっ、やった!」となりますが、大概その逆。液晶画面を前にして、血の気が引くようなこともあります。 

男の子の“正解”の基準 
 模試でも本番入試でも子どもの「できた!」はあまりアテになりません。嘘をついているわけではないのですが、答えを出した時点で、解答欄を埋めた時点で「正解」と思い込む子が男の子に多い傾向にあります。 

 国語は記述の解答欄をとりあえず制限字数まで埋めれば、漢字の書き取りでそれなりの字を書いていれば、算数は一応の答えが出れば、理科社会も一問一答のところが漢字で書け、記号問題にヤマ勘でも答えられれば「正解”」にカウントしてしまう子が意外と多いのです。 

 女の子は割と慎重で答えが出ても、あっているかどうかは半信半疑でテストを解き進めていくようです。男の子はそれだけ「前向き」というか、「楽天的」というか、男女で考え方が違うようです。

 「当たった!」が意味するもの 
 国語の記述問題はそれぞれ採点のポイントがあり、解答欄を埋めたからといって○や部分点がもらえるわけでもなく、漢字の書き取りは「トメ」や「ハネ」などもチェックされます。 

 算数は答えの数字が出たからといって、計算が正確にできているかどうかは分かりません。理科や社会でも頭に浮かんだ漢字で答えてしまい(特に社会の地名や人物名など)、記号問題も細部まで検討してというより、「なんとなくこれ」という感じで選択している子は、相当数います。解答用紙が返却されると「当たった!」という子がいますが、まさに勘で答えている象徴的なシーンです。 

 12歳の子どもたち、もちろんそれよりも学年が下の子も根拠のない「あいまい」な解答を正解にカウントするから「できた!」となるのです。 

偏差値が高い子は点数の読みはほぼ正確 
 一方、偏差値が「コンスタントに高い」子は様相が違います。このレベルの子は、総じてテストの予想点数と実際の点数の誤差がそれほどありません。自己採点をする前に4教科500点満点のテストで、誤差±10点程度というかなりの精度の子もいます。なぜこうも違うのでしょうか。 

 偏差値が高い数字で安定している生徒は「何が正解なのか」という感覚が自然と身に付いています。逆に一応の答えは出ても体感的に「これは正解じゃないな」とも分かるのです。つまり、解き終わった瞬間に点数になるかならないかの判断が正確にできているのです。 

成績が安定するレベルとは 
 偏差値が不安定な子、伸びない子、低迷している子は問題を解いていても簡単なもの以外は何が正解で、何がそうではないか、あやふやなまま学習を進めているというのが実態です。 

 偏差値が大きく伸び、その後安定した生徒はこんなことを言っていました。「答えが出た時に、できているという感じが分かるようになった」。“実感がわく”とはこういうことなのでしょう。 

 単純暗記や解法のマスターではなく、本当に理解して、なぜそれが正解なのかを人に説明できるレベルに達すること。目標は高いですが、この域に達すると成績、偏差値は間違いなく高いところで安定します。(受験デザイナー・池ノ内潤) 

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