「二月の勝者」にみる偏差値と勉強の場所

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◆中学受験の窓口 今日のメニュー
・ 受験成功のカギ「どこでやるか」
・ 子供部屋の勉強は「諸刃の剣」
・ 偏差値アップ!?6割がリビング
・ 「下の子」に与える影響を意識
・ 塾の自習室 確認すべきポイント

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受験成功のカギ「どこでやるか」

 中学受験は「環境」にも大きく左右されます。その1つが「勉強をする環境」です。塾や個別指導で取り扱った内容を自力でアウトプットできるように、復習が何より大切ですが、問題はそれを「どこでやるか」ということです。

 この「場所」の選択は「勉強のスタイル」の選択でもあります。成績、偏差値と密接に絡むのは言うまでもなく、親子関係や受験終盤での学習態勢、きょうだいがいれば下の子に与える影響、など「どこでやるか」は受験の成否を決める重要ポイントになります。

子供部屋の勉強は「諸刃の剣」

 中学受験する子どもたちが家庭で勉強する際に、イメージとして思い浮かぶのが「自分の部屋」です。日本テレビ系ドラマ「二月の勝者―絶対合格の教室―」でも、二階の自室で勉強するシーンがしばしば登場します。東京ガス都市生活研究所がまとめた都市研究レポート「子どもの勉強実態と親の意識」(調査対象1664人の親御さん)によると、中学受験期の子どもが「本人の部屋」で勉強すると答えた割合は33.9%でした。

 自室で自力で黙々と受験勉強をする。親御さんにとっては理想的な姿ですが、残念ながらそれはかなり少数派です。「二月の勝者」のシーンにもありましたが、親御さんの目が届かないことをいいことに宿題の答えを丸写ししたり、机に向ってはいるもののスマホをいじったり、漫画を読んでみたりと、親の足音が聞こえるまで「誘惑に負けている」ケースが多々あります。親御さんが伴走者として横に付きっ切りならば大丈夫ですが、常にそういうわけにもいきません。

 静かに落ち着いた環境を確保できるという利点と同時に、子どもだけの空間は勉強をする環境としては「危険」もはらんでいます。子供部屋での学習は「諸刃の剣」と言えます。同レポートによると、子供部屋での受験勉強は高校受験(55.3%)、大学受験 (72.9%)と上昇していきますが、集中してできているかどうかは多くの場合、疑問が残ります。

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偏差値アップ!?6割がリビング

 一方、中学受験の勉強は「リビング・ダイニング」でやったと答えた割合は58.9%。子供部屋の倍近い数値です。単純に住宅環境によるもの、一人っ子の家庭も多くてわざわざ子供部屋で勉強をする必要がない、などが背景として考えられます。東大合格者の多くが子ども時代にリビングやダイニングで勉強していた、というデータの影響もあるのかもしれません。理由はさまざまですが、中学受験の主戦場は塾の教室とともに日常の住居空間であることがアンケートからは読み取れます。

 リビング・ダイニングでの勉強の一番のメリットは「受験勉強の見える化」です。親御さんが自宅で大半の時間を過ごす空間での勉強は、子どもの学習の進捗状況から勉強態度、集中しているか否かが手に取るように分かります。そこには親子の対話も当然あるわけで、それを通じて現状も把握できます。共働き家庭ならなおのこと、短い子どもとの接触時間を同じ空間で共有することは貴重です。

 「二月の勝者」の第3話で桜花ゼミナールの女子トップの子がリビングの大きな机で勉強していました。母親はその姿や会話から娘の現状を把握し、転塾を検討するなどさまざまなアクションを起こしました。「勉強は子どもと塾にお任せ」、とはなりにくい環境がリビング・ダイニングでの勉強のメリットです。少なくとも受験勉強をする中で何に困っているかを知るだけで、早くから具体的対策を講じられる可能性が高くなり、成績、偏差値アップに近づくことは確かです。

「下の子」に与える影響を意識

 リビング・ダイニングでの受験勉強は、制約ももたらします。大人はある程度堪えられるとして、下の子がいる場合、テレビやゲームなどを我慢してもらうことになります。別部屋でやってもらうという手もありますが、あまりにほったらかしですと後々「大変なこと」になるのは想像できると思います。

 甘えたい時期に親御さんがお兄ちゃん。お姉ちゃんに付きっ切りだと不機嫌になることもよくあるでしょう。そのあたりのフォローをどうするか、下の子が受験するしないにかかわらず、家族できちんとしておくべきことです。

 上の子の様子を見ていて「僕も、私も中学受験する」「絶対嫌だ」と極端に分かれます。どういうやり取りが、上の子と親御さんとで展開されていたのかを小さいなりに観察しているのです。そういう影響を与えることを意識して、中学受験の伴走をすることも親御さんの役割です。

塾の自習室 確認すべきポイント

 コロナ禍でまだまだ全面開放とはなりずらい塾の自習室ですが、通常の環境下でも中学受験に限ってはあまりお勧めできません。やはり子ども同士が集まると、勉強するという雰囲気になりづらく「社交場」と化してしまうケースが多々あります。成績の良い「デキる子」でさえ、流されてしまうことも珍しくありません。

 親御さんの中には自習室が完備されていることを入塾の条件の1つとして挙げる場合も良くあります。その際、必ず塾側に「自習室には監督の先生なり、職員の方がいるかどうか」を確認してください。いる場合はある程度の効果は期待できます。特に共働きの家庭は夏休みなどの長期休日で、家に置いておくのが不安な場合は、ここで勉強できます。自習室と先生への質問をうまく使うと、これも成績、偏差値アップにかなり有効な手段となります。

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