5年生秋こそ国語にじっくり取り組む(1)

にほんブログ村 「中学受験」のマークを押すと、十人十色の受験ブログが閲覧できます!

人気ブログランキング こちらにも有益な中学受験ブログがあります。
◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・5年生秋こそじっくり苦手克服を
・塾の国語テキストをもう一度読み返す
・物語文苦手4ジャンル
・素材文を通じて「知らない世界」を学ぶ
・「引き出し」が国語の成績を上げる

★5年生秋こそじっくり苦手克服を
オーソドックスな受験スタイルでみれば、5年生秋は中学受験の勉強を始めて1年8カ月の地点になります。中間地点を超えた5年生の秋は「中だるみ」という雰囲気が漂っている子どもや家庭が結構存在します。
しかし、これから先半年から10カ月くらいの長い時間をかけて「苦手克服」にじっくり取り組みたいところです。6年生の夏休み以降に「課題」を数多く残すと、9月以降に取り組む過去問演習や志望校対策での「つまづき」につながり、スムーズに流れません。特に国語の読解を苦手にしているのなら、割と時間の余裕がある5年生のこの時期から6年生になるまでに手を打つべきです。

★塾の国語テキストをもう一度読み返す
4年生の頃、まだ精神的に幼さが目立ち、国語の読解をやっても的外れな解釈や答えを出していた子も、さまざまな素材文に触れ「自分の知らない世界」が世の中にはある、ということくらいは肌感覚で分かってきていると思います。
そこで今まで扱ってきた塾の国語のテキストを引っ張り出してきて、もう一度読んでみてください。問題は解かなくても構いません。授業で扱ったときはよく分からなかったけど、今なら分かるもの、今読んでも話の中身が理解できないものを大別してみてください。「今分かるようになったもの」は進歩です。国語の読解をする上で引き出しが増えたことになります。
親御さんも一読して「読んでみて感じたこと」を話し合ってみることが大切。子どもの思考の方向性も分かり、今後の国語の読解学習の指針とつながります。

★物語文苦手4ジャンル
「今読んでもちょっと」という素材文もあるでしょう。令和の時代に生きる子どもには想像がつきにくい世界を題材にしたものが中学入試の国語読解素材文には数多く出題されます。自分とは住む世界が違っても、理解できるか、共感できるかを中学校側は受験生の答案を通してみているのです。
子ども達が理解しにくいジャンル、物語文で言えば、戦争中の話、幻想の世界(ファンタジー)、芥川龍之介、夏目漱石らの文豪の作品、女の子の複雑な心模様(男子の場合、女子の場合は逆に男の子の妙な友情話)の4つです。いずれもキーワードは「未知の世界」です。

★素材文を通じて「知らない世界」を学ぶ
戦争中の話は親御さんでも「聞いた話」では知っていても、実体験では子どもに伝えられません。幻想の世界は想像力を働かせつつも、あまりも飛躍してしまうと「読解」にはなりません。文豪作品は表現が硬く、今はあまり使わない語句、近代日本の話といっても現在では少し違う日常が描かれており、これも理解は難しい部分があります。異性の気持ち、親御さんは「経験」上分かることも多いのですが、子どもにはまだまだ意味不明な世界です。
異性の気持ちはいずれ分かるにしても、他の世界は実体験をする機会がありません。なので、多少調べ加えつつ「素材文を通じて分かること」から「知らない世界」を学び取って「読解の引き出し」作りを親子でしていきます。一緒といっても、ナビゲーター役となる親御さんの方が「予習」の必要があるかもしれませんが、親子で音読しながら、解説を読みながら素材文の理解を深めていきます。解答を導き出すのとは別に、読解問題で問われる思考や背景のパターンの引き出しを数多く持っているというのは、国語の成績アップに意外と効果があります。

★「引き出し」が国語の成績を上げる
記述解答のテクニックや選択肢問題の正解へのアプローチとは別に、国語の読解はそもそも「素材文が何を言っているのか分からない」のでできないということが、中学受験では「あるある」です。塾で読解のテクニックをいくら学んでも素材文そのものの理解ができていないと、テクニックは十分に生きては生きてきません。
理解しにくい話を少しでも分かるようにするために「時代背景」や「こういう時の気持ち」という「引き出し」が読解の助けになることがあります。素材文に数多く触れることで「疑似体験」をし、少しでも「未知の世界」に触れておくという経験値の差は国語の成績に後々表れてきます。

にほんブログ村 最後までお読み頂き、ありがとうございます。共感しjましたら「中学受験」のマークをクリックして頂くと嬉しいです!