4年生秋、国語読解を軌道に乗せる

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・4年秋は「軌道修正」に絶好の機会
「意味」まで読めている子は少数
・問いかけで分かる読解上の“障害”
どんな思考の方向も一度受け入れる
一番伸びない「分かった」子

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★4年秋は「軌道修正」に絶好の機会
 中学受験をする約3分の2近くの家庭が通塾を始める小学3年生の2月。つまり新4年生の2月から中学受験への3年間にわたるマラソンが始まります。そこから半年以上が過ぎて、親御さんから見た子どもたちの様子はいかがでしょうか。

 入塾当初の希望に燃えていた時期と違い、どうも成績が、モチベーションが…という場合は「テコ入れ」をしておく必要があります。この時期は、学習の障害になっているつまずきを取り除き「軌道修正」するのにそれほど時間はかかりません。逆にスタートして半年という時期を逃してしまうと、中長期のスパンで見なければならない状態になるので、「軌道修正」に4年生の秋は絶好の機会です。

「意味」まで読めている子は少数
 すべての教科の基になるのが国語です。塾で取り組む素材文(問題文)の音読はしていますか。音読することで分かることの1つは「子どもの読解力レベル」です。

 中学受験をしようとする子なら、国語のテキストの素材文を読むことができます。しかし、大概はテキストの文字の表面だけを追って読んでいる場合が多く、その文が「意味するところ」まで分かっている子は実はそう多くはありません。それを見極めるために、音読は独りでやらずに、必ず親御さんと一緒に取り組んでください。

 1回で素材文すべてを読み切る必要はありません。途中までは黙読させて、親御さんが前もって読んでみて「ここの意味は分かっているかな」と、子どもに問いたいところを、抜粋して子どもが読むようにしてみてください。段落やある程度の長さを決めて、親御さんと交互に読む、なんてやり方もありです。

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問いかけで分かる読解上の“障害”
 「読んだところはどういうことを言っているのかな」と子どもに尋ねてみます。これを繰り返していると、子どもの思考の方向性が見えてきます。あまり長くやると嫌がられますので、1日30分以内で。1回の時間は短く、しかし連日やるのが効果的です。

 読み方が自然で抑揚が正確ならば、正確な解釈をしている場合が多いです。一方で、読み方がぎこちなかったり、棒読みの場合は、内容がよく分かっていないことが多いでしょう。

 「音読と問いかけ」のセットで見えてくるものはたくさんあります。人の感情の動きにあまり興味がないタイプなのか、逆に思い込みが激しく思考の偏りがあるのか、自分の思いがめぐる範囲でしかものを考えないタイプなのかなど「中学受験の国語の問題を解く」ということにおいては、“障害”になるところの早期発見につながります。

どんな思考の方向も一度受け入れる
 子どもの「考えていること」「思っていること」は親御さんから見れば「えっ?」というものばかりかもしれません。しかし、子どもの考え方の方向性は真っ向から否定しないでください。でないと、次回から親御さんに否定されることを恐れて当たり障りのないことしか言わなくなったり、親御さんと「意見交換」すること自体に激しく抵抗します。

 「なるほど。そうなんだ」とまずは考えを、述べてくれたことを認めることが大切です。「いいところに気が付いたね」など、1つでも2つでも着眼点の良さを指摘できればなお良しです。半ば強引にでも1つは見つけてあげてください。

その次に親御さんはこう思う、ということを説明してみましょう。正解を言うのではなく、子供の意見を認めた上で「人にはさまざまな気持ちがあるけれど、こういう時は…」などと「人が喜怒哀楽の感情を抱くとき」のさまざまなシーンを「案内する」という役目を担っていると思って、子どもと向き合ってみてください。

一番伸びない「分かった」子
 「分かった?じゃあ次」、というのではなく、説明した後に子どもの「意見」を聞いてみましょう。「でもさぁ」と反論しようとしたり、「じゃあ、これは」のようにさらに理解を深めようとする姿勢になればしめたもの。親御さんの考え方(素材文を読解する上での考え方)に視線が向いているわけですから、じっくり対話をしましょう。

 一番伸びない子は、親御さんの説明を聞いて「うん、分かった」でおしまいの子。これは主に2通りの解釈があって「国語、読解、中学受験の勉強に無関心。早く終わりたい」か「この親に何を言っても無駄。やっているフリをしていればいいでしょ」と思っているのです。言わなくても、今後の国語、中学受験の行く末がどうなるか、予測できますよね。

 国語に限らず、親子の対話によって中学受験の成績は変わってくるものです。机の上での勉強以外でも、成績や偏差値は上げることが十分可能なのです。(受験デザイナー 池ノ内潤)

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