理科の勉強法

4年生秋 理科を得意にするイメージ戦略


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理科できない=「イメージわかない」
「掘り出し物」も転がっている理科動画
家で実験、動植物を育てるのもアリ
・実験キットも優れモノが多い
教室の外でも理科の受験勉強はできる

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理科できない=「イメージわかない」
 理科が苦手な子の多くは「イメージがわかない」という趣旨のことを口々に言います。塾のテキストは先生や教務課(テキストを作成する部署)の人が、少しでも分かりやすく、けっこうかみ砕いて説明していますが、どうしても「大人の言葉」は子どもには難しいようで、大人には意外と思う個所で子どもの思考は停止してしまうようです。

 逆にイメージが頭の中に出来上がれば、局面は変わってくると思います。言葉よりも実際に目で見て、手で触れて、何かを感じて「イメージがわく」ように、さまざまな手段を親御さんが仕掛けて、理科の各単元に興味が持てるようにアシストしてあげるのは有効な手段です。

★「掘り出し物」も転がっている理科動画
 イメージを育むのに一つの手段となるのが動画です。最近はYouTubeなどでも「分かりやすい」理科の動画が多数出ています。どれがいい、というよりさまざまな動画を視聴して好みやニーズに沿って選んでみてください。動画など再生回数が少ないからといって、内容も今一つというわけではなく「掘り出し物」も転がっています。

 NHKのEテレが編集して出している「ふしぎがいっぱい」シリーズや中学生向きながら分かりやすい「10min」シリーズは、とても分かりやすく、取り掛かりやすいのが特徴です。「ふしぎがいっぱい」は中学受験レベルではないかもしれませんが、理科嫌いの子はこのあたりからが取り組みやすいはずです。

★家で実験、動植物を育てるのもアリ
 理科は家庭でも簡単な「実験」ができます。よく子どもが風呂でやる、湯船に洗面器を押し付けてやる遊び。あれは浮力を体感するのにもつてこいの「実験」です。ペットボトルを湯船の中からロケットのように“発射”することで、入っている水の量によって浮力の違いも認識できます。

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 冷凍庫に水を入れたカップを入れ、水位のところに印を付けておくと、凍った際に印を超えて体積が得ていることが分かります。氷が溶けると水位が戻り、そこから水の性質も分かってきます。

 植物や野菜を育て、それにメダカや昆虫を飼うこともいい体験になります。図鑑などを片手に日々の変化を観察してください。理科という科目は「ものの変化に気が付くかどうか」が、勝負の分かれ目です。テキストの上だけでは体感できないことを、家庭で日々経験することで成績アップにつながります。

実験キットも優れモノが多い
 実験キットを使った家庭学習でも学力は格段に上がります。豆電球や銅線、乾電池ホルダーなどがセットになっている電気回路セットものの溶け方が実験できるろ紙やビーカー、スポイトが備わったセットなどさまざま。中には「内臓の大きさ説明エプロン」というものもあり、マジックテープでエプロンに貼っていって、位置や大きさなどを認識できます。

 中学受験の理科は年々実験を題材にした出題が増加の傾向にあります。小学校の授業での実験でもイメージを付けることができます。小学校に実験助手のような先生がいれば積極的に関わるのも勉強になります。元中学校や高校の理科の先生が定年後にやっている場合があるなど「専門家」であることも多々あるので、質問するなどすれば思わぬところで「いい先生」に出会えることになるかもしれません。

教室の外でも理科の受験勉強はできる
 コロナ禍でなかなか思うようになりませんが、機会があれば科学館や実験教室、プラネタリウムやジオパークなどへ足を運ぶチャンスを親御さんがセッティングしてあげるのも有益です。

 例えば各自治体にある科学館は、テキストや先生の話だけではイメージしにくいものもを展示物や模型によって立体的に解説してくれます。また、休日を中心に多種多様なワークショップ(体験型講習会)が行われ、実験を通じてさまざまな現象を実感する手助けになります。

 受験の理科で苦戦する単元の一つに天体がありますが、プラネタリウムを利用することによって天体の全体像を捉えることが可能になります。ジオパークは普段あまり目にしない珍しい地層や火山噴火の形跡など、イメージが大切な地学の学習に大いに効果を発揮します。

 教室で先生の話を聞いているだけだと無味乾燥な気がする理科ですが、外へ足を踏み出すと理科をリアルに感じる空間が至るところにあるのです。塾だけが受験勉強の場ではありません。


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池ノ内 潤

 「その子基準」で、勉強法、成績アップ、スケジュール立案、受験校・併願校選びなど、受験のあらゆる相談に乗る「受験デザイナー」。  昭和四十年代の夏、神奈川県生まれ。教師を志し、偏差値40程度の県立高校から独自の勉強法を駆使し、同校で初めて早稲田大学に合格。  進学塾講師、家庭教師で中学~大学受験に関わる。就職後もスポーツや執筆活動を通じ、教育や受験に携わる。    子ども2人の中学受験をサポート。1人は大手進学塾最下位クラスから転塾を経て、首都圏1都3県の偏差値トップ私立全てに合格し、第1志望に進学。  もう1人は偏差値30台から「親塾」でベースを固め、6年から入塾。3校に合格して大学付属中学へ進学した。

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